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西田親生のお散歩カメラ

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Nikon党の西田親生のお散歩カメラです。1999年に、デジタル一眼レフカメラの魁であるNikon D1を入手してからは、取材用機材は殆どNikonに染められています。レンズは、… もっと読む
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2023年5月の記事一覧

写真撮影をしていて、不審者扱いに・・・。

 オフィス近くの公道に繋がる階段の両脇に、近隣の方々が植えているのか、美しい花々が咲いている。  台風が通り過ぎれば、これらの花々も強風の為に散ってしまいそうなので、曇天の中、車を停めて撮影をすることにした。  撮影機材は、Nikon D500。ミラーレスではないが、当時はNikonのDXフォーマット機のフラッグシップである。  装着したのは、70-200mm f2.8のズームレンズ。曇天なので、光が弱いけれども、強過ぎてビビッドに弾けるよりも撮影しやすい環境である。

「画素数じゃないぞ、画質で選べ!」と、独り言。

 「画素数じゃないぞ、画質で選べ!」と自分に言い聞かせながら、最近完成度の高そうなNikon Z8が気になって仕方がない。  元々Nikon党なので、デジタル一眼レフカメラは、Nikon D1の時に即買いし、海外で持ち歩くと、特にアジア圏の現地カメラマンらが近寄り、「おお、D1だ!我々仲間の3台のフィルムカメラと交換しないか!」と冷やかされたことがあった。  昨夜、「note」を閲覧していると、Nikon Z8をゲットした方やそれに関心をもつ記事を読みながら、現在保有して

Obscura Photo Clubを支える、海外の写真愛好家たち。

 筆者が主宰するFacebook写真愛好家グループ「Obscura Photo Club(オブスクラフォト倶楽部)」には、国内外から900人弱の写真愛好家が集まっている。(積極的に勧誘をせず厳しい基準で選んでいる)  その7割近くが外国の写真愛好家たちなので、いつどのような流れで、この状態になったのか分からないが、気づけば、日本人の他にギリシャ、イタリア、ポルトガル、スペイン、ウクライナ、アメリカ、ブラジルなどから集まった。  圧倒的に多い女性写真家たちは、日々アグレッシ

乾いた紫陽花の花々・・・

 本日はマクロレンズでもなく、70-200mmのズームレンスを持参していたので、それを使って紫陽花の花々を撮影することにした。  相変わらず、黄砂の影響もあり空気は霞んでおり、陽射しがやけに強い。いつもの様に、水滴が付いた紫陽花を探し回るが、少々乾き気味の紫陽花ばかり。  よって、日陰の紫陽花か、または、逆光で大木の枝葉から溢れる光を背景に撮影することにした。  場所は、孔子公園と前川水源(熊本県菊池市)。孔子公園では額紫陽花のみを、前川水源では個人宅近くの丘の陰に咲く

お陰様で、ビュー数10万件突破!!!

 「note」を始めて1年と4ヶ月経ちますが、お陰様でビュー数10万件突破の日を迎えることができました。ビュー数は延数ですが、10万件というのは一区切りでもあり、実に有難く、感謝という言葉しかございません。  最近は、段ボール箱に大量に頂いた静岡名物の連載などを書き綴っている中で、食べ物に関する記事は、すこぶる好感度であることがよく理解できました。これからも、レアなる料理や土産などがあれば、是非、ご紹介したいと思います。  食いしん坊であるが故に、どうしても、食べ物だけは

2022年写真集(8)

 気づけば、花ばかりを撮っている。理由は分からない。カメラを手に持ち、歩き出すと、自然と生き生きと咲き誇る花にレンズを向けてしまう。  何年もお散歩カメラをしていると、無意識の内に、行き先で出逢った花々を無言で写している。野鳥がいるときは、動くものからシャッターを切り、それから花にレンズが向く。  お散歩カメラで一番困るのは、雨と風、それに夏場の炎天下。夏場は、花が急に姿を消してしまう。山手では野鳥の囀りは聞こえるものの、陰に隠れて目視できない。  そんな時は、足繁く通

2012年製Nikon D800E+2016年製Tamron 90mm f2.8マクロレンズ・・・

 二日連続で、熊本県農業公園カントリーパークへ足を運ぶ。本日も炎天下の撮影となり、陰を探しながらのお散歩カメラ。  昨日のNikkor 28-300mmのレンズをTamron 90mmマクロレンズに差し替え撮影することにした。  Nikon D800Eのホワイトバランスは独特なので、現在のZシリーズとは全く同じメーカーとは思えぬほど黄ばみがあるが、それも乙なもの。  撮影する中で、スズメバチが飛んできたりするが、小さな虫たちもブンブン飛んでいるので、マスク着用のままシャ

