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逸品一筆

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何と言っても、グルメは最高ですね。このマガジンでは、「これは、旨い!」と叫びたくなるほどの和洋中の逸品を具にご紹介したいと思います。ホテルレストランや町場の食事処の逸品を、是非、… もっと読む
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2022年6月の記事一覧

グルメ専門サイトの点数で右往左往する、飲食店。点数が必要不可欠なるものかを、再検証!!!

 結論から申し上げれば、飲食店をグルメ専門サイトが勝手に点数を付け、序列すること自体、本末転倒と言える。  ツアーエージェントにも点数制を昔から導入している企業があるが、ツアー客アンケートの分析結果は、正直申し上げて、情報コントロールの可能性が多々あり、信憑性に欠ける。  飲食店については、SNS時代となり、一般客が主観的な点数を付けがちだ。グルメ通の人もいれば、酒が目的の人もいれば、ワイワイ騒ぐだけの人や料理の質より量の人もいる。客層は、千差万別。  人の趣味趣向も其

カスタマイズされた激辛ビーフカレーが癖になる。料理長のニヤリの様子で、辛さ加減が分かるような・・・

 今まで何百食お腹に入ったのか分からないが、このカスタマイズされたビーフカレーが癖になって、既に7年ほどが経つ。  実は、このビーフカレーは、熊本ホテルキャッスル1階にあるダイニングキッチン九曜杏のものだ。元々は、ルウの色も香りも辛味も違うものだが、或る時から、同レストラン料理長がカスタマイズしてくれるようになった。  いつも足を運ぶたびに、微妙に香辛料の調合が異なる。基本が変わらないので、安心してその日のカスタマイズを楽しむことができる。ただ、時には、跳び上がるほど辛さ

久し振りの「天ざる+おにぎり」と「カツカレー」の話

 二日続けて、熊本ホテルキャッスル訪問となった。  本日は、大切な打ち合わせが、午後2時から入っている。午後2時からとなれば、当然、相方さんは食事を済ませて来るであろうから、グルグル鳴るお腹と相談して、同ホテルに早目に足を運び、1階ダイニングキッチン九曜杏にて食事をすることにした。  ところが、生憎の雨で車が進まず、なかなかホテルへ辿り着かない。普段であれば15分ほどで到着するはずが、30分以上掛かった。結局、午後1時頃にレストラン入りして、メニューを開き、目移りしながら

如水(グルメ開眼道)其の三・・・フレンチとの出逢い

以下は、筆者が2011年3月8日に発刊した小冊子「如水(グルメ開眼道)/非売品」から引用したものです。現在、退職された方や独立されたシェフもいらっしゃいますが、「グルメ開眼道」のタイトルの通り、当時のそれぞれの料理の深みや彩をお楽しみいただければと・・・。 <本場パリのレストランにて>  30年程前に初めて足を運んだフランスの首都パリ。魚介類専門のレストランがあると聞いて、ナポレオン墓地近くにある「ドゥ・ドゥ」でディナーをとることにした。  パリ在住の方のご紹介の、こじ

如水(グルメ開眼道)其の二・・・広東料理との出逢い

以下は、筆者が2011年3月8日に発刊した小冊子「如水(グルメ開眼道)/非売品」から引用したものです。現在、退職された方や独立されたシェフもいらっしゃいますが、「グルメ開眼道」のタイトルの通り、当時のそれぞれの料理の深みや彩をお楽しみいただければと・・・。  2009年4月18日は、筆者にとって衝撃的な事があった。それは、ホテルオークラ福岡「広東料理 桃花林」の樋場正人料理長との出逢い。  たまたまグランドハイアット福岡のチャイナを取材に行き、何となく思い出したのが、ホテ

如水(グルメ開眼道)其の一・・・四川料理との出逢い

 これは、筆者が2011年3月8日に発刊した小冊子「如水(グルメ開眼道)/非売品」から引用したものです。現在、退職された方や独立されたシェフもいらっしゃいますが、「グルメ開眼道」のタイトルの通り、当時のそれぞれの料理の深みや彩をお楽しみいただければと・・・。  新聞社時代(約30年前)の或る日、先輩が本格的な中国料理を食べに行こうと誘ってくれたのが、熊本ホテルキャッスル地階にある「四川料理 桃花源(当時の料理長は斉藤隆士氏(写真上)/現在同ホテル代表取締役社長)」だった。そ

祖母や母親のレシピを正確に伝授することは、子々孫々の幸福なる食育に繋がる。

 以下は、筆者の反省の意を込めての記事となる。  大人になっても、幼い頃に祖母や母親が作ってくれた料理は、如何に粗末なものであっても、愛情が篭っており、特に美味しく感じていたもの、慣れ親しんでいたものは、今でも急に思い出しては、食したくなるものだ。  一番インパクトがあるのは、母親の「手作りカレーライス」。ルウから作るので、濃厚だがサラリとしており、辛さもほどほどで、とても旨かった。因みに、欧風と和風の中間的なものだったと記憶している。  二番目に印象深いものは、祖母と