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西田親生のお散歩カメラ

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Nikon党の西田親生のお散歩カメラです。1999年に、デジタル一眼レフカメラの魁であるNikon D1を入手してからは、取材用機材は殆どNikonに染められています。レンズは、… もっと読む
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2023年10月の記事一覧

こんなに多くの人たちが生きている・・・

 熊本市内の花岡山山頂に車で上り、熊本市内を一望したことがあった。  熊本市は政令都市として、九州では福岡市、北九州市に次ぐ3番目に大きな都市である。山頂から見た熊本市は、こんなにも多くのビルがニョキニョキと建っているのかと、目を疑ったことがあった。  望遠レンズで、市内北側、東側、南側、そして阿蘇方面を撮影したが、大なり小なりのオフィスビル、マンション、アパート、そして間を埋めるように一戸建ての家々が無限に連鎖している。  眼下の熊本駅も最近の都市開発により大型商業施

お人(鳥)好しのオオバン・・・

 オオバンの動きを見ていると、飽きることはない。  写真群は、数年前に熊本県上益城郡嘉島町にある浮島で撮影したオオバンである。仲間同士での諍いは結構多いが、鴨に対しては大人しい感じを受ける。  オオバンの食事風景は、先ず、水中に潜り、柔らかい水草を咥えて浮上して、水草を食す。とてもダイビングが得意な野鳥である。  ところが鴨たちは、そのオオバンがくちばしに咥えている水草を狙い澄ましていたかように、横から、後ろから、その水草を横取りするのである。  横取りされたオオバン

第20回 Well Done Cross-media 予告

 11月2日の「Well Done Cross-media」の研修予告!  写真スキルアップについては、以下の写真の通り、2016年4月14日、16日の熊本地震による熊本城郭の被害について解説予定。  以下写真はごく一部。熊本城の大天守、小天守、宇土櫓、飯田丸五階櫓、戌亥櫓、未申櫓、十八間櫓、旧細川刑部邸、二の丸公園入り口など、当時の被害状況を筆者が撮影したものを披露する。  その後、ネイティブ英会話や座談となる。  乞うご期待!

10月29日と30日の「月」

 昨日は部分月食だということで、朝方になったが、ギリギリ撮ってみた。  雲が横切り、なかなかシャッターチャンスを与えてくれない。やっと、雲の切れ目でワンショット。左下がやや影になってるようなので、良しとする。  本日は満月じゃないが、何となく、昨日の900mmより、テレコン付けて1260mmで撮ってみた。  両方とも手持ち撮影なので、かなりブレる。息を止めて、壁に左肩を付け、そっと左手のレンズの重みを感じながら、シャッターを切る。  月の下方に木星らしきものが煌々とし

ギリシャの写真愛好家グループで、久しぶりの1等賞。

 facebookグループでは、写真愛好家グループが国内外に多く存在している。  筆者も「Obscura Photo Club」というグループを主催しているが、今回、1等賞を頂いたのは、ギリシャの写真愛好家グループ「HOMO Photographicus」である。  同グループの会員数は5,247人(2023年10月23日現在)で、中規模グループであり、プロからアマチュアまで自由に参加できる。  同クラブへ入会して既に5年ほどになるが、1等賞を取るのは、1年ぶりであろう

赤だけ残す、簡単画像処理。

 誰でも簡単にできる、画像処理。  真っ赤な秋薔薇の花だけを残しh、モノクロームの中の赤い薔薇の花にしたい。では、どうすれば良いのか。  無償でもたくさん存在するフォトエディターアプリ。以下は、Apple社のMacに無償で搭載されている「写真」というアプリを使って、赤だけを残すことにした。  やるべきことは、赤以外の色ごとの彩度をゼロにすれば良いだけのことである。よって、以下の順序で色ごと彩度レバーを左端までずらし、彩度をゼロにする。 (1)黄色の彩度をゼロにする。

湧水池の青鷺・・・

 美しい水が湧き出る、八景水谷。熊本市内に、このような小さな自然がたくさん存在している。  同地の主のように居座っている青鷺。背丈は90cmほどあり、思いの他、人懐こい。眼をみると、野生の鋭い眼をしている。まるで、恐竜の眼のようだ。  青鷺は鳴き声が煩く、糞はモル濃度の高い漆喰のようで、あちこちの岩に落書きしたように落ちている。しかし、その動きは滑稽であり、時には優雅であり、長時間眺めていても飽きない。  熊本市内で野鳥観察をするとなれば、江津湖であろうか。野鳥の種類が

