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イベントレポートDISK-Over Session vol.12 『EPICソニーの80年代を信じる心いつまでもナイト』(5月30日(火)開催)

5月30日(火)DISK-Over Session『EPICソニーの80年代を信じる心いつまでもナイト』にお越しくださった皆様、ありがとうございました。満を持してのEPICナイトはシリーズ初の満員御礼!ステージに上がる直前、まだオープニング曲が流れていないのに、会場からの拍手が舞台袖に聞こえてきた瞬間、思わず「スージーさん、皆さん待ってますよ!」と言ってしまった私。開演前から会場いっぱいのEPIC愛を感じていました。

まずはセットリストから。

・SELF CONTROL (方舟に曳かれて) TM NETWORK
・目を閉じておいでよ BARBEE BOYS
・Vegetable 岡村靖幸
・My Revolution 渡辺美里
・シャイニン・オン 君が哀しい ルック
・そして僕は途方に暮れる 大沢誉志幸
・Rain 大江千里
・SOMEDAY 佐野元春
・ビリーの災難 大沢誉志幸
・十人十色 大江千里
・悲しきRADIO 佐野元春
・雨のメゾン201 渡辺徹(エンディング曲:エンディングコーナー「チカチカの部屋」)

どの曲も、キャッチーでオシャレで、ロック。スージーさんによる「これぞEPICソニー」な選曲です。その中から、チカチカが話したい3曲をピックアップします。

目を閉じておいでよ  BARBEE BOYS

ギターのイントロがとてつもなくカッコいい。注目すべきはスージーさんのコメントにあった、ギターの“ピキッ”。

「イントロのギターのメロディが始まる直前に“ピキッ”って音が入るんです。それを聴いてください。」

そして音源を流したのですが、なんと“ピキッ”の直後に「聴きました?聴きました?」と言って曲を止めたスージーさん。さすがです。その後、改めて曲の最初の“ピキッ”から最後まで聴き直しました。これで皆さん、より一層“ピキッ”を感じたはず!

改めてこの曲を聴いて、KONTAと杏子という男女のボーカルが同じレンジで歌っているにもかかわらず、二人の声の“オイシイところ”が出まくっていることに気付き、鳥肌が立ちました。

My Revolution 渡辺美里

DISK-Over Sessionでスージーさんがこの曲をかけるのは3回目です(笑)。それほどまでにMy Revolutionは素晴らしく、全てにおいて完璧で、日本を代表する曲の一つと言っても過言ではありません。

この曲を聴くと、中学時代を思い出すのですが、当時はサビの部分が好きでした。でも大人になってから「私の心をわしづかみにするのは、このイントロなのでは?」と思うようになったのです。イントロ最初の一音を聴いただけで広がる「明るいのに切ない」色彩―――。

これ以上書いてもしょうがない気がしてきましたので、やっぱり音源を聴いてください。

そして僕は途方に暮れる 大沢誉志幸

「《そして僕は途方に暮れる》評論家」であるスージーさんがこの曲をかけないわけがない!なぜこの曲がこんなに素晴らしいのかということについては、スージーさんの著書『EPICソニーとその時代』に詳しいので、是非お手に取ってご覧ください。
チカチカはこの曲の歌詞に目を向けたいと思います。

「見慣れない服を着た 君が今 出て行った」

ボーカルが入ってすぐ耳に飛び込んでくるこのフレーズに、いつも私は感情を揺さぶられます。短いこの一文に、曲の物語や主人公の感情を全てを語らせて、いきなり結末をドーンと突き付けてくる―――。「もうすぐ雨のハイウェイ」派ではなく、「見慣れない服を着た 君が今 出て行った」派、といったところでしょうか。特筆すべきは、冒頭と同じ「見慣れない服を着た 君が今 出て行った」で曲を締めくくるという意外性。そして、解決していない感じを漂わせたサウンドのまま曲が終わっていくところが、まさに“途方に暮れている”空気を感じさせるのだと思うのです。

雨のメゾン201 渡辺徹(エンディング曲:エンディングコーナー「チカチカの部屋」)

前々回から私がエンディング曲を選曲させていただいておりますが、今回から「チカチカの部屋」としてコーナー化されました!この日私が選んだのは、渡辺徹の「雨のメゾン201」。これはアルバム「TALKING」に収録されています。何を隠そう、私が初めて好きになった“アイドル”が渡辺徹で、人生初のアルバム体験が、この「TALKING」なのです。これはEPICナイトで紹介しないわけにはいかない!という訳で、「TALKING」の中から一番オシャレなこの曲をエンディング曲にしました。―作曲は世良公則さんです。―

大盛況のうちに終わったEPICナイトは中学・高校時代にタイムトリップしっぱなしの2時間。「高1の時、あのコに大江千里ダビングしてもらったなぁ」「あのコ、いつもKONTAカッコいいって言ってたっけ」と、色んな想い出が蘇りました。そんな想い出いっぱいの曲達を美爆音で浴びて、「部屋のコンポ(Technics)のボリューム最大にして聴いてみたい!」というティーンエージャーだった頃のチカチカの夢が叶った夜でした。

最後に、今シリーズは、第13回:6月27日(火)から『スージー鈴木のレコード研究室』として新装開店します!6月27日(火)は『飛ばしたく“ならない”80’sギターソロナイト』。80年代邦楽・洋楽の名ギターソロを美爆音で楽しみます。スペシャルゲストにギタリストの秋田勇魚氏をお迎えし、プレーヤー目線での解説を聞きつつ、80年代の名曲をクラシックギターで演奏していただきます。布袋寅泰、いまみちともたか、松原正樹、ブライアン・メイ―――などなど、めくるめく神ギター共演!
スージーさんと秋田さんの化学反応に乞うご期待!


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