見出し画像

甘美な魅力、キュートな響き

2022/11/24、K-PROライブ「ヘビセン」への出演を最後に、モンローズが解散しました。

モンローズがお目当てになった瞬間

2021/4/24、2回目の緊急事態宣言が発出される前日にK-PROライブを観に行きました。
「翌日から緊急事態宣言が発出されるっぽい」ということは既に囁かれていて、そうなってしまったらまたしばらくライブがなくなってしまうのかな…と何となくナルゲキもどんより。実際、翌日から緊急事態宣言が発出され、K-PROはしばらく有観客ライブを中止しました。

そんな中、モンローズが出て来て、まず宮本さんが言ったのが

「どうしたの、今日みんな元気もらいに来たんだよね!?」

という言葉でした。

こういう気持ちでライブに臨んでくれている芸人さんはきっとたくさんいるのだと思います(ありがとうございます!いつも元気をもらっています!)。
でも、正面切ってこういうことを言えて、しかもわざとらしさを感じさせない宮本さんは本当にすごいなと思いました。

その隣でニコニコしているマエノさんも素敵でした。
このバランスがいいなあと思いました。

あの時、モンローズが華やいで見えました。

そして私の中でモンローズが「面白いコンビ」から「お目当て」に変わりました。

モンローズのライブで特に印象深かったもの(順不同)

モンローズのソロライブ(2021/9/18)

客席を煽るマエノさんが印象的でした

昨年のナルゲキヒットパレードの中の1つのライブとして開催された、ソロライブ。
この日宮本さんはソロライブがあるにも関わらず朝10時から歌ったり踊ったりするライブにも出て、「マエちゃんが怒ってまーす!」と言ってたのを覚えています。

漫才、幕間映像とモンローズをばっちり浴びた60分。
最後にはマエノさんがもっとナルゲキを盛り上げたい、神○町には負けたくないと煽り、モンローズは宮本さんの熱さが目立つけどマエノさんもこんなに熱い思いを秘めている人なんだとびっくりしました。
最後は「ナルゲキをわくわくさせるぞー!」とみんなで拳を突き上げて、ライブ終了。
それから解散するまで、この時の呼びかけ通り本当にたくさんわくわくさせてもらいました。

モンローズが、絶対M-1決勝に行くための貴重なお時間(2022/3/28)

ざっくり言うと、モンローズが漫才を2本披露して東京ダイナマイト・ハチミツ二郎さん&流れ星☆・たきうえさんにダメ出しされるライブ。

まず「M-1決勝に行くって言ってる時点で、決勝には行けない。優勝する気じゃないと、決勝には行けない」と言われていて、ぎゃーこれはすごいライブに来てしまったぞ…と思ったのだけど、そこからM-1優勝の後はどういう仕事をしたいのかなど、M-1という枠を大きく飛び越えたところまで見据えた先輩方のアドバイスは、普通の社会人の私でもグッとくるものがありました。
たきうえさんが「いま仮に毎日休まずライブに出ても、それだけじゃ食べていけないだろ!?」って言ってたのがかなり衝撃でした。芸人さんのギャラが安いとは聞いていたけれど…切ないです。

「潜っている(メディア等には出ずにライブだけ出ている、という意味だと思う)ことはちっとも悪くない、あと数年潜って潜って実力がついたときに、バーンと世に出ればいい」みたいなアドバイスをされてたから、もう数年モンローズで潜ってても良かったじゃん!!といちファンは思ってしまいます…

もちろん漫才への具体的なテコ入れもあって、その後は「あ!あれが採り入れられてる!」など思いながら漫才を観るのも楽しかったです。

幸福の漫才(2022/1~毎月開催)

マエノさん主催の、モンローズ・ひつじねいり・ブリキカラス・パンプキンポテトフライ各コンビが新ネタ2本ずつ披露するライブ。
金曜日22時からという遅い時間でも時間を作って行きたくなっちゃうライブで、タイプが違う4組の漫才をギュッと凝縮したような60分、毎回大満足でした。
余談ですが、わたしはライブは60~90分くらいが好きです。あー!もっと観たかった!で終われるので。2時間を超えるライブはもう疲れが先に来ちゃうお年頃…(小声)

