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近くて遠い

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移ろいゆく季節がこころにもたらしてくれる風景とともに−七十二候に寄せて綴ります。
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#春分

三月三十日 声を発す

どうしても泣きたかった。 悔しくて、くやしくて、悔しくて クッと食いしばる声が、走りたい私…

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三月二十五日 開く

平日昼間のこのまちの顔を知りたくなって、ひとり、散歩にでかることにした。 ミートボールと…

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三月二十日 巣くう

車が坂道を登っていく間、私は助手席の窓からずっと空ばかりを見ていた。 まだ葉っぱのついて…

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