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酒徒の履歴書 - 酒徒ができるまで

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メンバーシップで公開した「酒徒の履歴書」のまとめです。仕事は食とは無縁のサラリーマンが、なぜ中華料理を語ったりレシピを書いたりしているのかが分かります(笑)
長めの短編小説くらい(37,000字)です。本格中華、居酒屋行脚、十年の中国生活など盛りだくさん!
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2022年10月の記事一覧

酒徒の履歴書⑨ - 念願の北京!目指せ、2年で4000皿!

社会人7年目にして北京での語学留学へ旅立った僕。この機会を最大限活かそうと、学生時代に願った通り、毎日中華三昧の生活を送ります。新しい料理に出会うのが楽しくて仕方ない日々でした。 飛翔篇1(二十代後半) 2006年2月。北京北部の某大学で語学留学を始めた僕は、志に燃えていた。これから2年間、北京と上海で1年ずつ、仕事を離れて中国にどっぷり浸れるのだ。人生、こんなチャンスはなかなかない。当時の僕は、ブログにこう書き残している。

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酒徒の履歴書⑩ - 意外な天啓!駐京辨から中国各地の農村へ!

二年間、北京と上海で中華三昧の日々を送った僕。その間に、中華料理への理解や情熱が一気に深まった出来事や出会いがありました。 飛翔篇2(二十代後半) 2006年4月。北京留学を始めて2か月が経ったころ、僕と連れは共通の友人と食事をした。その友人は北京在住で、僕らの食へ掛ける情熱を知って言ったのだった。 「そういえば、北京には各省の駐京辨(北京駐在事務所)があって、その省の料理を出すレストランが併設されてるんだって。各省出身のお偉いさんが出る宴席もやるから、現地と同水準の料

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酒徒の履歴書⑪ - 上海の洗礼!驚愕のお昼ご飯!

2007年。上海で1年間の実務研修が始まります。北京とは大きく異なる食環境。しかし、その違いこそが新たな発見を呼びます。そして、ここでも重要な出会いがありました。 飛翔篇3(二十代後半) 2007年初頭。北京での語学留学を終えた僕は、一年間の実務研修のため上海へ引っ越した。中国の首都から中国最大の経済都市へ。北京での生活は名残惜しかったが、新たな土地への期待も大きかった。 これまで実家→独身寮→留学生宿舎と暮らしてきた僕は、自分の住まいを主動的に決めるのはこのときが初め

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酒徒の履歴書⑫ - 食在広州!飲茶と広東料理に浸る日々!

2007年。念願の中国駐在生活が広州で始まります。「食在広州」の言葉で世界に名を馳せる広東料理の総本山で、広東料理と飲茶にどっぷり浸ります。引っ越してすぐに確保したのは、思い立ったらすぐ飲茶できる環境でした。 怒涛篇1(三十代前半) 2007年秋。2年で終わるはずだった中国生活がまだまだ続くことになり、望外の幸運に恵まれた僕は、希望に燃えていた。この機に僕と連れは結婚し、新天地の広州で新婚生活を始めた。とはいっても、僕らの生活はこれまでと大差なく、基軸はやはり食だった。

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