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素晴らしき人々

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真剣な眼差しのイキイキとした人の姿を写すのが、一番。勿論、満面の笑みの人って、とても癒されるし、こちらまで嬉しくなってきます。また、盗撮ではありませんが、知人友人で全く気づかれず… もっと読む
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2024年4月の記事一覧

若くしてこの世を去った陶芸家・・・

 40年ほど前の話。熊本県北部にある旧植木町(現在は熊本市に合併)に「小町楞窯」があった。  新進気鋭の陶芸家で、作家は舛田楞(Ryo Masuda)。筆者が新聞社に勤務していた頃の話であるが、熊本県から新人賞を受賞した人物でもあった。  彼とは、東京目白の小笠原礼法惣領家第三十二世でもある小笠原忠統氏のご自宅にも足を運んだこともあり、とても気さくな人物だった。  彼の窯では、内田皿山焼(熊本県天草地方)の磁器を創作していた。ある文献によれば、有田焼よりも古い歴史を持つ

時計宝飾業界の重鎮、髙栁隆一氏の逝去を悼む

 昨日、株式会社ソフィタカヤナギの現代表取締役社長である髙栁隆大氏から、同社の前代表取締役会長である髙栁隆一氏(隆大氏の父)の訃報が届いた。令和6年4月24日に、髙栁隆一氏(享年83歳)急逝の知らせに、筆者を含め多くの人々に深い悲しみをもたらした。  筆者が最後に同氏にお会いしたのは、昨年3月18日、ソフィタカヤナギ社「髙栁時計宝飾店」の店内であった。その日、同氏は珍しい宝石のコレクションについて熱心に語っており、その瞳には若き日の情熱が宿っていた。同氏の顔には、常に温かな

あの人に会いたい・・・善家 繁

 現在、ICTやホテル文化と食文化、私塾「Well Done」主催、取材など、コンサルティング業務を主軸として日々活動している筆者である。  実は、ホテル文化と食文化の基礎を築いてくれたのが、当時、熊本ホテルキャッスル四川料理 桃花源の料理長(最終職位:同ホテル常務取締役兼総料理長)であった善家繁(ゼンケシゲル)氏との出逢いであった。  元々、食文化については、ICTを本業としながらも、自分なりに研究を重ね、和洋中いずれも、五つ星ホテルレストランから町場の人気レストランま