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マッチの世界

ブックマッチの国内生産が終了したという記事

ブックマッチ?何それ。聞いたことない言葉だった。画像を見たらキャンプ場に置いてあったヤツだ。2021年6月、国内唯一の生産が終了したという記事だった。マッチ、普段何に使う?煙草も電子タバコだし、紙たばこもライターだし、たぶんブックマッチとか使わない。儲からないしなー。


消えるブックマッチを偲んで、歴史を知る

2022年3月期の日東社のマッチ事業の売上は約3億円、そのうちブックマッチの売上は約500万円。マッチ業界の市場規模は約6億円。日東社のマッチがシェア50%を占める。ブックマッチは生き延びる道がなかった。1890年にアメリカで発明されたブックマッチは、1964年の東京五輪で需要が爆発したらしい。その後、日本では喫茶店などで喫煙者のために売られていた。マッチの生産量が減っている背景は、喫煙人口の減少がダイレクトにダメージらしい。1960年代は男性10人中8人が喫煙者だった。2021年は男性10人中3人が喫煙者、更に受動喫煙への懸念や電子タバコの登場で喫茶店や路上、オフィスなどでも禁煙になった。そして、安いライターの登場と普及によりブックマッチは居場所を失った。

日東社が兼松サステックから受け継いだマッチが現存

グッとくるアツい展開が記事には書かれていた。それは今も現存する人気のマッチについての話だ。

箱マッチで私もキャンプで一度購入した記憶がある、「桃の絵の描かれたマッチ」だ。実はこのマッチはマッチ業界では超有名ブランドであり、「桃印」と呼ばれている、シリーズに「燕印」「象印」が存在する。このマッチは2017年まで兼松サステックというマッチ業界No1が製造販売していた。兼松サステックは2017年に「桃印」「燕印」「象印」を日東社に託した。ライバルだった会社に事業継承するというアツい展開。マッチの火を受け継いで未来に繋いだ。


ブックマッチは居場所を失う一方で、キャンプブームのおかげで普通のマッチは売上を維持しているとのこと。ZIPPOもマッチも安くて手軽なライターが代わりにある、しかし目に見えない歴史や趣きに惹かれていまだにZIPPOを使う人もいる。マツコの知らない世界でマッチ特集するか、菅田将暉がドラマでマッチを使えば、もう一度ブームが訪れるかもしれない。なんて適当なことを思って読み終わった。


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