ヘビセン(2022/11/24)

ナルゲキの目印の掲示板

これならいけそうだな〜とチケットを取ったライブが、まさか本当にラストライブになるとは…

オープニングトークからモンローズの解散について触れられてはいたけれど、トップバッターのひつじねいりがモンローズの漫才をオマージュした漫才をやって、「今日のヘビセンはモンローズが主役!」という空気を作り上げたのがかっこよすぎて、毎月幸福の漫才で鎬を削っていたメンバーの絆みたいなものを感じました。
Yes!アキトさんも、宮本さんが好きなギャグ・マエノさんが好きなギャグを披露したり(なぜか竹内ズ竹内さんの好きなギャグもあった)、いつもは出囃子がないヘビセンですがこの日は出囃子を流したり、出演する芸人さん、K-PROスタッフさんが全力でモンローズを送り出そうというあたたかい雰囲気で、しんみりしすぎなくて助かりました。

トリはもちろんモンローズ。
「甘美な魅力 キュートな響き…」といつもの出囃子(阿部真央さんの「モンロー」)が聴こえた時、このまま時間が止まればいいのになあと思いました。
ネタはモンローズと言えば!の「弱小野球部の監督」。
解散には特に触れることなく、いつも通りの漫才。
最後のオチ台詞「いま世界中のひまわりこっち向いたわ」をマエノさんが言うと、ドンっ!と大きな笑い声と拍手が起きて、モンローズのラスト漫才は終わりました。あの時、世界中のひまわりがモンローズの方を向いていたと思います。

企画のコーナーが始って、袖から引っ張り出された宮本さんはまさかの大号泣。

最後にお辞儀したら、ちょっと泣いちゃった!そうです

一方、マエノさんはいつも通り飄々としていて、最後の最後までモンローズらしいなと思いました。

普段通りニコニコ?ニヤニヤ?のマエノさん

企画の内容は、ゴッドタンでいう「コンビ愛確かめ選手権」。質問への回答が二人揃えば丸、というものでした。

その中で特に印象的だったのが、「今までで一番手応えのあった舞台は?」という質問。二人の回答は「2018年のM-1 3回戦」。
私がモンローズを知ったのは2020年くらいです。私が知っているモンローズは過去の手応えをなかなか超えられずに、もがいていたモンローズだったのかなと思うとなんだか胸がチクッとしました。
昨年のM-1で敗退してから幸福の漫才を主催したり、先述の先輩にダメ出しをもらうライブをやったり、今年のM-1に向けてめちゃくちゃ努力していたのは明白だったので、今年2回戦で敗退してしまった時に「もしかしてモンローズは解散しちゃうのでは」と薄々感じてはいたのだけど、やっぱりお二人が解散を選んだのは無理もないかもな…などと考えてしまいました。

最後はお互い、感謝の言葉を述べながらケツバット。
お二人らしいリアクションの後、宮本さん・マエノさんがそれぞれ締めの挨拶をして、大きな拍手の中笑顔でライブは終了しました。

お二人とも「もっと面白くなって帰ってきます」と言ってました

ライブシーンで活動されている芸人さんは、本当に儚いものですね。
私が小学生の頃初めて好きになったコンビ・ハリガネロックをはじめ、過去に応援していた芸人さんでも解散したり、解散はしていないけどコンビ/トリオでの活動がなかったりという人たちが何組もいます。
「推しは推せるうちに推せ!」なんてよく言いますが、本当にその通りだと痛感しました。

お二人が今後どのような活動をされるのかはわかりませんが、変わらず応援したいと思います。
約1年半、たくさんわくわくさせてくれてありがとう、モンローズ!!

この記事が参加している募集

推しの芸人

🙇‍♀️サポートしてもらえたらとっても嬉しいです🙇‍♀️