見出し画像

ぎっくり腰に、なったよー!

この度、人生初のぎっくり腰になりました!
約10か月前には「人生初の熱中症になった」という投稿をしていますね。
こうやって人は経験を重ねて生きていくのでしょう。(老いとも言う)

事の顛末

元々腰痛持ち

わたしは社会人になってから職種は変われど一貫してデスクワークをしているので、首・肩・腰は常にバキバキ女です。
なので長時間座っていると、腰が「いててて…」となったり脚が痺れてきたり。
お笑いライブも、2時間を超えたあたりからしんどくなるので、一番好きな公演時間は60分です。

整形外科では「椎間板ヘルニア予備軍」と何年も前から言われていました。

でも、何かの拍子に激痛が走る、ということは今まではなかったです。

LUUPを停車させる時に、事件は起きた

その日は4ヶ月ぶりにマセキ芸能社のお笑いライブ
「ネモフィラブルー」を観に行って、楽しかった~♪と風を切ってLUUP(電動キックボード)に乗って帰路へ。
自宅近くのポートに停めようと、少し車体を持ち上げた時に

ぎゃあああああああああああああ

腰に激痛が走りました。
何が起きたのか分からないくらい痛かった!!

しばらく動けず、少し落ち着いてから何とか車体を停め、自宅へ歩いて向かいます。

わたしは今カービィフレンズの食玩を集めていて、あとひとつでコンプなので、途中にあるコンビニに寄ることにしました。

入口のほんの数cmの段差を上がろうと脚を上げたら、再び腰に激痛!!!!!

「これはUFOカービィを探している場合ではないのかもしれない」

そう悟ったわたしは、とにかく早く帰ろう!と
ちょっと早歩きで自宅へ向かいます。
その間にもじわじわと痛みを増すわたしの腰。
自宅マンションのエレベーターに乗った時には、エレベーターの手すりに捕まらないと立っているのもしんどくなっていました。

痛すぎて動けない

無事帰宅し、玄関で靴を脱ごうとしても激痛。
何とか靴を脱いで室内に入り、悶え叫びながら着ていたワンピースから部屋着に着替え、手を洗おうとしたけれどほんの少し腰を前に倒すこともできず、手洗いうがいを断念。

これが、ぎっくり腰ってやつなのか…!?!?

藁にもすがる思いでラジオトーク生配信で「腰が痛いよ~みんな~助けてくれ~~泣」と叫び、有識者の方々からアドバイスをいただいたり、深夜にも関わらず電話で「痛い。〇んじゃう。無理~~~!」とわめいて「健康運がやばそうだから神社に行った方がいいのでは」と提案されたり(だいぶご迷惑をおかけして反省している)、痛み止めを飲んでもちっとも軽くならない痛みと、自分一人で何もできない不安で気が狂いそうになりました。
一睡もできませんでした。

母親召喚

翌日の昼になっても痛みは引かず、増すばかり。
トイレに行きたくても歩けず、這いつくばって行きました。床に当たる膝も痛い。

こりゃどうしようもない、と母親に「ぎっくり腰になってしまったようで、動けません。申し訳ございませんが、来てください」と電話をしたら

「なーにやってんのよーーーーー!ガチャッ」

と一言だけ発して即電話を切り、母親がすっ飛んできてくれました。

しかし、オートロックを解除するのも、玄関ドアの鍵を開けるのも一苦労。
なんとか母親を招き入れたのですが、彼女はわたしが今住んでいる家に来るのは初めて。
「ずいぶん優雅に暮らしてるわねえ」「日当たりが良くていいじゃない」などと言いながらニコニコ部屋を見回して、一部で物議を醸した安原カラスさんの「女いってるアクスタ」を見つけて「…え?」と言われる気まずい時間もありつつ、「そんなことはいいから助けてくれ」という言葉を必死で飲み込み「大変申し訳ありませんが、洗い物をしてくれませんか」とお願いしました。

まさかの、初手:お灸

洗い物を終えた母親がこう言いました。

「お母さんの知り合いで、ぎっくり腰をお灸で治したって人がいて。その人に場所聞いといたから!行くよ!」

え、初手、お灸なの?
整形外科じゃなくて?
せめて、接骨院とかじゃない???

不安すぎ。

しかし、今のわたしはひとりで病院へ行けません。
タクシーにも乗れません。
もう、母親に委ねるしかないのです。

わたしは鍼灸院みたいなところに連れていかれるんだろうなーと思っていたのですが、着いたのはマンションの一室の普通の家。

インターホンを押すと、普通の初老男性(見た目年齢60代)がでてきました。

「〇〇さんからご連絡がいってるかと思うのですが、‪✕‬‪✕‬と申しますぅ。すみません、こちらの娘がぎっくり腰に…」と母親が言うと「はいはい、どうぞ~」とステキな笑顔で部屋に通してくれました。

めっちゃ普通の家!!!

