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夏から秋の中華料理20選+1

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夏と秋が旬の食材を使った本格中華料理レシピ集です。レシピは単体でも買えますが、マガジンだと1本あたり50円未満と大変お得です!
本場で知った味をそのままに、素人でも作れるシンプルな料理を厳選しています。化学調味料や鶏ガラスープ…
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2020年9月の記事一覧

おうちで中華 - 香菜粉皮(香菜と板春雨の炒めもの)

【dancyu(2022年1月号)の掲載レシピです】 今日の料理は、僕がかつて江南地方の田舎町で知った鮮烈の美味をご紹介しよう。香菜粉皮(香菜と板春雨の炒めもの)だ。 粉皮とは、板状の春雨。それを香菜とニンニクと炒めるだけで、肉やダシは一切入らない。味付けもあってなきがごとしだ。レシピを見たら「これでいいの?」と思う人も多そうだが、このシンプルさこそが食材の特徴を際立たせるのである。 香菜粉皮 xiāngcài fěnpí香菜とニンニクがたっぷりからんだ板春雨をずずっと

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おうちで中華 - 檸檬鶏(レモン鶏)

今日は、雲南省の西双版納(シーサンパンナ)に住む傣族(ダイ)族の名物料理・檸檬鶏(レモン鶏)を紹介しよう。現地では誰もが知る名物料理で、その旨さに驚き、うなりまくった思い出の料理である。 ひと言で言うなら、エスニック鶏サラダだ。茹でた鶏と柑橘の絞り汁と様々な香草・薬味をがっしり和える。単にそれだけの料理だが、爽やかで、それでいて激しい辛味も効いていて、むちゃむちゃ旨かった。 檸檬鶏 柠檬鸡 níngméng jī檸檬鶏と言うと、世界的には鶏の唐揚げにレモンソースをかける香

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おうちで中華 - 木須肉(豚肉と卵の五目炒め)

今日の料理は、山東料理の木須肉(豚肉と卵の五目炒め)。ムーシューロウやムースーロウといった名前で日本の町中華でも見かけるので、ご存知の方も多いのではないだろうか。 木須肉という変わった名前は、炒めた卵をキンモクセイの花に見立てたことに由来する。キンモクセイの「木犀(muxi)」が、似た発音で簡単な漢字の「木須(muxu)」に置き換わったのだ。料理自体は大衆的な見た目だが、実は典雅な名前なのである。 木須肉 mù xū ròu豚肉と卵を醤油味で炒める料理なので、美味しさの想

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おうちで中華 - 酸豆角炒鶏胗(ササゲの漬物と砂肝の炒めもの)

以前ご紹介した酸豆角(ササゲの漬物)、かなりマニアックな食材にもかかわらず、たくさんの人が作ってくれて、紹介者冥利に浸っております。 その酸豆角で作る酸豆角炒肉末(ササゲの漬物と豚ひき肉の炒めもの)も実に極悪な美味しさなので、よほど酸豆角を大量に漬けない限り、その用途に困ることはないと思いますが、もうひとつ酸豆角料理を紹介しておきます。 その名も、酸豆角炒鶏胗(ササゲの漬物と砂肝の炒めもの)。炒めた酸豆角には豚ひき肉のミチミチした食感も合うけれど、砂肝のコリコリした食感も

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おうちで中華 - 老虎菜(青唐辛子とパクチーときゅうりのサラダ)

今日は、サラダ感覚で食べられる爽やかな冷菜をご紹介しよう。中国北方料理の老虎菜(青唐辛子とパクチーときゅうりのサラダ)だ。 中国人は基本的に野菜を生食しないので、この料理が生まれたのもそれほど昔ではないと思うのだが、今や中国北方ではすっかりお馴染みの前菜になっている。 北京老虎菜 Běijīng lǎohǔ cài材料の組み合わせは色々あるが、必ず入るのが「尖椒」。料理名では分かりやすさを優先して「青唐辛子」と書いたけれど、巨大な獅子唐のような見た目をした中国の固有種だ。

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