デンマーク🇩🇰 My soul journey Day-5 エフタスコーレ/ローカルビジネス
この旅も折り返しを過ぎた。しかしまだまだ盛り沢山の視察、体験が続く。
この日まず訪れたのはエフタスコーレ。寄宿制で中学卒業前後の15〜17歳のための一年間の学校。私立で有償とのこと。
デンマークでは中学卒業後すぐに高校(10年生)に行かず、このエフタスコーレを選択するひとが4割ほどいるそうだ。
15,16歳で一旦家を離れて、同世代の子たちと一年間を過ごす。親離れ子離れの良い機会になるに違いない。
こちらの校長先生直々に案内をしていただいた。
この学校は主にスポーツを専攻したいひとが入ってくるそうで、サッカー、ハンドボール、テニス、乗馬などの施設が充実している。
この学校には自分の馬を連れてくることができ、一年間自分の馬と寄宿生活を共にすることができるという。なんかスゴイ。
全校生徒は175名で男女比は半々。
選択科目以外に、国英数のクラス、音楽のクラスがあるようだった。
「自分のパッションを掘り起こし、ベストバージョンの自分を見つけることがここでの目的」そう校長先生が話してくださった。
そう、15歳くらいでこの先自分が何をやりたいのか、どんなことに夢中になれるのか、まだわからないし、知らないことすら知らない。
安心して試行錯誤できる学びの環境があることはほんとうに素敵だと思った。
さてさて、次はUbuntu Coffeeというカフェへ。
ここは、ナミビアから移住して来た方が、この後訪れるビジネスロランファルスターの支援をうけながら始めたカフェだ。
ここロラン島では自家焙煎のカフェはこれまでなく、コーヒー文化としても、スーパーなどで買って来たコーヒー粉やインスタントを自宅で入れるのが一般的だった。それでスペシャリティコーヒーを楽しむ文化を伝えたいとカフェを起業したそう。ぜひ彼らのour storyを読んでみてほしい。
https://ubuntucoffee.com/our-story/
まだスタートアップなので一般的なデンマークの人々よりは長時間労働にならざるを得ないと。しかし家が隣なので、18:00に仕事を止め育児家事をし、再びやり残したことをするにもすぐにアクセスできるのが良いとのこと。
最近はマーケティング業務の一部を地元のナミビアの友人へ依頼し、作業の分散を図って、よりカフェでの仕事に集中できるようになったそうだ。
美味しいコーヒーをいただき、豆を選別する上で弾かれてしまう豆を発酵させたという貴重なコーヒー豆を購入させてもらった。
美味しいコーヒーの後はビジネスロランファルスターを訪問。
テーブルにはお茶とケーキがセットされるという日本人もびっくりのおもてなし!!
こちらのニコライさんにプレゼンテーションいただいた。
このビジネスロランファルスターは、甜菜糖の工場跡を利用したビジネスセンターで、年間300社の支援を行い、そのうち100社くらいがビジネスに発展するそうだ。
デンマークは先進的な国とはいえ小国だ。だからこそ、グローバルニッチな産業で存在感を示している。
今後はニッチな食品関連、風力発電をはじめとするグリーンビジネスなどのさらなる発展が見込まれる。EU全体で人手不足となっている電気工事士や大工さんなどの職人もニーズが高まっているという。
このように、EUそしてグローバルの市場を見て、柔軟に市場にアジャストしている会社が生き残っているという。
そしてもう一点、デンマークはモノではなくノウハウや知財を売っているということもおっしゃっていた。
このビジネスセンターでは、どんな人にも門戸を開いており、予算や計画がなくても3回くらいミーティングをまずやってみるというように、敷居は非常に低い。
デンマークのひとは情熱的に一生懸命はたらくし、自分の仕事を愛している。そしてそれを人に分かち合う余裕もある。なぜか。
日本人は「仕事が好きなら休まなくてよい」と考える人も多い、しかし朋子さんによるとそれは勘違いで、「仕事を好きでい続けるために休みが必要」という。まったくその通りと思う。
「休めばもっと仕事が好きになる」
この言葉を日本のビジネスパーソンに広めたい。
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