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【初回無料】台湾で食べた!

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コロナ後初の中華圏。「台湾料理と客家料理」をテーマに、5泊6日で台北近郊を食べ歩きました。30軒の飲食店と100種の食べ物が登場します!
各料理には解説がつき、短編小説並みのボリュームです。台湾の食に興味がある方には、ガイドブックを上回…
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#台湾で食べた

台湾で食べた! - 全記事一覧

2023年7月、家族三人で台湾を旅しました。日程は5泊6日で、行先は台北とその周辺。コロナのせいで4年ぶりの海外旅行になったので、主目的は「中華圏のリハビリ」です。 7歳の子連れという制約はありましたが、食のテーマを「台湾料理と客家料理」に据えて、あちこちで精力的に食べてきました。その結果、旅行記は全21本となり、短編小説並みの分量に…(汗)。 大体、30軒の飲食店と100種の食べ物が登場します。単に「〇〇へ行った」「△△を食べた」だけでなく、各料理の説明、店情報、ちょっ

台湾で食べた⑨ - 台北車站の牛肉拉麺と胡椒餅

茶藝館でゆったりとした時間を過ごした僕らは、再び太陽が照りつける街中へと繰り出した。バスで台北駅近くに移動して、我が子の友達へのお土産を買ったり、いくつかの本屋を冷かしたり。 僕の本屋でのお目当ては、レシピ本だ。驚いたことに、本棚のかなりの部分を日本の本が占めていて、知り合いのツレヅレハナコさんの本もあった。 肝心の中華料理の本はと言うと、色々と創作が入っているものが多くて、これといったものはわずかだった。でも、どれも大陸の本よりは遥かに親切で丁寧なレシピだったな(笑)。

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台湾で食べた⑧ - 東門の東方美人と百年古樹マンゴー

小籠包を食べ終えた僕らは、しばし買い物にいそしんだ。 まずは、小籠包店の近くにある「小茶栽堂」で中国茶を。ここの茶葉は結構なお値段で、その割に試飲も勧めてこなかったが、パッケージがお洒落で、茶葉自体の品質もしっかりしているので、お土産には向いている。 次に、「手天品」。無添加・無着色・無香料のこだわりベーカリーで、連れがここの鳳梨酥(パイナップルケーキ)に目を付けていた。日本人店員が日本語で接客してくれたので、普段から日本人客が多い店なのだろう。 前回の記事で、台北は亭

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台湾で食べた⑦ - 世界で一番有名な小籠包。

さて、昼ごはんの時間。東門市場を出た我々は、焼き付けるような強い日差しの下を目的地へ向かった。ただ、台北の町はずっと日陰の下を歩いていけるように設計されているので、その点はずいぶん楽である。 その秘密は亭仔脚。中国南方だと騎楼という。建物の道路側の1階部分だけを少し後退させて、屋根付きの歩道を確保する建築様式だ。大通り沿いの建物は大抵同じ様式なので、屋根付き歩道がどんどん繋がって、アーケード街のようになるというわけだ。(→参考写真) 「広州の旧市街もこんな感じだったね」

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台湾で食べた⑥ - 東門の冰豆花と冰豆漿。

観光とは、食事と食事の間のヒマつぶしであり、腹ごなしである。 僕も連れもこれまでそんな感覚で旅をしてきたが、それは子供ができた今でもあまり変わらない。 「次に行きたい豆花の店は、東門駅の近くにあるんだよね」 「うーん、それなら近くの中正紀念堂でも行っておくか?」 照りつける太陽。紀念堂の正面に回る気力もなく、空調のある堂内へ逃げ込む。蒋介石の銅像を見た我が子が「この人は何をした人?」と聞いてきたが、蒋介石の功罪を7歳の子供に説明するのは難しい。。「中国と台湾が分かれた時

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台湾で食べた⑤ - 台北小巨蛋の鹹漿、蛋餅、包子。

台湾2日目。子連れ旅行だと深夜まで飲み歩くこともないので、朝はすっきりと目覚めた。 僕は普段ほとんど朝食を食べないが、旅先では食べる。でも、ホテルの朝食はパス。どうせなら、街中のローカル店で食べたい。 そう思っていたが、どれだけ食べてもすぐ腹が減る連れと、その血を受け継いだ7歳我が子は「もうお腹すいたからとりあえず食べてくる」とホテルのレストランへ出かけていったので、部屋に残された僕は、これからの食べ歩きに備えて日課の体操をやった。なんて健康的。 台湾の夏は、朝から暑い

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台湾で食べた④ - 遼寧夜市の鴨血湯、臭豆腐、芋圓、担仔麺。

台湾旅行といえば「夜市での小吃食べ歩き」が必須事項のように言われるが、僕も連れも夜市に対しては淡白なタイプである。 第1回で書いた通り、僕は「都会の小吃に本当に美味しいものは少ない。現代人の嗜好に合わせて、味が濃すぎたり甘すぎたりする例が多い」と思っていて、夜市の小吃とは正にそういうものだからだ。 しかし、今回は夜市に対して並々ならぬ興味を示している者がいた。7歳我が子である。普段は夜8時を過ぎればまぶたが重くなるタイプなのに、初台湾の興奮で、「夜市へ行こう!ぜったい!」

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台湾で食べた③ - 南京復興の安心安定の台湾料理

今回の台湾旅行で初日の夕食をとるレストランは、航空券を予約するより前に決めていた。 その店は、上海在住時の台湾出張で知って気に入り、出張のたびに立ち寄っていたところだ。「いつか家族で台湾へ行くことがあったら連れて行こう」と思っていたことが、今回実現したのである。 それどころか、ホテルの場所も、その店に合わせて決めた。夏場に子連れでの旅行だから、子供が疲れて遠くの店まで出かけられなくなる事態も想像できたので、どんな時でもその店に駆け込める距離のホテルを抑えたのだ。 この想

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台湾で食べた② - 松江南京の豚ひづめの甘辛煮込み

松山空港行きのフライトでいざ台北へ。桃園空港行きより航空券は高いが、桃園空港だと市中心部までの移動時間で一食減るし、移動に子供の体力を費やすとその後の食べ歩きに差し支える恐れがある。価値ある価格差である。 機内食は、もちろんパス。旅行では、旅先のものだけ食べたいのだ。もっとも、どれだけ食べてもすぐ腹が減る体質の連れと7歳我が子は、カツレツかなにかをパクパク食べていたけれど。 ひとりヒマだったので、台湾の食材を紹介する番組を見た。生の龍眼(リュウガン)を燻製して桂圓を作る過

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