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夏から秋の中華料理20選vol.2

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夏と秋が旬の食材を使った本格中華料理レシピ集第2弾です。レシピは単体でも買えますが、マガジンだと1本あたり50円未満と大変お得です!
本場で知った味をそのままに、素人でも作れるシンプルな料理を厳選しています。化学調味料や鶏ガラスープ…
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2022年8月の記事一覧

おうちで中華 - 糊南瓜(カボチャの米粉炒め)

今日の料理は、江西省婺源(ぶげん)から。水も緑も豊かな江南地方の農村の典型的な姿を今に残した村で、村内には石造りの古建築が建ち並び、春先には菜の花が村を埋める。「中国で最も美しい農村」と言われる所以だ。 文化・言語面では江西省よりもお隣・安徽省の徽州文化の影響が強く、今日紹介する「糊菜」もそのひとつだ。「糊 hù」とは、粥のようにどろどろの食べ物のこと。原型をとどめぬ形まで炒め煮にした食材に米の粉でとろみをつける料理を、「糊菜」という。 婺源には、「無蔬不可糊(糊菜にでき

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おうちで中華 - 涼拌意大利瓜(千切りズッキーニの冷菜)

暑い夏、火を一切使わない冷製ズッキーニパスタは如何だろう。 パスタといっても茹でたパスタとズッキーニを合わせるのではなく、生のズッキーニを千切りピーラーで麺状にして食べるわけだが、この旨さ、「ちょっと最強すぎる!」と思っている。 涼拌意大利瓜 凉拌意大利瓜 liángbàn yìdàlìguāということで、今日の料理は涼拌意大利瓜(千切りズッキーニの冷菜)。麺状にしたズッキーニをいくつかの調味料で和えるだけのお手軽料理だが、これが異様に旨い。 唐辛子の辛味や油の香りが、

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おうちで中華 - 辣椒炒蛋(生唐辛子の卵炒め)

中国南東部に位置する江西省。その江西料理は今のところ日本では全く無名だが、僕は大好き。河川・湖沼・山岳が広がる豊かな土地柄が、豊富な食材を育む。「穏やかな味付けの江南料理と激辛の湖南料理のあいの子」というのが江西料理の印象で、こっくり醤油味で結構辛味が効いた料理が多い。 今日の料理は、そんな江西省の食堂で知ったもの。生の青唐辛子を卵と炒める辣椒炒蛋(生唐辛子の卵炒め)だ。 辣椒炒蛋 làjiāo chǎo dàn太めの生の青唐辛子を大量に使い、卵と炒める。いつもの卵炒めで

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おうちで中華 - 青椒炒肉片(ピーマンと豚肉の炒めもの)

中国では数ある料理の中のひとつに過ぎないのに、日本だと中華料理の代表選手のような顔をしている青椒肉絲(チンジャオロース)。レシピ本でもよく見かけるけど、ぶっちゃけあれ、細切りが面倒くさくて家庭料理向きじゃないですよね? そういえばそうだなと思ってくれた方にオススメしたいのが、今日の料理・青椒炒肉片(ピーマンと豚肉の炒めもの)だ。 青椒炒肉片 qīngjiāo chǎo ròupiàn要するに、「絲(細切り)」を「片(薄切り)」に変えるだけだが、食材を切る手間が大幅に減る一

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おうちで中華 - 涼拌萵筍絲(茎レタスの冷菜)

今日の料理は、涼拌萵筍絲(茎レタスの冷菜)。中国在住時、僕が大好きだった冷菜のひとつだ。 涼拌萵筍絲 凉拌莴笋丝 liángbàn wōsǔnsī萵筍(莴笋/ウオスン)という野菜をご存知だろうか。中国原産のレタスの仲間で、日本での呼称は、茎レタス・ステムレタス・茎チシャ・チシャトウなど様々。欧米では、セロリとレタスを合体させたような容姿だということで、セルタス(Celtuce=Celery + Lettuce)とも呼ばれているそうだ。 鮮度が良ければ葉の部分も食べられる(

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