見出し画像

他人の解釈に騙されないための『僕ヤバ』批評のバズ分析


『僕ヤバ』批評記事はなぜバズったか?


僕の批評記事が世にバズることなど、ネット炎上か派手な自殺をキメる以外に到底ないと思っていた――というと、少し大袈裟だろうか?

約1万PV。

この数字は、例の『僕ヤバ』批評記事が2日間で実際に叩きだしたページビュー数であり、通常運行の僕のブログ全体では2、3ヶ月間掛けて獲得する推定PV数だ。

正直、僕のブログは広告を貼って収益を上げるものではなく、その予定もないため、バズり自体に嬉しさはなかった(というのも、重要なのはそのバズりをいかに次に繋げるかなので「うわあ……頑張らなきゃ……!!」という焦りが強かった)が、作品の公式アカウントにわざわざツイートしてもらったのにはさすがに驚いた。​

ご存知のとおり、あの批評記事はいつもと同じ調子で書いたものではない。

SEO(検索エンジンへの最適化)を放棄したのはもちろん、一般的なバズりを多少は狙いつつも、どちらかというと普段の読者さんを「ラブコメにも手を出すの、羊谷さんwww」と驚かして楽しませるネタ記事的な位置付けだったのが正直なところ。

そのため、作品を感情的にわかりやすく絶賛/酷評しないのは当然だが、ほかの論者も厳しく批判しており、バズり狙いの記事にしては書き手の癖の強さが悪目立ちする内容だ――ましてや公式アカウントがシェアしやすいような各所方面への無難さとは程遠いだろう。

もちろん、大前提としてリツイートとふぁぼで拡散支援をしてくださったあなたの協力が不可欠だったことはいうまでもない。

事実、記事公開の初動であなたの反応がなければどこまで『僕ヤバ』クラスターにリーチできたかはかなり怪しい――反応が薄いツイートは当然ながらタグ検索やオススメなどで表示されにくいからだ。

当然だが、僕自身は決してマイナーな書き手で終わる気はない。

このことを語ると長くなるので今は掘り下げないけども、自分自身をコンテンツクリエイターとして社会一般に認めさせることは、なにより、応援してくださっているあなたの価値観は間違っていなかった、正統性あるものだと証明することだと僕は考える。

羊谷知嘉はワタシが育てた、とあなたに誇りを抱いてもらうこと――それが僕の目標だ。

その意味で、今回のバズりは僕の批評とあなたの応援の勝利だった。

とはいえ、あとで述べるように、今回の件を振り返るといくつもの偶然の折り重なった結果でもある。

本記事では、書き手目線からなぜあの『僕ヤバ』批評記事がバズったのかを分析し、それとあわせて、他人の安易な解釈に騙されないためのテクニックを僕の批判的読解のルーツを明かすとともに共有したい。


ここから先は

5,370字 / 2画像

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?