【ハママツクリエーターズフェス】サイフォングラフィカ様

7 ⽉ 19 ⽇(⾦)〜21 ⽇(⽇)に開催される「ハママツクリエーターズフェス」にて作品を出展されるサイフォングラフィカ 宮下ヨシヲさんにインタビューをしました!

 サイフォングラフィカさんは⼿の温もりを残したものづくりを⼼がける⼩さなデザイン⼯房です。浜松を中⼼に全国の様々なデザインを⼿掛けています。

クリエーターズフェスとの関わり

―クリエーターズフェスにはどのように関わってこられましたか?

サイフォングラフィカさん:クリエーターズフェスには、Vol.0 から関わってきました。初回は子供やアートに興味のない人にも関⼼を持ってもらえるように、KIMUKIMU さんのイラストを告知用のヴィジュアルに使用したり提案しました。様々なタイプのアーティストが参加してらっしゃるので、毎回違う感じの楽しさが伝わるヴィジュアルが提案出来ればと思っています。

チーム編成とプロジェクト管理

―プロジェクトごとに異なるメンバーとチームを組む際、どのように管理していますか?

サイフォングラフィカさん:プロジェクトごとにメンバーのスキルや背景が異なるため、初期段階で共通認識を形成することが重要です。各メンバーの得意分野や経験を考慮して適切な役割分担を⾏います。リーダーシップのもとで、メンバーがそれぞれのスキルを活かして課題を乗り越え、予算や時間の制約内で最良の結果を⽬指しています。

制作期間とデザインの流れ

―制作期間はどのように管理していますか?

サイフォングラフィカさん:制作期間はプロジェクトによって⼤きく異なります。短期間での制作では迅速な意思決定と集中⼒が求められ、⻑期間のプロジェクトでは計画的なスケジュール管理が必要です。デザインプロセスは、アイデアのスケッチから始まり、コンセプトの確⽴、デジタルツールを用いた制作、最終的なフィードバックと修正を経て完成品が⽣まれます。

サイフォングラフィカの特⾊

―サイフォングラフィカらしさとは何ですか?

サイフォングラフィカさん:サイフォングラフィカは、特定のスタイルに固執せず、クライアントの要望に応じたデザインを探求する姿勢を⼤切にしています。デザインには⾃らの経験や感性が⾃然と反映されることもあります。モダンデザインをベースにユーモアや温かみが融合し、視覚的な魅⼒とともに見る人の⼼を掴むことが出来れば良いなと思っています。

デザインのインプットと視点の持ち⽅

―デザインのインプットについて教えてください。

サイフォングラフィカさん:学⽣時代、名古屋の洋書専⾨店に通い、国内外のデザイン書籍や雑誌を読み漁りました。現在は Pinterest や Behance などのオンラインリソースを活用しています。インプットの際には、情報を単なる点として見るのではなく、その前後の⽂脈を理解することが重要です。デザインの背後にあるストーリーや時代背景を理解することで、より深い洞察が得られます。

短命なデザインを避けるために

―トレンドを追いすぎることの危険性についてどうお考えですか?

サイフォングラフィカさん:トレンドは⼀過性のものであり、短期間で廃れる可能性が⾼いです。デザインにおいては、⻑い期間使われることを意識しています。シンプルで普遍的な美しさや、機能性と美学が融合したデザインを⽬指していますが、新しいデザインスタイルには面白がる性分なので、沢山見て観察しています。トレンドを取り⼊れる際には、その本質を理解し、⾃分のスタイルにどう組み込むかを慎重に考えることが⼤切です。

デザインのルーツと現在の⽅向性

―宮下さんのデザインのルーツは何ですか?

サイフォングラフィカさん:デザインのルーツはディック・ブルーナの作品にあります。ブルーナのシンプルかつユーモラスなスタイルに感銘を受けました。最近では、ヴァージル・アブローのヒップホップ世代のモダンデザイン解釈にも影響を受けています。既存の枠にとらわれず柔軟な姿勢でいたいと思っています。

海外と⽇本のデザインの違い

―海外と⽇本のデザインの違いについてどうお考えですか?

サイフォングラフィカさん:基本的には同じですが、⽇本のデザインはジャンルごとに分かれすぎていると感じます。海外ではデザインのジャンルがもっとシームレスに繋がっており、互いに影響を与え合うことが⼀般的です。⽇本でも異なるジャンルのデザインからインスピレーションを得ることを⼼掛けています。

1人で事務所を動かす難しさ

―1人でデザイン事務所を運営することの難しさについて教えてください。

サイフォングラフィカさん:人を雇うことが⼤変なので、⼀人で事務所を動かしている⽅が気楽です。プロジェクトごとに必要に応じてフリーランスのデザイナーや専⾨家と協⼒することで効率的に作業を進めています。⾃⾝のペースで仕事を進めることができる⼀⽅で、常に品質を保ち、時代にあったものを提供しなければならないので、インプットとリサーチはこれからさらに必要だと思います。

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今回のインタビュー通じて、サイフォングラフィカさんの経験と視点からデザインの本質を深く知ることができました。デザインのプロセスや思考法、そして現場での実践における具体的なアドバイスは、これからデザインを学ぶ私たちにとって⼤きな学びになりました。
ぜひハママツクリエーターズフェスに来て、様々なクリエーターさんの素敵な作品をご覧になって下さい!

編集:静岡⽂化芸術⼤学学⽣

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