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『フルーツポンチ村上健志の俳句修行』がおもしろい

フルポン村上さんといえば、『プレバト!』の俳句コーナーの名人・特待生のなかで、俳句愛好者からの評価がいちばん高いと言っても過言ではないと思います。

本書は、村上さんが一般の俳句愛好者たちの句会に参加してみた記録。

いろいろな句会のリアルな姿を見ることができて、かなり面白いです。

自分たちの句会もこんな風にやってみようとか、こんなお題いいな、というヒントがたくさん。読んでいるとたまらなく句会をやりたくなってきます。

コロナ禍において主流である、zoomなどを用いたリモート句会の様子も紹介されています。

そんな本書から、個人的に好きな句を。

八月やパンクしそうな手巻き寿司  村上健志

写真立ての裏映す窓雪の夜  村上健志

梅雨寒やしよぼくれていく沼一枚  村田五百代(「卯波俳句教室」)

冬めくや眉毛の中にあるほくろ  佐藤智子(「小部屋句会」)

バレンタインデー学校は鍵だらけ  岩田奎(「東大俳句会」)

CMをまたぐ告白春炬燵  村上健志(「火の会」)

蛤が口開く御堂筋の夜  太田うさぎ(「火の会」)

青林檎昨日作つたやうなカフェ  ゆかり(「屍派」)

パイナップルアレルギーちょっとバカにされ  木内ゆり子(「屍派」)

セーターは甲羅の内側の匂い  近恵(「尻子玉俳句会」)

恋すてふ人の賀状を裏返す  岩田奎(「新年句会」)

モヒカンの幅決めかねてソーダ水  鈴木沙恵子(「リモート句会」)




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