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2023年8月の日記


8月1日
今月は満月が2回あるらしい。Twitterが教えてくれた。今日の月はねずみ色の雲を厳かに照らしていて、空だけ見るともう秋が来たみたいだった。

8月2日
やっぱりXって言わないとだめ?X(Twitter)みたいな言い方でまだ甘んじていたい。私の画面の中にはまだ青い鳥がいる。最近はロバと旅する人をタイムライン上で追いかけるのがブーム。あと、盲目の芸人 濱田祐太郎さんがクレーンゲームで一発でカービィのぬいぐるみを取った動画がとても好き。周りにいた芸人さんが、ポンと濱田さんに取れたぬいぐるみを渡した時、第一声が「デカ!!?」なのがよかった。

8月3日
読みたい本も見たいテレビもYouTubeも聴きたいラジオも沢山ある。昔は追いきれないのが悔しくて、睡眠時間を削りながら見ていたが、今は自分のキャパシティの中で楽しめている。

8月4日
朝涼しいと思って空を見上げたら、鰯雲のような、筆でサッと描いたような雲が浮かんでいたが、角を曲がったらねずみ色の入道雲が山にかかっていた。昼過ぎに窓際でパソコンを開いて仕事をしていたら、画面に反射して眩しい青色と入道雲が写っていて、しばらく眺めた。まだまだ夏全開だった。

8月5日
大人数での一糸乱れぬダンスももちろん素晴らしいし美しいし、それはそれで好きなのだけれど、その時に生まれる感情をそのまま音に乗せて、それぞれが自分だけの表現をするようなダンスが好き。言葉では言い表せないような、湧き出てくるような感情が踊りで伝わってきて、見ているこちらも何とも言い難い感情になる。感情が揺さぶられるというのはこのことか、と思う。音楽が流れてこれだけ自由に、四肢をめいいっぱい使って踊れるというの日々の練習ありきであって、並大抵の努力では手に入れられない技術だろう。即興ダンスの、その時その一瞬でしか見られない、その人しか表現できない美しさに私は無性に惹かれてしまう。

8月6日
ゆるい牛の絵が入ったコルクコースターを買った。おやつに暖かいコーヒーと、晩に冷たいビールを乗せた。

今日の晩も、とうもろこしを食べた。パスタの茹で汁で茹でるとさらに甘味が増すらしい。今年の夏はいつもの夏の3倍くらいとうもろこしを食べている気がする。学校の給食など人前で食べるときは、かぶりつくことに抵抗があり、一粒ずつちぎって食べていた(かえって行儀が悪い気がする)。家では脇目も振らずガジガジと食べることができるので、ストレスフリー。

8月7日
母がおはぎ食べる?と冷蔵庫から出してきて、食卓まで持ってきてくれたのは良いものの、追いきなこしたいね〜と目を離した一瞬で、おはぎが乗っていたはずの皿が砂漠化していた。もうきなこしかなかった。あんこのおはぎも、きなこのおはぎも、口をぼふぼふ言わせながら食べた。

父が職場でシャインマスカットを貰ってきたため家が一瞬で祭りの雰囲気に。すごいです〜〜!!と言いながら小走りで母が仏壇に供えに行っていた。夜ごはんを食べた後に皮ごと口に放り込むと、ぷち、と音がして、香りと味が口の中で弾けた。

8月8日
仕事をしながらずっと頭の中で流れている曲があったので、退勤後即歩きながら聴いた。風について歌っている曲で、サビのところで思い切り強い向かい風が吹いてきたので、思わず笑顔になった。

8月9日
マルチタスクが苦手。いま目の前で起きていることでいっぱいいっぱい。コレしながらアレなんてできない。時間がかかっても、私は1つ1つの仕事に丁寧に向き合っていくしかないんだということに軽く絶望しながらも、その丁寧さで信じてもらうないんだと思う。受け持っている仕事、全部蔑ろにしたくない。

