見出し画像

弥山初登山

旧正月に当たる2月10日(土)、念願だった宮島の弥山登山を決行しました。厳島神社へは何度か出かけたことがありますが、弥山は初めて。しかも一人での登山、結構私にはチャレンジでした。

前日、職場の同僚から情報を得ようとしたのですが、弥山登山の経験は無いということで、ナビだけを頼りに出かけました。
朝6時半出発。宮島口駐車場からフェリーで宮島桟橋へ。

宮島桟橋

降りたはいいのですが、右も左も分からず、観光案内へ直行。

ロープウェイで登山をするつもりでしたが、運悪く3月8日までの運休期間に入っていたらしく(Σ( ̄ロ ̄lll)ガーン)、勧められた紅葉谷コースで登山することとなりました。久しぶりの登山、しかも一人。それでも誰か登山仲間が居るでしょう、との当てもハズれ(時刻が早すぎたのかもしれません)、案内処でいただいたマップを頼りにトボトボと登ることになりました。

紅葉谷案内図

登山は近年ご無沙汰していますが、以前少しだけかじったことがあり、その時の経験は大いに役に立ちました。頂上までの距離を示す標識のメモリが少しずつ少なくなっていくのだけを支えに、
「熊が出てきたらどうしよう」とか「違うコースを歩いていたらどうしよう」とか次々出てくる不安をできるだけ感じないようにして、黙々と歩いていきました。
途中、要所要所にある三角の石段がどんなに心強かったことでしょう。
この参道を作ってくださった方の心遣いに感謝です。

三角形を形取った石段

弥山は空海が開山した霊峰です。
唐から帰国した空海が京に戻る途中、雲の上にそびえる峰が如意宝珠似ていたことから、ここにお堂を建てて修行なさいました。「須弥山(しゅみせん)」(仏教の宇宙観に説かれる神話的な聖山)から「弥山(みせん)」と名付けたそうです。
カタカムナの概念は神代の昔からあったのですが、それを体系化したのは空海だという説を信じていますので、新年を迎えるこの日に空海に会いに行きたいと発心しての登山決行でした。

見晴らしの良い高台で

幸いお天気にも恵まれ、ロープウェイ運休等のトラブルはありましたが、予定通り12時前には弥山本堂に到着できました。

消えずの火がある霊火堂 
煤で真っ黒です
消えずの火でローソクを

右手に五鈷杵(ごこしょ)、左手に数珠を携えた空海さんの像を間近で見、1200年間途絶えることなく燃え続ける「消えずの火」をローソクに分けていただき、お祈りを捧げることもできました。本当は万病に効くと謂れがあるお水も頂きたかったのですが、管理者が居られず、これは次の機会に持ち越しとなりました。

この霊火堂を越え、さらに山頂へ上ると磐座の数々が鎮座しています。
まるで如意宝珠のような岩もありました。

景色も最高です

頂上を満喫し、下りは勧められた大聖院コースを辿って帰りました。石段が続くので、こちらで登っていたら多分頂上に辿りつけず途中でリタイアしたかもしれません。それくらい下りでも足に堪えました。
が、途中に「賽の河原」や「白糸の滝」等見どころも多く、見晴らしも良いので気分は悪くありません。何よりも、登山客(外国人が多くいらっしゃいました)と交わす挨拶がとても嬉しく感じられました。

山門
賽の河原
滝宮神社

下山後は大聖院や厳島神社にも参詣し、へとへとになりながら14時半のフェリーで帰路につきました。

新月のこの日、小さな大冒険を終え、ホッと一息ついています。
翌日の今日は足の筋肉痛に悩まされていますが、これも無事に帰ってこれた証拠ですからしっかりと受け取っています。

最後までお読みくださって、ありがとうございました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?