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ある日ヘアドライヤーは突然壊れる。

ヘアドライヤーの寿命は何年か。

ぼくはこんな単純な機械がそうそう簡単に壊れるとは思っていなかったし、実際10年以上使ってきた経験があるからまさか5年で壊れるとは思ってもいなかった。

しかし、よくよく考えてみれば10年以上使ってきたドライヤーはぼくが独身時代のもので、一回の使用時間が5分に満たなかったのだ。
 
5年で寿命が尽きたドライヤーは妻と娘のロングヘアー組が登場してからのもので、毎日娘の髪を乾かすのに15分はかかっていて、実はこれがなかなかに苦痛なのだが、とにかく使用時間がぼくひとりだったときとは比べ物にならないのは確かである。つまりドライヤーの寿命は単純に年数ではなくて総稼働時間で決まるものだと思う。
 
ぼくはずっとパナソニックユーザーである。
かつてシィーンターボという静粛性を売りにしたドライヤーがあって、それが気に入っていた。静粛性といってもうるさいことには変わりないのだが、高周波成分を上手にカットしていたので耳障りな騒音ではなかったのがよかったのである。
 
その後シィーンターボという名称はなくなってしまった。しーんというほど静かじゃないじゃんなどとクレームがついたのかもしれない。しかしその後の製品の騒音も他社に比べるとおとなしいように感じるので、名はなくともシィーンターボの系譜は受け継がれているのだろう。
 
さて、5年ぶりに買い替えを検討したヘアドライヤー市場を眺めてみるとずいぶんと変わったことに気がつく。まず、大手企業はパナソニックとシャープしかない。しかもシャープの現行機種は1種類のみときた。そのほかがどうなっているかというと、美容室を主戦場にしているような中企業の製品とあとはブランド名だけ冠したOEM製品がずらずらずらーっと並んでいる。
 
というわけで、最初はパナソニック以外を使ってみるかという気になっていたのだが結局パナソニックしか選択肢がないことに気がつくのであった。シャープはその1機種が高い。
 
ヘアドライヤー市場は相変わらずマイナスイオンが〜とかミネラルうんちゃらが〜とかプラズマクラスターが〜を売りにしているが全部眉唾ものである。はっきりいっていらない機能であるが、逆にそういうのがついていないドライヤーは存在しなかった。
 
それでぼくはできるだけシンプルなドライヤーを買って帰ったのである。真新しいドライヤーは気持ちがいい。モーターの快調な回転音が爽快だし、風量もすごい。願わくばこの初期性能が少しでも長持ちしてほしいものである。さて、今度は何年持つか。

Panasonic製ヘアドライヤー
SONY A7III + Voigtlander MACRO APO-Lanthar 65mm

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