2012年製Nikon D800E+2010年製Nikkorレンズ・・・

 本日は、下見方々、熊本県農業公園カントリーパークに足を運んだ。雲一つない快晴である。肉眼で薔薇の花々を愛でるのは素敵だが、撮影には少々嫌な予感がする。よって、普段余り使うことがない古いカメラ本体とレンズの組み合わせで撮影することにした。  持ち込んだのは新旧のカメラ本体と新旧のレンズだったが、同園に持ち込んだのは、2012年製Nikon D800Eと2010年製Nikkor 28-300mmズームレンズである。バラ園はギラギラと太陽光が眩く、肉眼でファインダーを覗くのも辛

2022年写真集(7)

 一歩、二歩引いて自分の作品を見ると、2022年は不作の年のようで、納得の行くものが殆どない。  面白いもので、無意識な中に一所懸命ファインダーを覗いていた時期は、一つ一つの写真に重みを感じ、花びらを如何に分厚く優しく撮すかなど、集中して撮影していた。  そこで、何が原因なのかを考えてみることにした。  先日、誕生日翌日に免許センターへ運転免許更新に行った時のこと。若い頃の左右視力は2.0で、フォーカスも高級カメラのように歪みなく、ピシッと決まっていたのだが、視力検査で

2022年写真集(6)

 ランダムに写真を抽出しては掲載しているので、今回は、水仙、桜とばらついてしまったが、全て90mm f2.8マクロレンズで撮影したものである。  熊本県内は桜の名所が沢山あるが、コロナ禍でもあり遠出をすることが少ないので、熊本市内またはその近郊で出逢った桜を撮影することに。  いつもながら、必ずと言って良いほど、孔子公園(熊本県菊池市)の花壇が登場している。同園は毎月季節の花が咲き乱れているので、本当に当たり外れがない。  実は、最近迷っているのが、マクロレンズで大きな

2022年写真集(5)

 花々の写真群は、薔薇は熊本県農業公園カントリーパークで、それ以外の牡丹やシャクヤク、ヤグルマギクなどは孔子公園にて撮影したものである。  花々はじっとしていてくれるものの、一番美人に見える角度を探すのに一苦労。考えすぎると、構図が全く決まらない。考えている間に、光の角度や光量が変わってくる。  いつもながら、炎天下のギラギラが嫌いなので、常に陰を探し回る。時には、逆光を利用して花びらを透かした手法で撮影することもあるが、わざとらしくなるので、可能か限り見たままを撮るよう

2022年写真集(4)

 この当時出逢った薔薇の花々は、光も穏やかで、気持ちよく撮れたように思える。  レンズは90mm f2.8を使用しているので、花びらの厚みやボリューム感は出せたと思うが、やはり真紅の薔薇の色を引き出すのは、容易くない。  取材前に一雨来てくれればしめたものだが、この日は乾き気味で、ギリギリのところであった。  春と秋の薔薇の見頃には必ず足を運び入れる、熊本県農業公園カントリーパーク。今年は園内に入れていないので、5月21日までが「バラ祭り」のようで、近日中に足を踏み入れ

2022年写真集(3)

 薔薇の香漂う、熊本県農業公園カントリーパーク。この10年近く、昨年までは足繁く通った薔薇(春・秋)の名所である。  木陰が少ないので、炎天下での撮影は厳しいが、県内外からの観光客も多く、定期的なイベントも開催されており、広大な敷地の散策は、都会の喧騒から逃れて、命の洗濯をする場所としてオススメである。  ただ、筆者としては水辺を好むので、同園に小川のせせらぎでもあれば、もっと滞在時間は増えるのかと思うばかり。  同園は、2016年の熊本地震で被災地となり、モニュメント

2022年写真集(2)

 生まれて間もない、カマキリの子供。一丁前に威嚇のポーズを取るのが健気である。自分の体は葉っぱよりずっと小さいのに、アクションだけは大きく、左右前後に激しく動く。眼を見ると、宇宙人のような顔をして、カメラ目線。小さな黒眼が僅かに動いているのが分かる。  マツバギクの紫の花と葉の緑の組み合わせは、ファインダーを覗くだけで、その美しさと生命の不思議なノード(node)や力(power)が伝わってくる。  デジタル一眼レフカメラで捉える、植物の紫色は格別である。カメラの機種やレ