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素晴らしき人々

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真剣な眼差しのイキイキとした人の姿を写すのが、一番。勿論、満面の笑みの人って、とても癒されるし、こちらまで嬉しくなってきます。また、盗撮ではありませんが、知人友人で全く気づかれず… もっと読む
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2022年9月の記事一覧

髙栁時計宝飾店の『World Watch Fair 2022』が、10月8日〜10日に開催!

 明治26年(1983)創業の髙栁時計宝飾店(旧店名:ソフィ・タカヤナギ)。熊本県内では最古参の時計、宝飾専門店として名が通っている。  同店の細やかな対応が見え隠れするのは、腕時計の電池交換であると言える。殆ど、収益にはならないと推察するが、いろんなお客のいろんな時計のメンテや修理にも可能な限り対応するのが、同店ならではのスタンス。  写真上は、修理の依頼を受けた腕時計の状態を具にチェックしている4代目 髙栁隆大(たかやなぎたかひろ)社長。職人気質で、祖父の代から受け継

突然の停電が老舗を襲う。・・・熊本市内下通アーケードにある『髙栁時計宝飾店』のビル全体が停電。

 本日早朝(午前7時前)に、時計と宝飾の老舗『髙栁時計宝飾店』自社ビル全体が停電となった。現在、九州電力が復旧工事に当たっているが、復旧の目処は立っていない。  先日、熊本市内上空を通過した、『線状降水帯』。雷雨が激しかったのが、その原因かと思われるが、突然のビル全体の停電は業務に支障を来す。  先ほど、同店の髙栁隆大社長に連絡と取ると、「本日早朝よりビル全体が停電となっており、大変ご迷惑をお掛け致しております。はっきりとした原因が分かっていませんが、下通アーケード上にあ

『洋菓子匠 維新之蔵』が、こんなに可愛い菓子を作っていた!

 熊本県天草市にある『洋菓子匠 維新之蔵』(店主 岡部國光さん)。  元々は業務用洋菓子専門で動いていたが、今は、誕生日ケーキやその他店頭販売用のロールケーキ、ニューヨークタイプのチーズケーキなど、多種多様な商品を開発している。  その中で、数年前に頂いた可愛い洋菓子たち。店主の写真を見るだけで、人間性が滲み出ている。誰に見せても、「いい笑顔してますね!」と絶賛される。  店主の性格は至ってのんびり屋のように見えるが、いやいや、筋の通らぬことが嫌いな人間である。ただ、お

気楽に楽しめる、四川料理 桃花源。

 本日は、リーズナブルで満足行く四川料理を提供する『四川料理 桃花源(とうかげん)』(熊本ホテルキャッスル 地下1階)をご紹介したい。  熊本県内の中華料理、中国料理の歴史を塗り替え、強い影響を与え続けてきた同店。初代料理長は斉藤隆士氏(前 同ホテル代表取締役社長)、善家氏、川上氏、そして現在の早川氏へと受け継がれてきている。  数百と言われるメニューの中から、今回は、日頃から気軽に立ち寄り、気軽に食べて、大満足して帰れるメニューを十数点ご紹介したい。  四川料理と言え

『琥珀色の珈琲』に人生を掛ける、八井巌さん。

 熊本で名物老舗珈琲店となれば、『珈琲アロー』(店主 八井巌さん)。それを知らぬ人は珈琲通とは言えない。八井さんとの出逢いは、筆者が新聞社時代に遡る。同店は1964年創業で、熊本県内では珈琲専門店の魁(さきがけ)であった。  「あらー、お久しぶり!」とカウンター奥から、にこやかに挨拶をしてくれる珈琲アロー店主の八井巌さん。「よう来なはったですね。本当にお久しぶり。元気だったですか?」と満面の笑みである。  八井さんとの出逢いは、新聞社時代に某役員から連れて行かれたのが最初

和食の『器』その3・・・京料理えのきぞの

 『京料理えのきぞの(榎園豊成料理長)』は、熊本市中央区新屋敷にある人気和食処である。最近はなかなか足を運べないが、写真のように、同店の『器』もなかなか味わい深いものが沢山ある。  同店の特徴は、『基本』に忠実であり、決して派手さや格好良さを演出することがない。だからこそ、信頼に値する食事処として、大切な方々へご紹介できるのだ。  和食店によっては、派手な包丁捌きや盛り付けなどを異常に強調する所もあるけれども、和食の頂点に立つような店で、そのようなものを見たことはない。本

和食の『器』その2・・・語れば尽きない、『器』の話。

 昨日に続いて写真を整理していると、筆者のお気に入りの料理人『脇宮盛久料理長』(熊本ホテルキャッスル 細川)の 会席料理やランチで出された料理の中から、『器』を選んでみた。  どれもこれも、写真を見ると、『器』と『料理』がシンクロしており、香りが飛び出してくる。記憶に刻まれてた想い出の料理たち。先程、夜食にて『チャーハン』を作ってみたが、雲泥の差に愕然とするばかり。(しかし、我ながら旨いと叫んでしまった。)  冗談はさておき、下の茶碗蒸しなど、松茸とウニが添えられて、そこ