8月10日

8月11日
久しぶりに外で人と飲んだ。ほろ酔いで帰宅。未だにすこし人見知りが発動してしまうけど、もうそんなに遠慮しなくても大丈夫かもしれない、と思えるほど楽しい時間だった。私がいいねと言ったものをいいねと言ってくれる、その気持ちと時間を共有できることが本当に嬉しい。

8月12日
信じたくないが軽い二日酔いだった気がする。朝起きた瞬間からインスタント味噌汁が飲みたくなって、起き上がるのが本当に億劫で、電車をニ本遅らせた。仕事中も何度かぼーっとしてしまい情けなかった。帰ってシャワーを浴びると途端に眠くなり、夕方から夜にかけてずっと布団でうとうとしていた。夜、昨日飲んだメンバーのLINEグループが動き、あまりの優しさに申し訳無さすら感じた。でもその優しさが嬉しかった。

8月13日
海原やすよ ともこさんのどっちが姉、どっちが妹をずっと逆だと思っていたことに気づいた。勝手にやすよさんが先だからお姉ちゃんだと認識していた。母にそれを話したら、母は2人の名前も姉妹の続柄もどちらも逆で覚えていたようだった。しばらく話が噛み合わず、話がこじれて、お互いの言い分がわかった瞬間2人で大声で笑った。
そのあと、母がネットで調べ物することを「ウェッブ見よ」と言っていて、スタンディングオベーションした。ウェッブって何だよ。母語録の更新は続く。

8月14日
台風が近づいてきている。パソコンの起動がやたら遅く、自分自身もしんどいので1つの作業にめちゃくちゃ時間がかかった。パソコンも低気圧にやられるのかな。

8月15日
台風来た。職場でそれぞれが多めに食料を持ってきたのと、家もご馳走だったので、めちゃくちゃ食べた1日。
焼きそばパン。コーヒー牛乳。ポテトチップス。マシュマロ。キンパ。わらび餅。カップのうどん。菓子パン。ラー油のおにぎり。ステーキと添え野菜。トマトのスープ。ごはん。もらってきたプリンとチロルチョコは明日食べる。

8月16日
台風一過でよく晴れた。出勤時暑くて、顔から噴き出す汗を早くハンカチで抑えたくて、職場についてすぐ鏡を覗き込んだら、自分の顔がすごく薄かった。汗で化粧が落ちたにしても、のっぺりしている…と思ったら、顔にファンデーションしか乗っていなかった。化粧の途中で湯を沸かしたり、今日着る服を探したりしているうちに、眉毛とアイシャドウを忘れたみたいだ。思い返しても今日目に化粧をした記憶がなかった。いくら何でもボーッと生きすぎている。目元をキラキラさせるメイクが好きなので、自分の目元がキラキラしてないだけで一気に気分が下がった。やっぱり化粧は他の誰のためでもない、自分のためにするものだ。

8月17日
好きなカメラマンが増えた。対象が人物であれ動物であれ自然であれ、今この瞬間この人しか撮れなかったんじゃないかと思わせるような風景の切り取り方をする人が好きだ。

8月18日

8月19日
風呂に入る前に寝落ちてしまい、深夜に起きて風呂だけ入って、目覚ましより早く目が覚めた。久しぶりに高校の部活の時の夢を見た。合宿に行く日の朝、なぜか皆んなでドラッグストアに買い出しに来ていて、私だけ自転車で集合場所に向かって、1時間遅刻して顧問に怒られる夢。未だに高校の部活の顧問が人生で1番怖いひと。

お盆期間は家族が揃うタイミングがなかったので、お墓参りに行ったり、母方の実家に行ったり、美味しいお肉を食べたり、おやつを食べながら高校野球を見た。今日1日で夏休みすべてやった気分だった。

