見出し画像

強情者は、後々大損をする。しかし、それが分からぬ強情者につける薬は無い。

<公式サイトの作り方に違和感>

 過去の話だが、或る企業の公式サイトを見ると、Flashバリバリで構築した公式サイトにリニューアルしていた。そこで、「これは、重過ぎるし、ブラウザやデバイスによっては閲覧できないものもあり、先々支障が出てくる!更に、セキュリティが甘いので要注意!」と助言していたのだった。

 ところが、強情者は聞く耳を持たない。それから5年以上経ったろうか、やっとのこと、公式サイトをリニューアルし、筆者がアドバイスしていた通りのホームページになっていた。結果オーライではあるものの、その5〜6年間はアクセス激減となっていたのは明らか。売上に直結する公式サイトなので、ダメージは大きかったはずだ。

 しかし、その強情者は、過去にアドバイスを受けたことさえ忘れている。数年間支障があったことも認めず、無駄な時間と無駄なエネルギー、そして無駄な経費が流れ出た訳だが、それさえ気づかない。へそ曲がりと言えば可愛く聞こえるが、自分自身が不得手な分野においては、専門家の助言を真摯に受け止めるのが、クレバーな経営者と言える。


<公式Facebook上での大失態>

 最近の話だが、或るホテルのFacebook上の情報発信内容に違和感があり、ホテルイメージが悪くなるような呟きが多かったので、居た堪れず異見したことがあった。されど、同ホテルは男性担当者を交代させることもなく、それから2年間はそのまま大失態を露呈することになった。

 結果的に、その男性担当者は異動により別セクションへ。よって、ようやくホテルイメージを汚すことのない、安心できる内容を呟く、クレバーな女性担当者に代わった。今も、過去の呟きを閲覧できるのだが、余りにも恥ずかしいものは、さっさと削除した方が宜しかろうと・・・。

 因みに、問題の男性担当者の呟きは、不特定多数のネットサーファーに対して、馴れ馴れしいタメ口調の呟きであり、ホテル案内というよりも、その日の自分の仕事について呟くことが多かった。「暑いですよね!こんなに暑い時でも私は今仕事をしています。最近東京では○○が流行しているようだけど、ここのホテルの○○も美味しいですよ!」などと、ホテルの企画担当者としては恥ずかし過ぎるほどの、語彙力の無さを露呈していた。


<俺が!俺が!>

 助言に対して耳を傾け、真摯に受け止め、早期改善に尽力する。これが、経営者としては不可欠なる姿勢である。ところが、熊本という土地柄は、「俺が!俺が!」が多いために、初手から他を認めようとしないのが慣例のようになっている。実に面白くもあり、恥ずかしい話だが・・・。

 妙なプライドだけは高く、痛いところを突かれると、認めれば自分が赤恥をかくので、それを回避するために、誤った手法であろうがお構いなしに突進する経営者を見掛けることがある。それは、無駄な抵抗でもあり、すこぶる生産性に欠ける愚行としか言いようがない。

 熊本は他県の勢いに押され、孤立し、全てに遅れをとっている。因みに、熊本県の1人当たり個人可処分所得全国ランキングは、プライドとは裏腹に、36位と下方に位置している。

 ルーモア大好きな県民性でもあり、知らぬ相手を揶揄、誹謗中傷、愚弄する暇があるのなら、1人当たり個人可処分所得全国ランキングTOP10に入るよう、皆で力を合わせて、地域活性化に傾注したいものである。

サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。