悲しみのレビュートーメン
レビュートーメンというブランドが好きである。正確に言うと好きだったというべきかもしれない。スイスにおける時計の歴史はとても古いが、それゆえに多くのブランドが創業者の手を離れて、同じブランド名のままに別の人達によって運営されているということはよくあることである。一度死んだブランドという意味でゾンビブランドなどと揶揄することもあるが、一からブランドを作り出すのがどんなに難しいことであるかを知っていれば、かつて活躍したブランドの歴史にすがりたくなることだって容易に理解できるだろう。