8月20日
我が家初・シーフードカレーが食卓に並んだよ記念日。ジャガイモだと思ってかじったらホタテだった。おいしい。

8月21日
何をやってもうまくいかない、まではいかなくても、小さな失敗が積み重なったり空回りしたりで、なかなかうまくいかない日。夕方後輩に会って久しぶりに2人でご飯を食べた。美味しい焼き鳥を食べながら最近の出来事を話し合っていたらうまくいかなかったことなんてどうでもよくなった。

8月22日
朝イチから仕事で大きめのミスをして、続・うまくいかない日。あれだけ前の晩に鶏肉を食べたのに、今日は昼にハンバーグを食べると決めてなんとか乗り切った。うまくいった時もそうでない時も、肉を食べて自分を鼓舞したい。

輝いて見える彼だって、ストレスが尽きないと悩んでいる。才能溢れるような作品を生み出し続けているように見えるけど、日々悩んだり苦しんだりしている姿が垣間見えることもあるから、信頼できるし背中を追いかけたくなるのだろう。

8月23日
今ど真剣に観ているテレビドラマの監督が、好きなバンドのMVをよく撮っていた監督だということが判明。

8月24日
汗疹がなかなか治らないので久しぶりに皮膚科へ。小さい頃は優しく面白い先生だと思ったけど、久しぶりに会ったらそうでもなかった。1分で終わる診察は何だか物足りなくも感じるし、早く帰れてラッキーとも思う。待合室に小さな女の子がいて、ペンギンのぬいぐるみを肌身離さず抱いていた。カメラタイプの検温機にペンギンを映したり、診察のお金を払ってもらったりしていた。

8月25日
去年の夏、売り切れてからやっぱり欲しかったかも、、と思っていた服が再販された。自分にしては高い買い物だったけど、えい!と思いながら注文するボタンを押した。

8月26日
家から一歩も出ずに過ごした。録画していたドラマやNetflixの続きを見て、昼寝をして、食器を洗って、書類の片付けをして、少しだけ仕事もした。座ったり寝転んだりしている時間が長かったので、1日何にもできなかったなと落ち込みかけたけど、書き出してみたら意外と有意義に過ごせてるじゃん、と思う。一気に見るとか片付けるだとかは向いていないので、その時々で気が向いたことをちょこちょこやる過ごし方が自分には合っているのかもしれない。

8月27日
初めて会う人多めかつ長時間の環境で仕事して、緊張と疲労でずっと左の太もも裏が攣りかけていた。世界陸上で活躍中の数々の選手の顔を思い出し、アスリートの気持ちで乗り切った。帰り道、駅に行くまでのコンビニで、タンパク質含有量が自慢のカニカマスティックを買った。電車が来るまで駅のホームで貪り食っていると、隣にいた女子2人組のうち1人が、大鶴肥満のまーちゃんごめんねの意味と由来を熱心に説明していた。

8月28日

8月29日
風呂上がり後間髪入れずに飲む
缶ビールは、正直お店のジョッキに勝る美味しさ。

8月30日
嫌いなわけでも苦手なわけでもないし、怒られたこともないけど、話すと背筋がしゃんと伸びるような、目が合うだけでなぜか緊張してしまう人が何人かいる。学生時代にもそういう先生っていた。今日はそのうちの1人と向かい合って話す時があって、たった2、3分のことだったけど緊張で胃がぎゅっと痛くなった。でも、話せてよかった。

8月31日
朝からご機嫌に自転車を漕いでいたら、鳥のフンを落とされてTシャツもスニーカーもズボンも全部汚れた。そんな日に限って、職場のえらいひととご飯を食べる約束があり、かなり大事な話をされた。フンを落とされたり踏んだりした人に対して、運がついたね!なんていうことがあるけれど、今日に関してはあながち間違いじゃなかった気がする。

日記をあげる前にざーっと見返していたら、今日が満月で、しかもスーパームーンでブルームーンであることを思い出し、慌てて窓から月を探した。日記に書いておいてよかった。月末の月も厳かな黄金色だった。

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