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アメノミナカヌシ①

「天地(あめつち)初めて発(ひら)けし時、高天の原に成れる神の名は、天之御中主神。」
古事記の冒頭にこの一度だけ登場して、後は姿を現さないアメノミナカヌシ。それでも神々の世界を統括する宇宙最高神とされている。

天道仁聞氏は、カタカムナという名前自体がこのアメノミナカヌシを指していると言っています。カタカムナというものこそ造化三神で、アメノミナカヌシを象徴している名前がカタカムナということになってくるのです。また、三種の神器もアメノミナカヌシを指しているとしています。

「カタカムナ言霊解」より
摩尼宝寿の呼吸で、現象界で願望が実現化される。
願望成就へと続く現象は、すべて一つの種から生まれている。そのためそれぞれの引き寄せられる現象は本質的には違いがないため、天を動かず願望成就へと導く現象を「日輪」と呼ぶ。
 あらゆるものに関与し、創造の氣を宰るアメノミナカヌシのめぐりの輪と、願望成就の氣に関わるアメノミナカヌシのめぐりの輪が存在する。形のないアメノミナカヌシの御靈を開放するめぐりの輪は、息の出入りをつかさどっている。

この世のありとあらゆる現象はアメノミナカヌシのめぐりの輪を通って生み出されてきます。この世の良いことも悪いことも、残酷なことも、無慈悲なことも、総てアメノミナカヌシが関与していると言えるのです。

こうしたフトマニのことを熟知していた神々は、自分たちの目の前に起こった現象を、拒絶することなく総て甘んじて受け入れていました。
ありとあらゆる現象に関与しているアメノミナカヌシを、摩尼宝寿を使って、自分の意思によって発生させることは、さらにその上に行くこととなります。
基本的にはあらゆる現象を甘んじて受け入れるのですが、この摩尼宝寿の術を使って、アメノミナカヌシ自体を相似象で発生させていくということになるのです。

目に見えない虚空の胎蔵界は羊水に包まれています。そしてこの世の大気が羊水の役割を担っているのです。
ありとあらゆる物質、現象を構築する素材に充ち溢れた世界が胎蔵界。金剛界はぞれを現象化した世界。

この二つの見えない世界と見える世界は、いずれも同じ場所に同時にあって二重構造になっています。
性質的には、まず胎蔵界でエネルギー、量子が形を形成させる種として先に動いて、時間差で金剛界で現象が起きると捉えます。

摩仁宝寿というのは胎蔵界の方に作用させる術となるのです。

長くなりましたので、続きます。
次は摩尼宝寿についても触れていきましょう(2月9日寺子屋より)。

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