わたしの様子を見て、「わー、これはなかなかひどそうですねえ」という男性。
そこに座れますか?と椅子を差し出され、母親と男性のふたりの力を借りて何とか椅子に座ると、「靴下失礼しますね」と言って男性はわたしの靴下を脱がせ、目を閉じて足の親指の付け根あたりを指で探るように触り始めました。
ここだなあ…と言いながら、マーカーで印をつけます。ツボを探していたようです。

「お灸はしたことありますか?」と聞かれ、「いや、したことないです」と言うと、「そうですか、熱いですよ、がんばってくださいね」と不敵な笑みを浮かべる男性。不安すぎる。

そもそもこの人は誰なんだ。

指で米粒より小さく丸めた百草を先程マーキングした場所に乗せて、線香で火をつけます。
「だんだん熱くなるよ~」の言葉通りじわじわと熱くなり、最後は熱いを通り越して刺すような痛みへ。
「ぎゃー!痛い痛い熱い痛い痛い痛い!!!!」と叫ぶわたしに「左右5回ずつでおしまいだから、頑張ってね~」と言って、百草が燃え尽きたら新しい百草を置き、火をつけるのを黙々と繰り返す謎の男性。
慣れてきたのか、5回目の時には叫ばずに耐えられるようになっていました。

無事に左右5セットのお灸を乗り越えたわたしは、汗びっしょりの全身ぐったり。

「立ち上がってみましょうか、歩けますか?」と言われ、母親に支えられながら椅子から立ち上がり、脚を出してみると…

さっきより軽い!!!!!

もちろん、まだまだめちゃくちゃ痛いし一人では歩けないけど、お灸をする前よりも明らかに歩きやすくなっていました。
お灸、侮れない…

杖をついてきたのに、杖を忘れてスタスタ歩いて帰ってしまうくらい劇的に変化する方もいるそうなのですが、わたしはそこまでの変化はありませんでした。残念。

このお灸のスキルはいわゆる「家伝」であり、この男性は鍼灸師などではないため、知り合いなどにお願いされた時だけボランティアでやってあげているそうです。
なので、このぎっくり腰に効くツボ以外のお灸のことは何もわからないんだとか。
このおじさんに後継者はいるのかな…など思いつつ、お礼を言ってマンションを後にしました。

※このあと整形外科に行き、レントゲンを撮ってもらったりしてぎっくり腰の診断を受けました!

実家へ強制連行

「すもも(パピヨン♀・11歳)がいるからここに泊まるわけにもいかないし、タクシーで実家に帰るよ!」と母親に言われるも、わたしの家から実家まではタクシーでも45分くらいはかかりそうです。
45分のタクシー移動にわたしの腰が耐えられる気がしませんでした。

どうしたもんかとあれこれ調べていた時に思いついたのが、タクシーGOプレミアムでした。

これならリクライニングを使ってちょっと横向きに寝たり、何とか耐えられるかもしれないと思い、GOプレミアムに乗って帰ることにしました。

車種がアルファードなので乗り込む時に体を屈める必要がなく、足の高さまで調節出来るリクライニングが本当に助かりました。

そして何よりドライバーさんが、到着して直ぐに「お辛そうですね、私も腰が悪いので…」と言って乗り降りを手伝ってくれたり、運転していて道が揺れそうな時には「もう少しで揺れるところなので、お気をつけください」と教えてくれたり、きめ細やかな心配りをしてくださって、プロのホスピタリティと人の優しさが心にいたくしみました。

「疲れた時に躊躇いなくGOプレミアムに乗れる程度にお金持ちになる」という、新たな目標ができました。

現在のわたし

実家に帰ってきて、今日で3日目です。
まだまだほぼ寝たきりで「いててててて!」と叫びまくってますが、少しずつよくなっているのを実感しております。人間ってすごいね。
お昼には3日ぶりにシャワーを浴びて、とてもさっぱりしました。

いててて!と言うと心配して枕元から離れない犬

しかし明日から仕事なんて到底無理だし、今週は金曜日にパーパーの単独→日曜日に三四郎の単独と超大事イベントが2つもあるのに…
などと考え出したらキリがないですが、実家で甘えて過ごそうと思います。

みんな、ぎっくり腰は突然やってくるぞ!
気をつけような!!!

今後の人生について考えさせられた!

わたしを可愛がってくれてる先輩で、いわゆるバリキャリの人がいます。
国家資格を持ちバリバリ仕事をして、一人で国内・国外問わず旅行するのが大好き。
子供は苦手だから欲しくないし、自分一人で生活するには充分すぎるくらいお金も稼げているし、一人暮らしは気楽で最高だし、そうなると結婚願望もわかないと言っていて、わたしもたぶん世間一般で言うバリキャリに分類され、子供を産みたくない人なので、わかる~!と思っていました。

そんな先輩がある日突然婚活を始めて、約1年後に結婚しました。
体調を崩して自宅から救急車で運ばれた時に、結婚しなきゃと思ったそうです(その後無事回復されて、今は元気です!)。

その話を聞いた時は「へぇ~」としか思わなかったのですが、今回ぎっくり腰になってその先輩の気持ちがちょっとわかる気がしました。

寂しいとか不安とか感情の問題ではなく、動けなかったらひとりで何も出来ないんです。

今は幸い親が元気で、すぐに飛んできてくれる距離に住んでいます。
しかし、それもいつまで続くのか分かりません。

わたしはとにかくひとりの時間が好きで、男女問わずどんなに好きな人であっても何日も一緒に過ごすのがしんどいんです。
別に何も無いのに「この後予定があるんだ~」と嘘をついちゃったりします。ごめんなさい。
ひとり暮らしに慣れてしまって、実家すらちょっと疲れて早く家に帰りたくなります。

だから、誰かと一緒に住むとか本当に考えられないんですけど(個人の部屋があったらまだマシかもしれない)、そうも言ってられないのかなあ…と思ったりしました。

どうなる、わたしの人生!!!


🙇‍♀️サポートしてもらえたらとっても嬉しいです🙇‍♀️