熊本地震前に、十八間櫓の中央部が膨張していたという事実。
2016年4月14日、16日に熊本県を襲った熊本地震。写真のように、威風堂々とした難攻不落の名城と言われた熊本城の、殆どの櫓や石垣が崩落したのである。
上下のモノクローム写真だが、これは熊本地震の半年前に撮影したものだが、十八間櫓の石垣中央部(上の赤い○を参照)にとても違和感を持った筆者であった。
石垣の薄い上層部は、以前復元される時に積まれた石垣。その下が、昔から残る石垣である。石垣の反りは『武者返し』(むしゃがえし)と呼び、外敵が城内に侵入し難く設計されている。