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夏から秋の中華料理20選vol.2

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夏と秋が旬の食材を使った本格中華料理レシピ集第2弾です。レシピは単体でも買えますが、マガジンだと1本あたり50円未満と大変お得です!
本場で知った味をそのままに、素人でも作れるシンプルな料理を厳選しています。化学調味料や鶏ガラスープ…
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#中華料理

夏から秋の中華料理20選vol.2 - 目次

種類別に目次にしました。料理名からレシピのリンクへ飛べます。 菜単(レシピ一覧)涼菜(冷菜) 涼拌青椒西紅柿(青唐辛子とトマトの冷菜) 涼拌香菜(パクチーの冷菜) 涼拌豆角(ササゲの冷菜) 涼拌意大利瓜(千切りズッキーニの冷菜) 涼拌萵筍絲(茎レタスの冷菜) 雪菜毛豆(青菜の漬物と枝豆の炒めもの) 炒菜(炒めもの)- 野菜、卵 醋溜土豆絲(千切りじゃが芋の酢炒め) 松仁玉米(松の実ととうもろこしの炒めもの) 糊南瓜(カボチャの米粉炒め) 辣椒炒蛋(生唐辛子の卵炒め)

おうちで中華 - 大盤鶏(鶏肉とじゃが芋の麻辣煮)

【&Premium(2021年8月号)に掲載されたレシピです】 今回は、我が家の夏の定番料理。中国全土で高い知名度を誇る新疆ウイグル自治区の大盤鶏(鶏肉とじゃが芋の麻辣煮)だ。骨付き鶏肉やじゃが芋を香辛料で煮込み、ドドンと大皿(大盤)に盛り付ける豪快な料理である。 大盤鶏 大盘鸡 dàpán jī唐辛子・花椒・八角・桂皮などの香辛料を効かせた、スパイシーな味付けが魅力だ。山盛りの大盤鶏が卓上に置かれると、刺激的な香りがぶわぶわと鼻をくすぐってきて、一気に食欲が高まる。

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おうちで中華 - 糊南瓜(カボチャの米粉炒め)

今日の料理は、江西省婺源(ぶげん)から。水も緑も豊かな江南地方の農村の典型的な姿を今に残した村で、村内には石造りの古建築が建ち並び、春先には菜の花が村を埋める。「中国で最も美しい農村」と言われる所以だ。 文化・言語面では江西省よりもお隣・安徽省の徽州文化の影響が強く、今日紹介する「糊菜」もそのひとつだ。「糊 hù」とは、粥のようにどろどろの食べ物のこと。原型をとどめぬ形まで炒め煮にした食材に米の粉でとろみをつける料理を、「糊菜」という。 婺源には、「無蔬不可糊(糊菜にでき

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おうちで中華 - 清湯羊肉(雲南式・ミントと羊肉のスープ)

今回は、十数年前に雲南省の昆明で出会って大いに感動した料理をご紹介したい。清湯羊肉(雲南式・ミントと羊肉のスープ)だ。 清湯羊肉は、雲南省玉渓市江川県の名物料理「江川三道菜」のひとつ。「三道菜」とは、羊・魚・鶏を異なる調理法で仕上げるもので、清湯羊肉のほか、酸辣魚と清燉鶏がある。二人旅だったので全種類頼むわけにはいかず、悩みに悩んで選んだのが清湯羊肉だ。これが旨かった。 清湯羊肉 清汤羊肉 qīngtāng yángròu骨付き羊肉をグラグラ煮込んだシンプルかつワイルドな

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おうちで中華 - 白灼秋葵(広東式オクラの湯引き)

そろそろ今年の旬も終わりだが、駆け込み的にオクラを使ったお手軽中華料理をご紹介してきたい。白灼秋葵(広東式オクラの湯引き)だ。 白灼秋葵 báizhuó qiūkuí丸ごと茹でた熱々のオクラに、甘めのにんにく醤油だれをジャー!シャッキリホックリしたオクラに、にんにく風味が意外なほど合う。日本の食べ方とはまた違った、オクラの新たな魅力を発見してもらえることだろう。 油やにんにくの食欲増進効果にも注目してほしい。あれよあれよと箸が進み、山盛りに作っても、あっという間に胃袋に収

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おうちで中華 - 胡蘿蔔玉米鶏湯(人参ととうもろこしと鶏肉のスープ)

今回は、我が家では夏になると必ず作る定番スープを紹介しよう。胡蘿蔔玉米鶏湯(人参ととうもろこしと鶏肉のスープ)だ。 人参の赤。とうもろこしの黄色。華やかな彩りが、夏にぴったり。碗から立ち昇る甘やかな香りが、もうご馳走だ。 胡蘿蔔玉米鶏湯 胡萝卜玉米鸡汤  húluóbo yùmǐ jītāng骨付き鶏肉の旨味と人参・とうもろこしの甘味が溶け合ったスープは、舌を包み込むような優しい味わいで、すする者はみな思わず笑顔になる。 柔らかく煮えた具も、もちろん旨い。煮込み時間を長

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おうちで中華 - 涼拌青椒西紅柿(青唐辛子とトマトの冷菜)

