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わたしが料理の作りおきができない理由

子どもが3人もいると、ごはんを作っても、あっという間になくなってしまう。

だから、作れるときにたくさん作っておいたらラクだし、世の中には作りおきの料理本も情報も溢れている。けれど、どうしても作りおきというキーワードで情報を仕入れる気にはなかなかなれない。

実際少しは作りおきをするんだけど、それでも、次の日くらいまでで消費できる量しか作らない。これって作りおきっていうのかも定かではない日数だし、余ったら明日食べたらいいなというくらいで、そもそも残ることもそんなに期待していない。

どちらかというと料理するのは好きな方なのに、何で作りおきをする気が起きないのか自分でも不思議だったのだけど、最近その理由がやっとわかったので書き残しておきたいと思う。

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自炊料理家の山口祐加さんのvoicyを聞いている。

どの回か忘れてしまったけれど、「疲れた~、今日は何にも作る気がしないなあという気持ちの日に、コンビニかスーパーに立ち寄ったものの、食べたいと思えるものが何もなくて、結局自炊して食べた」という話を聞いた時に、「うわ~!!私だけじゃなかったのか」と心から賛同した。私にも同じようなことが、何度もあったし、私だけじゃなかったのか!と、とてもうれしかった。

こんなにたくさんの食べものがある時代に、自分の食べたいものがどこにも無いという絶望感は、半端ない。その時はお腹も減ってるし。そして、中途半端に「これでいいや!」と買ったごはんを食べて、やっぱりこれじゃなかった!と感じる時の絶望感も経験したことがあるから、結局は、「家にあれとあれがあったから、これを買って帰れば私が食べたいものを作って食べられるぞ!」という思考に辿り着く。

これがまさに、私が作りおき料理ができない理由で、私はその時に食べたいと思ったものを、食べたいのだ。そして、その日に何を食べるかと決める自由を温存しておきたい。

作りおきを作るということは、明日何が食べたくなるかはわからないけど、自分の家事を助けるために作っておくという行為だ。作りおきの想定期間が3日から1週間と長くなってくると、自分(たち)のことなのに何を作ったらよいのかよく分からなくなってくる。体調とか、気候とか(暑い寒い)もあるし、家族の予定だってある。一方で、1週間分の献立を決めて、それに基づいて料理をした方が、気持ちがラクだと思う人がいることも知っている。

けれど、私はこれからもずっと、あまり作りおきは作らないだろう。そして、買い物に出かけて旬の食べものを見つけ、これであれを作ったら良さそうだなと考えながら、その時に食べたいものを作る生活を送っていくんだろうと考えている。

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