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酒徒の履歴書 - 酒徒ができるまで

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メンバーシップで公開した「酒徒の履歴書」のまとめです。仕事は食とは無縁のサラリーマンが、なぜ中華料理を語ったりレシピを書いたりしているのかが分かります(笑)
長めの短編小説くらい(37,000字)です。本格中華、居酒屋行脚、十年の中国生活など盛りだくさん!
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#白酒

酒徒の履歴書①~⑯まとめ読み

全16回の連載を1つの記事にまとめました。ずらーっと最後まで読めます。 改めて僕はこういう人間です…という自己紹介を兼ねて、自分の食遍歴を書いてみます。本業は食とは無関係のサラリーマンが、なんで中華料理の本を出したりするようになったのかが分かります(笑) 黎明篇(出生~高校生)憧憬の脆皮乳猪(豚の丸焼き) 僕は、1970年代後半に埼玉中部の小さな街で生まれた。高度成長期に地方から上京した人々の受け皿となった新興ベッドタウンで、街にはこれといった特産物や名物がなかった。僕

酒徒の履歴書⑥ - 山東・白酒デスロード

今回から社会人篇です。なんとなく就職活動を始めて、なんとなく社会人になった僕。新入社員時代は中国とは縁が薄い仕事をする一方、香港や台湾に弾丸旅行したり、棚ぼた出張で白酒と仲良くなったりしていきます。 雌伏篇1(二十代前半) 僕が就職活動をしたのは、1990年代末のいわゆる就職氷河期だった。史学科の同級生は大学院へ進む者も多かったが、僕は、自分が中国史の研究で喰っていけるイメージを持てなかった。それに、もし研究の道に進んでも、その先に中国で暮らす生活は待っていなさそうな気が

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酒徒の履歴書⑮ - 魔都上海!新たなる挑戦。

2015年、二度目の中国赴任が始まりました。8年ぶりの上海は世界最大の大都市に成長し、食事情も大幅に変貌していました。そこに戸惑いつつも楽しみを模索した4年間。そして、子供が生まれたことで生活が激変します。 回天篇(三十代後半~四十代前半) 2015年夏。二度目の上海生活は、順調にスタートした。仕事は日本時代の延長で、顧客も同僚も大半は旧知の仲だった。僕の中国好きはよく知られていたので、「歓迎回来(お帰りなさい)!」と迎えてもらえた。 今回の住居は、徐家匯エリアにした。

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