今回は、これからの夏にぴったりの「中華サラダ」をご紹介しよう。涼拌青椒西紅柿(青唐辛子とトマトの冷菜)だ。SNSに載せたら大反響を頂いたので、早速レシピ化してみた。 涼拌青椒西紅柿 凉拌青椒西红柿 liángbàn qīngjiāo xīhóngshìこの料理と初めて出会ったのは、十五年以上前の湖南省・張家界だ。張家界は、高さ数百mを超える巨大な石柱が何千もそびえたつ奇観を誇り、映画アバターの舞台のモデルになったことでも知られている。 そこの食堂でさらっと出てきたのが、こ

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おうちで中華 - 松仁玉米(松の実ととうもろこしの炒めもの)

旬が終わらぬうちに再びとうもろこし中華をご紹介したい。知って絶対に損はない松仁玉米(松の実ととうもろこしの炒めもの)だ。 松仁玉米 sōngrén yùmǐたっぷりのとうもろこしの実と松の実を炒め合わせる。それだけと言えばそれだけだ。だが、これが旨い。 プリプリで甘味たっぷりのとうもろこしの中で、香ばしくサクッとした松の実が弾ける。その相性の素晴らしさは、食べれば分かる。たっぷり作るところもポイントで、レンゲでもふもふ頬張ると、圧倒的多幸感に浸れる。 遥かなる昔の北京留

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おうちで中華 - 醋溜土豆絲(千切りじゃが芋の酢炒め)

今日のひと皿は、久しぶりにじゃが芋中華。中国の家庭料理では定番中の定番・醋溜土豆絲(千切りじゃが芋の酢炒め)をご紹介しよう。 醋溜土豆絲 醋溜土豆丝 cùliū tǔdòusī日本でじゃが芋の食感を形容する言葉といえば、「ほくほく」が定番。しかし、この料理のじゃが芋は「シャキシャキ」だ。 シャキシャキとしたじゃが芋に酢の風味と酸味がまろやかにからみ、大いに食欲を刺激する。野菜料理なのにビールを呼ぶし、酒を飲まない子供もわしゃわしゃ食べる。定番になるのも納得の美味しさなので

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おうちで中華 - 白灼松柳菜(広東式おかひじきの湯引き)

今回は、意外な野菜の意外な食べ方をご紹介したい。白灼松柳菜(広東式おかひじきの湯引き)だ。 おかひじきの中国語名は、松柳菜。中国でおかひじきを食べるイメージはあまりなかったのだが、前回の中国生活(2015年~2019年)では、レストランでちょくちょく見かけるようになってきた。 中でも美味しいなと思った料理が、今回の白灼松柳菜。さっと湯がいた熱々シャキシャキのおかひじきにちょいと甘めの醤油ダレをかけることで、驚くほどたくさんの量をペロリと食べられるのだ。 白灼松柳菜 bá

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おうちで中華 - 辣椒炒蛋(生唐辛子の卵炒め)

中国南東部に位置する江西省。その江西料理は今のところ日本では全く無名だが、僕は大好き。河川・湖沼・山岳が広がる豊かな土地柄が、豊富な食材を育む。「穏やかな味付けの江南料理と激辛の湖南料理のあいの子」というのが江西料理の印象で、こっくり醤油味で結構辛味が効いた料理が多い。 今日の料理は、そんな江西省の食堂で知ったもの。生の青唐辛子を卵と炒める辣椒炒蛋(生唐辛子の卵炒め)だ。 辣椒炒蛋 làjiāo chǎo dàn太めの生の青唐辛子を大量に使い、卵と炒める。いつもの卵炒めで

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おうちで中華 - 涼拌香菜(パクチーの冷菜)

ここ十数年で日本でもすっかり市民権を得た香菜(パクチー)。安くはないとはいえ、スーパーに行けば普通に売っている存在になった。プランターや家庭菜園で自家栽培している人も少なくないだろう。 今日は、そんな香菜をシンプルに味わう料理をご紹介。涼拌香菜(パクチーの冷菜)だ。香菜好きの人にはストレートに刺さるだろうし、「薬味として買ってもなかなか使い切れない」という人の役にも立つはずだ。 涼拌香菜 凉拌香菜 liángbàn xiāngcài  クセのある香菜に生唐辛子の辛味を効か

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おうちで中華 - 海胆蒸蛋(ウニの中華風茶わん蒸し)

今日の料理は、とびきり贅沢だ。ウニをたっぷり使った中華風茶わん蒸しである。その名も、海胆蒸蛋。 海胆蒸蛋 hǎidǎn zhēng dàn中国の海鮮料理店では、お馴染みの一品である。店ではウニの殻を容器にして蒸すことが多いが、あれはまあパフォーマンス色が強いので、普通の器で作る。ウニをたっぷり入れれば、ウニ殻のものよりむしろ豪華に仕上がる。 熱々ほわほわ卵の中からちゅるんと現れるウニ。香りといい、味といい、卵とウニの相性の良さをひと口ごとに実感する。火が入ったウニは、生と

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おうちで中華 - 青椒炒肉片(ピーマンと豚肉の炒めもの)

中国では数ある料理の中のひとつに過ぎないのに、日本だと中華料理の代表選手のような顔をしている青椒肉絲(チンジャオロース)。レシピ本でもよく見かけるけど、ぶっちゃけあれ、細切りが面倒くさくて家庭料理向きじゃないですよね? そういえばそうだなと思ってくれた方にオススメしたいのが、今日の料理・青椒炒肉片(ピーマンと豚肉の炒めもの)だ。 青椒炒肉片 qīngjiāo chǎo ròupiàn要するに、「絲(細切り)」を「片(薄切り)」に変えるだけだが、食材を切る手間が大幅に減る一

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