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無駄こそが人生だ。


はじめまして、26歳女性です

普段は、世界の平和を守るサイバーセキュリティ(見習い)のお仕事をしています。
その傍ら、IT技術を駆使して世の中の役に立ちそうで役に立たない、少し役に立つツールを生産しています。

最近結婚し、今後の生き方について絶賛迷走中です。
いつ子供を持つか、
仕事をどれくらい頑張るか、
今後のキャリアをどうするか。

たった一度きりの人生において、簡単には決断できないことがあることを身をもって知りました。

あるお母さんの悩み

そんなこんなで、最近は会社で子を持つ先輩女性の話に興味津々な私。いろいろな人の話を聞いて、これからの人生プランの参考にしたいと考えています。

最近気になったのが、2人のお子さんを持つ先輩の話。
子供の作るものは思い出として写真に撮り、捨ててしまうようにしているが、もう少しうまく管理できないものか
とのこと。

その話を聞いたとき、私の中である記憶がよみがえりました。

妹との思い出

私には12歳年の離れた妹がいます。
幼稚園や小学校に通っていた3年ほど前まで、彼女は毎日のように手紙を書いてくれたり、ビーズや粘土で作ってくれた飾りをプレゼントしてくれたりしました。思い出すと今でも温かい気持ちになります。

しかし、当時の私は馬鹿なことに、可愛い妹がくれたものをすぐに捨ててしまっていました。だって取っておく場所がないし、そもそもなんの役にも立たないし。

私は大の断捨離好き。ミニマリストとまではいきませんが、必要最低限の物だけ所有して無駄をなくしたいという思いがあります。だから人からもらったものも思い出の品も平気で捨てるような人間でした。

月日が流れ、妹は中学生に。
時すでに遅し。
手紙や手作りのプレゼントをくれることはなくなってしまいました。

ああ、子供が子供でいてくる時間は短かったんだ。

もらったものを取っておけばよかった。もっと大切にすればよかった。
今あの頃に戻れたら、手紙の返事を書くし、お返しのプレゼントもいっぱいしてあげるのに。

そして気づきました。
生きるって無駄なものが増えていくことなんだなあ。

我が子を持つ前に気づけたことは不幸中の幸いでした。
妹から最後にもらった手作りの誕生日プレゼントは今でも私の宝物です。

妹が小6に上がる前の春にプレゼントしてくれたドレス型の小物入れ

思い出の管理は難しい

思い出の品はできる限り取っておきたいけど、収納には限りがある。
たとえ収納が余るほどある大きなお屋敷に住んでいたとしても、量が多すぎてあとで見返せなかったら意味がない。
誰もが思い出を十分に保存でき、あとで容易に見返すことができるようになるにはどうしたらよいのか。

また、モノだけでなく、その時その瞬間にしか感じられない気持ちをそのまま一緒に保存したい。
思い出を振り返るとき、写真や動画を見返すのではなく、思い出の場面そのものに没入するような体験ができるようにならないだろうか。

無駄をなくすことは正義か

世の中はすぐに効率化、断捨離、省エネ、コスパ、タイパ
そのおかげでよくなったことももちろんあります。無駄をなくし、空いた時間で別のことに取り組めるからこそ、日々新しい技術が生まれ、社会が発展するのでしょう。

それで本当にいいのでしょうか。
無駄といっしょに失ってしまったことはないでしょうか。

無駄をなくしたい。
でも無駄があるからこそ、人生は個性的で面白くなると思うのです。


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