恋せぬふたり

ひさびさに毎週かかさずドラマを見ている。
NHK月曜22時45分から放送されている、“恋せぬ2人”
岸井ゆきの、高橋一生が主演だ。

二人とも好きな俳優さんなので、見てみるかなーと思ったのがきっかけ。
今はどはまりしている。

こないだ放送された、第5話がとっても良かった。
以下ネタバレ注意。=========================

主人公、さくこは、アロマンティック・アセクシャアルで、恋愛感情を抱かない。そんなさくこに対して、想いを寄せるかずくんとちづる。

かずくんは、そんなさくこのことをまるっと受け止めて、恋愛感情抜きにして家族になろうと伝える。

ちづるは、恋愛感情としてさくこが好きだと気づいてから、その気持ちを黙っているのがつらくなり、さくこから離れることで、自分のさくこへの恋愛感情をなくそうとする。

2人ともさくこのことを思っての行動で、涙止まらなかった。

一度好きという感情を抱いてしまったら元には戻れない。うまく笑えないというちづるの気持ちわかるなぁ〜と思ったし、かずくんの自分考えを変えてまで好きな相手にあわせようとする所も痛いくらいわかるなぁ~と思った。

さくこは2人が好きだし、かといって2人と同じ好きになれないことに悲しんでいた。最後泣きながら高橋一生のほぐしたカニを食べるシーンがなんとも言えずだった。言葉で言えず、いや、言わずぽろぽろと泣く

カルテットで、“泣きながらご飯を食べたことがある人は生きていけます”というセリフを思い出したとTwitterにツイートされている方がいて、うなずけたシーンでもある。

少し話はそれて、ドラマきっかけでふと思い出したことがある。

さくこもかずくんも明るい。
周りをぱっと明るくさせる人たちだ。

以前、“ちーさん明るいですよね。心が浄化されます。”
と言ってもらったことがある。

“私の何がわかるんだか”と少し距離を置きたくなったと唯一プライベートなこともあけすけに話せる職場の人に話したら、“もーちーさんそこでひねくれないの!それはありがとうございますーだよ。でも、一人の時は違うんですけどね~って言えばいいんだよ。そこで、嫌だ!もう、無理ってしないの。0、100なんだから。そうやって伝えることで、仲良くなっていくんだよ”
だって。

なんだか目からウロコな気持ちだった。
心の中のひっかかりを上手に表現するっていう方法もあるのか!
相手の“うわ!”と思う行動や発言を引き受けられるか、引き受けられないなら距離をとるとしてしまっていたのだなと。そうではなくて、“うわ!”と思うことを、上手に伝えてみる、そこから先は相手がどう反応するか見ることも出来るのだなぁと思ったのだった。

相手の気持ちを推し量り、感情に共感するなどは、子ども相手の仕事をしている職業柄わりと苦なくできると思っている。ただそれに、合わせようとしてしまいすぎだし、相手の望むものを返そうと思いすぎているのかなと。

相手が大人だったら、もっと自己表現していいのか。
違和感だったり、不安だったり、嫌だなということは、伝えていってもいいのかと思った。

人と分かり合う、関係を構築していくという分野はものすごく苦手なのかもしれない。でも、ちょっと頑張ってみようかなと思えた。

ドラマ、映画、本、漫画、ラジオなどなど、いいなと思う作品と出会えると、考えが広がって嬉しい。恋せぬふたり、来週も楽しみだ。

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