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思い切ったらよかった話

うまれて初めて劇団四季を鑑賞しました。
作品名はCats。

思いつきで2日前にチケットを取り、あえて前情報を入れずに劇場へ行きました。
付き合ってくれたのは猫好きの息子(小6)です。

想像以上の感動があり心が揺れ動ごきました。
感動という言葉で表現するには足らないのに、最適な言葉が見つからないのが悔しいです。

気がついたら猫の世界に感情移入していたような感覚。隣にいる息子もグッとくるものがあったようです。

キャストの仕草や動きは、猫そのもの。初めは上手だなぁと猫を演じる人間として見ていたのに、いつのまにか猫と認識していたかもしれません。
スポットライトが当たっていないキャストも、舞台の端っこで猫なのです。

小休憩の時に、息子とそれぞれお気に入りの猫の話をしました。
息子の一押しは、モノトーンカラーで大きな耳が特徴の力強いリーダー猫。
わたしはスラっとスタイルのいいシャムネコ。手足の長さに惚れ惚れしました。
お気に入りの猫のキャスト名を知りたいと思っていたら、終演後の出入り口にちゃんとキャスト一覧表が置かれていたので、みんな同じ気持ちになるんだと思いました。
これがミュージカルの楽しみ方の一つなのかと、初めてのくせにツウになったような気持ちです。
キャストの名前を知ったら、今度は素顔が知りたくなりました。
のちにキャスト名で検索したのは隠しません。笑
このように猫に、キャストに、Catsの物語そのものに、いろんなところに魅力が詰められていました。
何度も足を運ぶ方がいるのも納得!
すでに次が観たくなっています。

おわりに

生まれ育った街に劇場はあったのに、縁がなかったのには理由があります。
オーケストラコンサートや美術館など、芸術に触れることは好きなのですが、ミュージカルの鑑賞を思いきれなかったのは。
映画館で寝てしまった苦い経験があって、劇団四季の高価なチケットを買う勇気がなかったからです。

もちろん今回も、躊躇しました。
でも小6の息子は、もうそろそろ私についてきてくれなくなるかもしれない、と思った寂しい気持ちが背中を押しました。
ちょうど息子が好きな猫の作品だったこともきっかけの一つです。
たびたび猫カフェに行き、猫独特のつかず離れずの距離感や猫同士の寄り添いあう姿などに癒される息子と私。
その様子をみごとな再現を見るたびに「するーこんなしぐさ!」とキャストに拍手をおくりました。
後で聞くと、息子も暗い舞台の隅の猫が毛づくろいしていたことに気づいて、「あのキャストは前世は猫だったんじゃないか」と思ったそうです。

息子と感動が共有できてよかったです。
あなたとミュージカルデビューが飾れてうれしいよ。ありがとう!

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