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イベントレポート スージー鈴木のレコード研究室Vol.19「1970年代の東芝EMIニューミュージックナイト」(3月27日(水)開催)

前日までの雨が嘘のように穏やかに晴れた3月27日。スージーさん、遂に雨男の汚名返上です。スージー鈴木のレコード研究室Vol.19は「1970年代の東芝EMIニューミュージックナイト」。日本が青春だったあの頃、あの時代の音楽を聴くレコ研を、空も味方してくれました。

今回も本編終了後、スージーさんの新刊『サブカルサラリーマンになろう ~人生をよくばる108の方法』(東京ニュース通信社)の「世界一早いサイン本即売会」を。

そしてBarスペースでは、チカチカのDJタイム「チカチカ・バンビーナの あおやまNOW!」の開催と、盛りだくさんでお送りしました。

フォークソングの時代からニューミュージックが確立されるまでの時代を追ったレコ研Vol.19。

では早速、セットリストから。

■前半
・帰って来たヨッパライ/ザ・フォーク・クルセダーズ
・あの素晴しい愛をもう一度/加藤和彦・北山修
・タイムマシンにお願い/サディスティック・ミカ・バンド
・愛する君に/ザ・ゴールデン・カップス
・たどりついたらいつも雨ふり/モップス
・風に乗って/岡崎友紀
・きみ可愛いね/伊藤咲子
・魔法の黄色い靴/TULIP

■後半
・綺麗になりたい/りりィ
・今はもうだれも/アリス
・かりそめのスウィング/甲斐バンド
・青いエアメイル/松任谷由実
・I LOVE YOU/オフコース
・塀までひとっとび(LIVE)/サディスティック・ミカ・バンド

■チカチカの部屋(エンディング)
君のひとみは10000ボルト/堀内孝雄

今回はいつも以上に幅広いテイストの曲の数々をお楽しみいただけたのではないでしょうか。

綺麗になりたい/りりィ

恥ずかしながら、私は今回初めてこの曲を知りました。スージーさんから事前に送られたセットリストを見た瞬間、「りりィ…?綺麗になりたい」と即検索し、曲を聴きました。

本番前に舞台袖でスージーさんが「もっと語られてもいいよなぁ。」とおっしゃったりりィ。

曲全体にボサノバの雰囲気が漂い、春の日差しをイメージさせる音。この爽やかなサウンドにりりィのハスキーで芯のあるボーカルが乗り、見事な化学反応で、単なる「ボサノバ風」に収まらない、70年代独特の微かにサイケデリックなムードが漂う個性的な印象を受けました。

かりそめのスウィング/甲斐バンド

スージーさんのスライドにもあったように、『HERO(ヒーローになる時、それは今)』以前の1975年の作品です。ギター、ベース、バイオリンによる編成のJAZZYでミニマルなサウンド。特にイントロとソロのバイオリンが印象的です。あまりにも成熟した曲の雰囲気に、これがデビュー2年目にリリースされたとは、にわかには信じがたいことです。

青いエアメイル/松任谷由実

イベント後半のコーナー「1979年のユーミン選手権」で対戦相手『悲しいほどお天気』を制し、勝利を収めた曲。(お客様の拍手で投票。)スージーさんのコメント通り、「メジャーセブン・バラード対決」を勝ち抜いた名曲をBAROOMの極上サウンドシステムで聴いた時間は至福のひと時でした。

ノーイントロでユーミンの最初のフレーズが聞こえると、瞬時に会場が「青いエアメイル」色に染まるのを感じました。皆さん、どんな事を思いながら聴いていましたか?

ニューミュージックの名曲達に酔いしれた2時間。50年近い時を越え、令和の時代に聴いても新鮮で、お洒落でカッコいい曲ばかりでした。

どの時代にやって来ても「カッコいい!」と受け入れられる70年代サウンドを、2024年の私達に届けてくれる曲達そのものが「タイムマシン」なのかもしれません。

最後に、次回のスージー鈴木のレコード研究室 Vol.20は7月3日(水)開催。なんと記念すべき第20回となります!詳細は追って告知いたします。
お楽しみに。

おまけ
DJチカチカ・バンビーナ:DJタイム
「チカチカ・バンビーナの あおやまNOW!」セットリスト

今回は1970年代の曲をお届けしました。

・I Won't Last a Day Without You/Herbie Mann
・Free/Deniece Williams
・Angels/Flora Purim
・時の流れに/八神純子
・Just Make A Move (And Be Yourself)/ Tower of Power
・Sexy Dancer/Prince
・F・L・Y/SPECTRUM
・In Brasil/Flora Purim
・Junia/Banda Black Rio
・Insensatez/Flora Purim

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