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理不尽なる蛮行

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私自身に限らず、周囲の方々のパワハラ相談を受けて、理不尽なる蛮行が罷り通る世の中が、とても情けないと思います。人を虐めたり恫喝したりして、何も産むことはない。被害者が加害者のよう…
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2022年4月の記事一覧

職業差別の悪しき文化が根付く、日本。

 幼い頃の心無い大人の会話を思い起こすと、嫌な言葉を耳にした記憶が今も尚沢山残っている。所謂、他人への常態化する誹謗中傷の前座でもあり、「職業差別」の悪しき文化の象徴的なものであった。  例えば、「あの人は、ゴミ拾いをしてるんだよ!」、「あの一家は、血筋が良くないって噂だよ!」、「あんな仕事してて、よく生きていられるな!」、「子供の服はボロボロだし、風呂にも入ってないんじゃないか!」など、差別用語満載の誹謗中傷の汚い現場を思い出す。  そんな汚い差別用語を常日頃から聞かさ

「社員を切るリストラは、経営者としては一番やりたくないこと!」と言うが・・・

 昨夜、25年前に自主廃業に至った山一證券のドキュメンタリーが放送されていた。当時、個人的にもその衝撃は忘れることはなく、知人が同社社員であったこともあり、業界でも名門であった山一證券が、何故一瞬の内に廃業(社員1万人解雇)に至ったのか、理解に苦しんだことを覚えている。  番組内で、元常務の言葉が印象的だったのは、「社員を切るリストラは、経営者としては一番やりたくないこと。」との正論である。しかし、周囲を見回すと、雇われ経営陣の某社で、目を付けた社員を次から次へ依願退職に仕

弱い者虐めをする人間こそが、本当は一番の弱虫である。

 今まで、「虐め」というものを、大なり小なり数限りなく見て来た。大抵の場合、虐められている人は、心優しく、不器用で、大人しく、正直者が多い。だから、心無い輩の「虐め」のターゲットにされる訳だ。これは、男社会も女社会も関係はなく、全てに通じる、輩の蛮行として記憶に深く刻まれている。  最近の例を挙げれば、会社社長による部下に対する、女々しさいっぱいの「虐め」がある。メールによる恫喝、1対1の脅迫面談、私情絡みの人事異動、盗撮、機密情報漏洩、欺罔など、バラエティに富んだ「虐め」