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西田親生の自由気まま書

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十数年前に或る学校長から勧められて、我流で始めた『書』である。よって、正確には『自由気まま書』と言った方が良かろうと。大したものではないが、当時、4ヶ月間に8000枚ほどの半紙に… もっと読む
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#天地

健康で、元気に、老いて欲しいもの!!!

 母を亡くして、今年12月7日で28年となる。若くして他界したものだ。当時を振り返る度に、祖父母や両親には、少しでも健康で、元気に、医者要らずで老いて欲しいと思うばかりである。  母の死因は、糖尿病による合併症に苛まれ、左眼失明(網膜剥離)から腎機能が低下し、最終的には肺炎を引き起こし、世を去った。  父は86歳まで、ゴルフやら剣道やらを趣味としていたので、医者要らずの『健康老人』として、大往生であったと考える。  ただ、父が叙勲で宮中に行く時に発した言葉が、「父(祖父

『利他の精神』は、世の中を平穏に。『利己の精神』は、世の中を不穏に。

 人と人との接点において、天秤に掛けては、自らの利益ばかりを求める人の方が多いに違いない。よほど神的仏的存在でない限り、『利他』を生涯全うすることは容易くはない。  先ずは、人の立場になってよく考えること。酷く凹み切って困り果てている人を助ける。自らが力不足であれば、知人友人へ救援を頼む。  古き昭和時代と雖も、『向こう三軒両隣』と言い、近所の向かいの三軒、そして我が家の両隣には、独特の『利他の精神』が存在し、互いに困っている時に支え助け合う関係が成り立っていた。  現

西田親生の自由気まま書・・・『天地』

 本来ならば、『天地人』と描くべきだろうが、これは『天地』とした。  『天地』と元気に描いた時を思い起こすと、多分、寝不足のために、寝落ち寸前の一気描きだったように思える。  ゴロデザインを引き受けて、先ずは、依頼者の思い描くイメージや願いなどを具に噛み砕き、全体デザインなりイメージを再構築する。  それから、どの筆と墨を使うのかを考える。気分が乗っている時は、一発で決まるが、惑いがある時は、半紙が何十枚も無駄になってしまう。  15年前だったか、4ヶ月間で8000枚