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大麻お話会参加

2021年5月、大麻飾り職人に認定され、かれこれ2年半が過ぎました。

一般社団法人日本燦々代表講師の秋田真介先生に初級と上級を習い、認定講師の辻本友樹先生に中級を習い、職人になって以降は時々大麻結びを行ったり、制作した二重叶え結びをお分けしたりしています。

払いが祓いに繋がりますので、本来はお支払いいただくことが良いのですが、職人としての修練も不足していますし、触りがあって本格的な職人活動は行っていません。

そういう状況ではありますが、昨年末は天麻那舞を体験したり、日本燦々代表理事の本間義幸先生にお会いしたり、細々と交流は行っています。

1月19日(金)、山口県周南市に講座開講のために現在は浅草に御住まいの秋田真介先生が来山されました。前日にそのことを先生よりお聞きし、ぜひ久々に目にかかりたいと、翌日は仕事を終えて周南まで車を走らせ1時間。開催時間を少し回ってしまいましたが、大麻のお話会を受講することができました。

久々に直にお会いした先生は、以前よりも若々しく、スッキリされた印象と、相変わらずの落ち着いた口ぶりで日本古来より伝わる大麻の真理について語られました。

ちなみに大麻と聞くとドキッとされる方がいらっしゃるかもしれません。
確かに大麻の葉や花穂の所持や授受は法に触れます。しかし、天皇の妹に当たられる黒田清子さまが、伊勢神宮に斎主として正式参拝される時、頭に黄金に輝く精麻を巻いておられる姿がSNS上でも見受けられるように、茎の部分は法に触れることは決してありません(私たちの扱う精麻はその茎部を使います)。

それどころか、大麻を広辞苑で引くと、まず最初に①伊勢神宮及び諸社から授与するお札。の意味が出てきます。我が家でも、毎年お正月には近所の神社に参拝に出かけ、神宮大麻のお札を頂戴して神棚に飾り、1年間の家内安全を祈願します。もともとは、そのお札の中に麻を入れていたのではないかとお聞きしたこともあります(今は何が入っているのでしょうか。恐れ多くて中を開けることは出来ません)。

また、七味唐辛子の中には麻の実が入っており、私たちは日常頓着なく食してもいるわけです。つまり、それほど身近なものでもあるのですが、どうしても麻薬のイメージが強く、恐怖を感じてしまうのも致し方ないかと思っています。私たち職人は、その大麻=悪の先入観を取り払うところから、少しずつ麻の歴史や私たちの生活に欠かせない存在であることを、現行法を踏まえつつ理解していただくところから始めていきます。

さて、今朝、私は寝違えたのか首の後ろに鈍痛が走っていました。そこで、精麻をくるくると掌に丸め、耳、首の後ろをこすると、不思議に鈍痛が消えていきます。血行が良くなるのでしょうか。これが麻の不思議な効能です。薬を飲むことを服用というのも、こうした効用が意識されてできた言葉なのです。

秋田先生のお話は、夕方18時から21時まで3時間に及び、途中仕事疲れでうとうとしてしまいましたが、大変有意義な時を過ごすことができました。

今回は備忘録として大麻飾りについてお話させていただきました。




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