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西田親生のお散歩カメラ

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Nikon党の西田親生のお散歩カメラです。1999年に、デジタル一眼レフカメラの魁であるNikon D1を入手してからは、取材用機材は殆どNikonに染められています。レンズは、… もっと読む
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2022年8月の記事一覧

熊本地震前に、十八間櫓の中央部が膨張していたという事実。

 2016年4月14日、16日に熊本県を襲った熊本地震。写真のように、威風堂々とした難攻不落の名城と言われた熊本城の、殆どの櫓や石垣が崩落したのである。  上下のモノクローム写真だが、これは熊本地震の半年前に撮影したものだが、十八間櫓の石垣中央部(上の赤い○を参照)にとても違和感を持った筆者であった。  石垣の薄い上層部は、以前復元される時に積まれた石垣。その下が、昔から残る石垣である。石垣の反りは『武者返し』(むしゃがえし)と呼び、外敵が城内に侵入し難く設計されている。

『隈部親永公像』を発見!・・・The statue of Chikanaga Kumabe

 『隈部親永公』と申し上げても、熊本県外の方であれば、殆どご存じではないに違いない。もしかすると、熊本県民であっても、知らぬ人の方が多いかも知れない。  『隈部氏館跡』(熊本県山鹿市菊鹿町)には、時折、ツツジや山桜などを撮影に行くものの、日頃から足を運び入れることがなかった『あんずの丘』(同町)。  初めて『あんずの丘』の駐車場へ。月曜日なのか、数台の車が駐車してあるだけで、閑散としていた。野外ステージ前広場の芝は綺麗に刈り取られてすぐのようで、草刈り独特の香りが鼻腔に入

眼前に打ち上がる花火・・・夏の風物詩を暫し楽しみながら、手持ちでシャッターを切る。

 記事を書いていると、ドーンと大砲のような音が聞こえ、バリバリバリバリと。花火である。オフィス窓のブラインドを開けると、目の前に花火が上がっている。近すぎて、レンズを替える暇もなく、70-200mm f2.8のレンズを付けたまま撮影に臨んだ。  ファインダーに収まりきれず、結局、花火が弾ける中心を読み追いながら、シャッターを切る。部屋が真っ暗なので、全ての設定は勘である。三脚に載せて、スローシャッターで撮影したかったが、今回も叶わぬまま、パシャリ。  この花火は規模が小さ

ひまわりの如く、太陽の如く、明るく、眩しく生きていたい!

 都市部で暮らしていると、死語になってしまったコンクリートジャングルに慣れ親しみ、日常生活においては『利便性』ばかりを重視して生きている。  歩道に描かれた白線通りに歩き進み、赤信号が目に入れば立ち止まる。スマホ画面をスワイプすると、コーラが落ちてくる。電子レンジ1分半で、弁当が温まる。ワープロに話し掛けると、言葉が文字化される。スマホに問い掛けると、答えを出してくれる。現代は、そんなデジタル時代である。  時に、カントリーサイドに足を踏み入れると、無数の騒音に包まれてい