オリジナル曲「春止歌(ハルシカ)」

平安時代中期の女流歌人「赤染衛門」の和歌に触発されて作ったオリジナル曲です。
赤染衛門は藤原道長の妻の源倫子と娘の藤原彰子に仕え、「源氏物語」の著者の紫式部と同僚(先輩?)です。

今回の楽曲に用いた和歌は夫の大江匡衡が亡くなった時に夫を偲んで歌った和歌と伝えられています。

「君とこそ 春来ることも待たれしか 梅も桜も 誰とかは見む」
(君がいたからこそ、春を待つ事が出来たのに、 あなたのいない今となっては、梅や桜を誰と見ればいいのでしょう)

この和歌を初めて読んだ時、目の前に霞がかった一面の梅園が見え、その美しさと作者赤染衛門の悲しみと喪失感の落差に胸を打たれ、作曲しました。
なぜかこの曲を作っている時は涙が止まりませんでした。


こちらの動画は曲の後半のみです。
フル試聴はこちらへ。
https://audiostock.jp/audio/838397

別バージョンのBGM
https://audiostock.jp/audio/235530


----------歌詞-----------

春止歌(ハルシカ)

*君とこそ 春来ることも待たれしか
梅も桜も誰とかは見む*

(君が居たからこそ、春が来る事を待つことができたのに、
あなたが居ない今となっては梅や桜を誰と見ればいいのでしょう)

花散里の我に代はりて
零るる露の慈しさ

(すっかり花が散ってしまった里のような心境の私の代わりに、
泣いてくれる露 (梅雨)の雫を愛しく思う)

風光る日も
風花舞う日も
変わらぬ想いで見つめた季節過ぎ行く

春を告げる声
青き空響く
霞立ちのぼり君の面影消える前に
春よ止まれ



*赤染衛門

他、野田ちか子
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