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ホテル文化に学ぶ

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取材先はザ・リッツ・カールトン東京、帝国ホテル東京、ホテルオークラ福岡、グランドハイアット福岡、熊本ホテルキャッスルなど。食文化発信基地としては、最高の食事処を選んでいるので、何… もっと読む
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#洋食

『豊穣の秋たけなわ 再会の宴』に舌鼓。

 数十年ぶりの旧友(山本順司医師/東京大学医学部卒)との再会。その宴を飾ったのは、『豊穣の秋たけなわ 再会の宴』(脇宮盛久料理長作/熊本ホテルキャッスル 個室 細川)。  学生時代と変わらぬ、互いのトークスタイル。旧友は開口一番、「よく二人で話していたよね。僕は受け身で10聴いて、1話す感じだった。」と。  筆者としては、そんなにお喋りの自覚はないが、彼にとってはそうだったようだ。数十年ぶりの会話は、数十年前と同じペースで、色んな思い出が湧き出してくる。  彼は、防衛医

ダイニングキッチン九曜杏・・・熊本ホテルキャッスル(連載その1)

<ダイニングキッチン九曜杏のスイーツ>  女性客を大いに喜ばせるのは、何と言っても、スイーツである。ランチやディナーを済ませ、腹一杯であるはずが、「これは、別腹!」と言いながら、スイーツの一つ、二つを完食する女性軍。あっぱれである。  同レストランのパティシエは、古典タイプから流行のタイプを作る。種類はそう多くはないが、テイクアウト用のスイーツもあれば、ホテルメイドのイートイン用のスイーツも揃えている。  コロナ禍以前は、毎年春休みに『いちごフェア』(時間制限ありの食べ

コロナ禍で苦悩する食事処の『連載応援プロジェクト』をスタート!?

※写真上は、ダイニングキッチン九曜杏(熊本ホテルキャッスル)  コロナ禍となり、ありとあらゆる業種が連日悲鳴を上げている。筆者の会社(ICT&コンサル業務)も御多分に洩れず、急なクライアントの脱落などにより、大変な状況が続いている。  そこで考えてみた。  先ずは、お金が世間に回らねば、こちらへ降ってくるはずがない。皆が潤うためには、安直ながら、日々世話になっている食事処の『応援プロジェクト』を展開しては如何だろうかと。  勿論、質の高い、安心安全な食事処を厳選し、連

『ザ・ランチ』・・・熊本ホテルキャッスル ダイニングキッチン九曜杏(洋食&和食)

 日頃から取材ランチで世話になっている、熊本ホテルキャッスル ダイニングキッチン九曜杏。(大津大輔マネージャー)  コロナ禍となり足を運ぶのが激減したが、ぼちぼちコロナ禍以前のペースに戻そうかと考えているところである。(しかし、感染拡大が続く)  何はともあれ、同ホテルメイドの洋食、和食は安心安全であり、ランチタイムには勿体無いほど贅沢なものだが、体調管理のためには、バランスの良い料理を食したいと考える。  六十年以上の歴史と伝統を誇る同ホテル。また、この1階レストラン

グルメ専門サイトの点数で右往左往する、飲食店。点数が必要不可欠なるものかを、再検証!!!

 結論から申し上げれば、飲食店をグルメ専門サイトが勝手に点数を付け、序列すること自体、本末転倒と言える。  ツアーエージェントにも点数制を昔から導入している企業があるが、ツアー客アンケートの分析結果は、正直申し上げて、情報コントロールの可能性が多々あり、信憑性に欠ける。  飲食店については、SNS時代となり、一般客が主観的な点数を付けがちだ。グルメ通の人もいれば、酒が目的の人もいれば、ワイワイ騒ぐだけの人や料理の質より量の人もいる。客層は、千差万別。  人の趣味趣向も其

ホテル文化に学ぶ(7)

<オススメ料理と食事処>  以下は、今まで取材してきた和洋中料理の中から、想い出深い料理の一部を、ランダムに抜粋し、ご紹介するものである。  先ず、流石にインパクトが強かったのは、写真下のザ・リッツ・カールトン東京の「ひのきざか」で食した「門崎丑(かんざきうし)/山形県産」である。枝肉が350キロほどの小柄な牛だが、霜降りの繊細さや肉の甘みなど、非の打ち所がない極上のステーキ肉だった。  次は、皆さんご存知のローストビーフだが、帝国ホテル東京地階にあるラ・ブラスリー(ホ

ホテル文化に学ぶ(5)

<理想的なホテル利用法>  先ず、「ホテルじゃお金を払うのだから、無理難題言っても勝手だろ!」と豪語する人は、グローバル標準のホテル利用をご遠慮願いたい。  連載の中の<礼儀作法と所作>で記したように、「紳士淑女」への接遇が理解できるお客は、その人なりに「理想的なホテル利用法」を見出し、ホテル側の「紳士淑女」として接遇対象になっている。よって、ある程度の歳月を経て相互信頼が生まれると、フレンドリーな「常連客」としての立場を確保することができる。  さて、これからホテル玄

ホテル文化に学ぶ(ご挨拶)

 「ホテル文化に学ぶ」という連載記事は、筆者保有のポータルサイト「The Rosetta Stone(since 1995)」にて、2015年10月12日から連載したものである。(非売品の小冊子「如水」として発刊している)  本業はICTであるが、どうも食文化の方が性に合っているようで、いつの間にやら、どっぷりと浸かる様になってしまった。  取材先は、ザ・リッツ・カールトン東京、帝国ホテル東京、ホテルオークラ福岡、グランドハイアット福岡、熊本ホテルキャッスルなど。全国の食