和食の『器』その1・・・玉手箱のような『器』あり、逸品一品勝負の『器』あり。

 筆者の写真集の中から、一瞬目に留まった『器』をランダムに数点選んでみた。四季折々の食材を大切に扱い、職人の心を語り、演出してくれるのが『器』である。  洋食では『お皿はカンバスだ!』というものとは、やや趣が異なる、和食の『器』。蓋のあるなしに関わらず、季節感やその逸品を大切に盛るために、凄腕職人は丹念に『器』を選りすぐる。  勿論、洋食で表現する『カンバス』に似たものとして、和食では『八寸』なるものが存在するが、深い歴史やストーリーが凝縮されたものとして配膳される。ここ

幻の蕎麦屋『木阿彌』・・・数年前に、ご自宅を訪ね食した、最後の十割蕎麦。

 蕎麦屋『木阿彌』の中原夫妻(中原邦雄さん、千枝子さん)と出逢ったのは、2016年5月20日。熊本県玉名郡和水町にある『肥後民家村』の入り口に、店を構えていた。  ご夫婦で全国行脚して、本物の『蕎麦』を食べ歩き、修行した後に、出店を決意したと聞いている。それから数年後、或る日突然、同町担当者や町長から、『カレー街道』の構想を優先するために営業継続阻止されたのである。よって、2017年6月25日で営業終了となった。  新聞でも取り上げられ、今でも理不尽なる継続阻止について疑

料理写真は、全て記憶に残る。・・・瞬間的に香りや食感、味、そして笑顔を思い出す。

 時折、取材した料理写真の整理をしながら、気に入った写真を適当に選び、『極上グルメ百選』にまとめることがある。  左上から右へと進むと、1)ザ・リッツ・カールトン東京 『日本料理ひのきざか』の鉄板焼の野菜、2)同じく蝦夷鮑、3)同じく蝦夷鮑の料理、4)熊本ホテルキャッスル 四川料理 桃花源の乾燥アワビのステーキなどと、何処の誰が使った食材で、どのような料理だったかを直ぐに思い出す。  人間の記憶とは、その時の『美味』の刺激の度合いによって左右されるのかと勝手に思っているが

新人だった、坂本君。今や、料理長やセカンドを支える立場に・・・

 厨房内(熊本ホテルキャッスル ダイニングキッチン九曜杏)から、いつも、ひょこりニッコリご挨拶。それが、坂本君だ。  写真は、同ホテル入社当時のもの。左利きなので、彼独自に左利き用の包丁を持参していた。結構、『イジられキャラ』のようだが、とても料理を熱心に学ぶタイプの人間だ。  数年前、サンドイッチを頼んだ時に、若手料理人の中で、坂本君の包丁の刃が突出して立っていた。「お、ちゃんとここまで遣っている!」と、マネージャーに称賛の辞を伝えるよう頼んだことを思い出す。  昨日

天才料理人 黒須浩之が語る、『料理はセンス!』。・・・ザ・リッツ・カールトン東京 日本料理 ひのきざか統括料理長当時の取材記録

▼以下は、2009年に取材した時のもの。これから『和食の職人』になる若い方々への良いヒントになるかも知れない!!!  新潟県出身の天才料理人 黒須浩之。料理人の家庭に育ち、子供の頃から寿司屋の手伝い。野菜を洗ったりクルミを割ったりと。調理師学校を経て、海外に飛び出し、現在は世界最高峰のホテルである『ザ・リッツ・カールトン東京』で腕を振るっている熱血料理人だ。今回は同氏の『料理はセンス!』について話を聞く事ができた。 天才料理人 黒須浩之が語る、『料理はセンス!』。 幼少期

熊本では数少ない、お洒落な鉄板焼レストラン『上通レンガ亭』・・・

 熊本市内中心部で、高級鉄板焼レストランと言えば『上通レンガ亭』(吉本義秋オーナー)。ゴージャスな店構えが売りとなっている。  同氏は(財団法人)日本鉄板焼協会の全国会員としても活躍し、その腕前は1級を獲得。更に、彼のトークは、プロのホテリエも驚くほどの優しさ、丁重さ。情報通としても知られる。  とことん拘るステーキ肉は、写真の通り、霜降りが美しい黒毛和牛。同店の拘りは、自分の手で育てた『米』と、〆に出される『呉汁(ごじる)』である。  2016年の熊本地震では、自宅が

女心をくすぐる、鉄板焼シェフ『上野雅人』の世界。・・・

 2009年4月13日にお会いした、上野雅人シェフ(当時:東急キャピトルレストラン鉄板焼「源氏」)。  兎に角、優しい笑顔が素敵なシェフだった。それからお会いすることはなかったが、時には電話したり、ネット上で転勤先を見つけてはと、とても気になる、想い出に残るシェフの一人である。  当時のメインディッシュでは、黒毛和牛のサーロインステーキ、フィレステーキや黒鮑をたらふく食したのだった。  2泊3日の東京滞在で、三カ所の高級鉄板焼レストランを取材することになっていたので、同