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夏用腕時計をまたまた考える

夏の時計というのは実に悩ましいものである。
いや、夏といわずGWくらいから秋の半ば頃まで悩ましいのである。
なにが悩ましいのかと言えばアンティークウォッチは非防水で汗に弱いから、この季節になると使える時計がなくなってしまうということである。
 
というわけで毎年夏が近づくと夏用時計を探してあれやこれやと試してきた。そしてついにとりあえずの理想と思われるセイコー5を手にして一旦は落ち着いたのである。ぼくの嫌いなカレンダーも毎日使っていれば修正する必要がないから気にならない。安い時計にしては針が長くて好感が持てるデザインだった。
 
しかし。
 
しかしである。夜に見えない。
 
一応針やインデックスは蓄光塗料が塗られているが、こんなもの雀の涙を通り越してトカゲの鼻くそである。昼間紫外線を浴びているときはその存在感をアピールして煌々と光っているが、夜になるとすっかり息を潜めてしまう。意味がない。
 
夜見えないとなぜ困るかと言えば、息子と虫取りに行くときに暗闇で時間を確認できないからである。そのたびにいちいちスマホをポケットから取り出すのは面倒くさい。大体なぜ人類は腕時計を発明したというのだ。スマホを取り出す操作というのは懐中時計のそれと同じである。退行してはならない。
 
だからといってスマートウォッチの類は嫌いである。またひとつ充電しないといけないものをもつのは煩わしいからだ。今でさえ年がら年中充電ばかりしているではないか。
 
そこで白羽の矢を立てたのが、G-SHOCKである。
機械式時計好きがクォーツ時計を買う。これについてはかなり悩んだのであるが、結局どんなに機械式時計を買い集めてもニーズは満たせないのである。汗や水に強い時計はいくらでもあるが、夜光るを満たす選択肢は非常に少ない。それに機械式時計となれば好みも限られているから、ただ光ればいいってものではなくなってしまう。そして、やっぱりロレックスのエクスプローラーIじゃないとだめだよねみたいなことになってしまう。そんな金はない。
 
クォーツにした時点でG-SHOCKに行くことはすぐに決まった。まずクォーツでアナログはありえない。たとえ文字盤がバックライトで光ろうとありえない。クォーツのアナログ時計は基本的に電池寿命に性能を全振りしている点で好きではない。
 
G-SHOCKを買うのは初めてではない。20数年前に一度買っている。それはデジタルとアナログ針両方がついたモデルだった。そしてこれが超絶に使いにくかった。まず時刻合わせが面倒くさすぎた。デジタルとアナログは連動していなくって、それがデュアルタイム表示を可能にしていたわけだが特に知りたい国の時間などないから両方同じ時刻にしたいと思うじゃないですか。それぞれを個別に設定するのが死ぬほど面倒だったのである。
 
だから今回G-SHOCKに行くにあたって決めていることがあった。
・電波時計であること
・ソーラーパワー駆動であること
・デジタル表示のみであること
の三点である。
 
G-SHOCKは防水性と頑丈さを優先しているからボタンがとても押しづらい。だからなるべく操作しなくてもいいというのは譲れない条件である。そして電波時計なら煩わしい時刻合わせから開放してくれるだけでなく、機械式時計ではありえなかった精確な時間を表示してくれる。
 
ソーラー充電も不要な操作から開放してくれる要素の一つだ。バッテリーの寿命がどのくらいか知らないが3年やそこらでダメになるはずがない。もしそうならここまで普及していないだろう。
 
デジタル表示は前述の通りである。デジタルでもデザインは色々あって、ぼくはもっともオーソドックスなザG-SHOCKというデザインを選んだ。やっぱりこれが一番かっこいい。
 

赤じゃなくてブルーだぜ


G-SHOCKはラインナップが多すぎて選ぶのが大変だが、以上の条件を満たす時計というのはそれほど多くない。結局GW-5610Uというモデルを選んだ。本当はGW-S5600U-1JFというカーボンファイバーを使ったモデルが一番候補だったんだけれども、ベルトにカーボンファイバーインサートって書いてあるのがダサくてやめた。自動車にもよくあるが、日本人はスペックを外装に書くの本当にやめたほうがいいよ。
 
さて、ヨドバシで購入して翌日やってきた我がG-SHOCKに最初にやったことは2つだけである。
・24時間表示にすること
・オートライトをオンにすること
 
これだけだ。今後は一切操作することはなかろう。


電波時計なので撮影した日時がまるわかりデスネ。


 
5600シリーズはタイ製で裏蓋はネジ止めである。これが5000シリーズになると日本製でスクリューバックになるらしい。一瞬日本製というのに心を動かされそうになったが、スクリューバックで重量増である。経験上重い時計はしなくなるので、軽さをとって5600シリーズで正解だ。
 


ところでG-SHOCKの画面内には初見では読み解け無い暗号が書いてある。それらの略字を知らなければ気がすまない質なので調べた。
 
RCVDはReceived、つまり(電波を)受信しましたという意味だ。ただ受信したとは言ったが補正したとは言っていない。Adjusted(ADJ?)のほうがよかったのではないかと思うがそれは穿ち過ぎだろう。

PSはPower Save。暗闇で静止していると自動的に表示を消して省エネする。
らしいが当然だが見たことがない。

LTはLight(?)かな。オートライトをオンにすると表示される。
 
あと文字版の外周右下のL・M・Hはバッテリーの充電具合を示している。文字の上のバーで位置を指している。
 
こういうの結構調べないと出てこないのは問題だ。取説の一番最初に書いてほしいものである。
 


今週末はいよいよ暗闇デビューである。G-SHOCKの実力をとくとみせてもらおうか!

最後に、時計メディアの写真でいつも不満に思っていることがあります。それは時計の真横の写真がほとんどないことです。ぼくは時計の厚みってすごく気になるのですが、みなさんあまり興味がないのでしょうか。


時計は表、裏、そして横の写真が見たい!

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