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#6アスリートのセカンドキャリアー経験不要!具体的な2つのキャリアプランー


#4アスリートのセカンドキャリアにオススメしたい具体的な3つの職種と業界の中で、私はアスリートのセカンドキャリアに会社員をオススメしています。

記事の中では、元アスリートが会社員を目指す場合にオススメの業界や職種、PRすべきポイントを具体的にご紹介しています。

しかし、「記事の中で紹介されている強みが自分には当てはまらない」「普通に会社員になるのは想像できない」などと感じている人もいると思います。

私個人としては、アスリートのセカンドキャリアに「スポーツインストラクター」「指導者」などのダイレクトにスポーツに関連する仕事はオススメしていません。

今回は、この立場を維持した上で、元アスリートの方にオススメできる2つのキャリアプランをご紹介したいと思います。

かなり具体的かつ再現性の高い内容です。

学歴や頭の良し悪しを気にしている人がいるかもしれませんが、この記事に記載されている内容にそれらは関係ありません。

記載されている通りの行動を取れば確実に満足のいくセカンドキャリアへの道が開けます。

元アスリートで「引退したら普通の就職活動をしよう」と考えている人も、「このような方向性もある」と知っておくことで、選択肢が増えます。

元アスリートの方全員に知っておいて欲しいキャリア構築の方向性です。

1.アスリートのセカンドキャリア構築において理解しておくべき弱み

アスリートがセカンドキャリアの構築を考えるにあたって、強みだけでなく、弱みも把握しておく必要があります。

おそらくアスリート全員に共通している弱みはたった1つ「経験がない」ということです。

ここでの「経験」とは「実務経験」や「社会人経験」など幅広い意味での「経験」を指しますが、スポーツしかしてこなかったアスリートに足りないのは総じて「経験」です。

では、そのような「経験不足」を補えるものは何か?

答えは「スキル」です。

アスリートがセカンドキャリアを考えるにあたって、経験不足を補えるスキルを身につけておくことは重要です。

ここでは、具体的にどのようなスキルの習得を目指し、そのスキルによって、どのようなキャリアの構築が可能なのかを見ていきます。

2.スキル選びに注意。「スキル」は何でもいいわけではない

ここで「身につけるスキル」を間違えないように注意しましょう。

身につけても仕事が得られる可能性が低いスキルなど、リターンの低いスキルは、オススメできません。

また、習得までに多大な労力を費やす可能性が高いスキルは一部の人にしか目指す価値がありません。

例えば、弁護士資格などは、習得にかなりの労力がかかる上に誰でも取れる資格とは言い難いです。

ここで紹介するスキルは、一定以上のリターンが見込める上に、やれば誰でも習得できるような、再現性の高いスキルのみです。

是非、目を通してみてください。

3.アスリートのセカンドキャリアー具体的な2つのキャリア・パスー

結論から言うと、私が提案するキャリア・パスは英語(語学)習得型とプログミング習得型の2つです。

この2つは、いずれも努力すれば誰でも習得できる再現性の高いスキルであり、地道な練習や作業を繰り返すという意味で、アスリートとも親和性が高いと考えています。

自分の得意不得意(文系か理系か)・興味関心に合わせて、どちらかを選ぶといいでしょう。

3−1.英語(語学)習得型

このキャリア・パスでは、年齢によって選べるキャリア・パスが異なります。

まず、全員が描けるキャリア・パスから見ていきましょう。

3-1-1.海外現地採用

年齢に限らず、誰でも目指せるのが、海外、主に東南アジアでの現地採用です。

「海外で働く」というと、日本の会社から派遣される駐在員をイメージする人が多いと思いますが、海外の会社に直接雇用されて働く、というスタイルの海外勤務もあり、元アスリートがチャレンジする価値のある働き方の1つです。

「英語が話せないのに仕事なんてあるの?」と思う人がいるかもしれませんが、東南アジアには日本人向けの語学力不問の求人が山のようにあります。

その求人のほとんどが、コールセンターのオペレーターの求人で、電話は日本からかかってくるので、英語が話せる必要はありません。

タイ、ベトナム、マレーシア、フィリピンなど、東南アジア各国で募集があります。

ちなみに、高卒の場合、大卒と比べると、やや就労ビザが取りにくくなります。

大卒ではない人は、ビザ取得のハードルの低いタイやベトナム、インドなどから選ぶといいでしょう。

このようなオペレーターの求人の中には、語学(英語)学習のサポートをしてくれる会社があり、それを選べればベストです。

いずれにしても、働きながら語学力を身につけます。

コールセンターの仕事が合えば、長く続けてスーパーバイザーなどオペレーターを統括する立場を目指すこともできますし、その国が気に入れば、英語力を身につけた後で、他の職種に転換することも容易になります。(高卒の場合は、ビザの関係で外国での職種転換は難しいことが多いので、注意しましょう。)

