幼い頃の食べ物が、グルメの原点であり、スタンダードとなる。
「銀座ろくさん亭」と言えば、食通の方であれば、誰しも憧れの食事処である。そのオーナーの道場六三郎さんが某番組の中で「幼い頃の食べ物が身に付いている」と。
その語りを聞いた瞬間に、ふと、筆者の幼い頃の食べ物を思い出したのだった。瞬間的に頭に浮かんだのは「おにぎり」と「カレーライス」、そして「高菜焼き飯」であった。
筆者の生まれ故郷は、熊本県山鹿市。清流菊池川(菊池水源)の恩恵を受ける、ずば抜けて旨い米処である。お陰様で、ご飯には煩く育てられ、また、養鶏も盛んな地域なので、卵にも煩くなってしまった。
幼い頃の料理で思い出されるのは、先ずはルウから仕込む実母の手作り「カレーライス」であろうか。それに、魚釣りに持たされた丼山盛り一杯を握った「ジャンボおにぎり」2個(昼用、夕方用)、そして、酸っぱくなりかけた高菜漬けを刻み、ピリ辛に炒めた焼き飯である。
小腹が空くと、ちょいと旨い「おにぎり」が欲しくなったり、体に力が入らぬ時はピリ辛の「カレーライス」を頬張りたくもなる。大したご馳走ではないが、それが、筆者のグルメの原点であり、スタンダードとなっている。
写真下のように、料理写真を撮影することが多い中、ご飯に対しては無意識に撮影している場合が多い。何と言っても、「おにぎり」には目が無い。昨年は、日本一を何度も獲得している菊池市の「七城砂田米」を30キロほど頂いているので、今日の夜食にでも「おにぎり」を握ってみようかと。
最後に、写真上の小さな「焼きおにぎり」は、天草の或るご老人から頂いたものだが、なかなか美味なるもので、独特な食感と風味、そして喉越しには驚くばかり。しかし、何か秘訣がありそうだが、それが解明できないまま現在に至っている。
残念!
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