Chinese architecture...孔子公園

 道の駅泗水 養生市場横にある「孔子公園」。トイレが美しい道の駅として、ちょくちょく利用させていただいている。  たまに超ワイドレンズを持ち込んだ時には、同園の中国建造物を撮って楽しでいるが、今回は35mmなので、お散歩カメラ的に撮影していった。  同園の特徴は珍しい建造物以外に、あちこちの花壇に四季折々の花々が咲き乱れているところであろうか。  県内外から立ち寄る観光客も多く、大型トラックの運転手の休憩場所ともなっている。  養生市場では、ご当地の野菜やお菓子などを

大鷺の魚獲り連写・・・

 いつ見ても、ダイナミックな大鷺の魚獲り。  それにしても、獲物は小さすぎた。これじゃ、満腹ではなかろうと。  八景水谷の湧水池に居座る、大鷺。  今年は、ドーンと大きな魚を呑み込んでくれ!

撮影機材の選定に迷う・・・

 昨夜遅くに親しい知人より電話が入った。  撮影に使用する機材はどんな具合かを話し合ったが、普段の取材では、NikonのFX機に超ワイドレンズ(15mm〜30mm/f2.8)とDX機に望遠ズームレンズ(70mm〜200mm f2.8通し)の2台で臨めば大丈夫かという結論である。  先日、FX機に35mm f1.4だけでバラ園を歩き回ったものの、とても中途半端に終わった。もっと突っ込んで薔薇の花を大きく撮影しようと思って、なかなかしっくり来ない。景色を写そうと思っても、中途

秋薔薇は、楚々と麗しく。

 熊本県農業公園(カントリーパーク)へ足を運んだ。通常は火曜日は休園日だが、「第28回 秋のバラまつり」が開催されているために、運よく入園できた。  春薔薇と比べれば、秋薔薇は派手さはなく小ぶりだが、楚々と麗しく。直射日光が強いので撮影には不向きだが、できるだけ陰の多い場所、また、自分の影を作りながら撮影していった。  同園のバラ園は手入れがいいのか、黒点病などの薔薇の木をほとんど見たことがない。広大な敷地の奥に展望塔が併設され、家族やカップルが上から眺めている  一回

130年の歴史を誇る、髙栁時計宝飾店。

 熊本市内最大アーケード街の下通り。時計宝飾の老舗専門店「髙栁時計宝飾店」(髙栁隆大社長)の店先は、日々4万人ほどが通り賑わっている。  腕時計の修理を依頼していたものが出来上がったので、それを受け取りに行くのが目的であったが、ショーケースにキラキラ光るものが見えると、どうしても新作や今後の傾向を聞きたくなってしまう。  写真下のORISは、文字盤が緑色で美しく、その素材を聞いて驚いた。何と、メーカーのSDGsの取り組みから生まれた文字盤らしく、地球上の重大問題になってい

Real photo vs Generated photo

 実際にNikonの一眼レフで撮影したジニアと、画像生成AIのMidjourneyで生成したジニアを比較することにした。  実写と比較すると、AIで生成したジニアの雌しべや雄しべはややいい加減な形状と配置であり、暈しているように思える。  また、花弁に関しては、乾いた紙製で作られたような質感となっており、ここには水滴でもいくつか落としておけば、実写に近い画像が生成された可能性は高いと言える。  更に、花弁に関して詳細を見ると、AI生成の花弁は均一の厚さであり、厚みもあま

カメラとレンズに埋もれる世界は素晴らしい

 昨夜のZOOMセミナーで、構図やマクロレンズを使った撮影について語り合った。これらの写真は、筆者が過去に撮影した愚作ばかりだが、百数十枚の写真を教材として、レクチャーを進め、最後に英会話で締め括った。  今まで、何万枚の写真を撮ってきたのか記憶にないが、Apple社のiCloudには6万枚ほど。それに加え、ローカルのバックアップ用ハードディスク2基に4テラバイトほどの写真が格納されている。  その中から研修素材を選ぶものに相当時間は掛かるが、抽出している間に、気になる写