現地の語学学校などにも通い、確実に語学を習得するのがオススメです。

「語学習得」という目的をぶらさずに働きながら勉強を続け、ビジネスレベルの英語力を身に付けます。

「英語が話せる」というスキルを身につけて日本に戻れば、会社員として就職しやすくなります。

自戒も込めてですが、スポーツ選手は世間知らずなことが多いので、一旦は会社員をやってみるのが本当にオススメです。

会社員という働き方がどうしても合わないと感じた場合は、翻訳や通訳など、語学力を生かしてフリーランスで活動する方法も考えられるのではないでしょうか?

3-1-2.ワーホリ(ワーキングホリデー)

年齢制限があるため、30歳までしか利用できませんが、ワーキングホリデー制度を利用して、海外で働くという方法もあります。

代表的な国としてカナダ・オーストラリアなどが挙げられます。

アルバイトをしながら、語学学校に通って英語力を身につけましょう。

アルバイトは、日本食レストランや農場などが一般的ですが、スポーツ選手の場合は、ジムで日本人向けのインストラクターやトレーナーをするなど、スポーツに携わる道もあるでしょう。

「スポーツを仕事にするのはオススメしない」というのが私の立場ですが、ワーホリで「一時的に」スポーツに関連する仕事をするのはアリだと思っています。

指導者として特性がある場合、ここで多くの顧客やファンがついたり、実績が残せるはずです。

「どうしてもスポーツに携わる道を諦められない」という人は、一度この方法でチャレンジし、自分の力量をみてみるといいでしょう。

いずれにしても、日本で同様の仕事をするより、得られるものは多いはずです。

現地で働きながら、英語力を身につけたら、帰国して語学力を武器に就活をします。

結局、会社員にはなりますが、一定のスキルがある状態で転職活動ができるので「ノースキル・未経験」の状態で就活を行なった場合より、条件の良い会社に就職できる可能性が高まります。

3-2.プログラミング習得型

プログラミングの習得を元アスリートにオススメする理由は、次の通りですです。

①IT業界では、慢性的な人手不足が続いており、中でもITエンジニア(プログラマーやシステムエンジニア)が不足していると言われています。

そのため、未経験OKの求人が多く、経験がないアスリートがチャレンジしやすいです。

②人手が足りていないので、業界内に未経験で始める人が多いです。ビハインドを感じずに仕事に取り組める可能性が高いと言えるでしょう。

③プログラミングスキルは、フリーランスとも親和性の高いスキルです。これまで「凄い、凄い」と崇められてきたアスリートは往々にしてそのプライドが捨てられません。未経験で会社や組織に属すれば、当然そのプライドは捨てなければなりませんが、それができない人は非常に多いです。

会社員として働くことが難しいとすると、独力で稼げるようになる必要がありますが、フリーランスで十分な稼ぎを得られる職種はそう多くありません。

しかし、プログラマーの需要に対してプログラミングスキルを習得している人は少なく、概してプログラミング関連の作業単価は高いです。フリーランスで生計を立てたいと考えているならば、「プログラマー」は真っ先に考える価値のある方向性だと言えるでしょう。

まとめると、「未経験OKの求人が多いこと」「業界内に未経験者が多いこと」「フリーランスと親和性が高いこと」がプログラミングの習得をアスリートにオススメする理由です。

ITエンジニアの求人は未経験OKが多いものの、その代わりにスキルが求められ、応募時にに一定のスキルを提示する必要があります。

具体的には、自分で作ったサイトを披露したり、自作のアプリを見せたりといったことです。

そのためには、一定期間の学習が必要です。

プログラミングスクールはオンライン形式のものが多く、バイトなど、他の仕事と並行しながら取り組みやすいものが多いです。

プログラミング言語はいくつかあり、大きく分けるとアプリを作りたいのか、WEBサイトを作りたいのかで、学びの方向性が変わってきます。

自分の興味関心に従って決めるといいでしょう。

ある程度、お金に余裕があるのであれば、選手を引退して一旦勉強に専念するもよし、バイトなどで仮働きしつつ、勉強を進めるも良しです。

今後、AIの普及やVR・AR技術の活用が見込まれ、ITエンジニアの需要はますます高まると思われます。

元アスリートに限らず、絶対に身につけておいて損のないスキルであると言えるでしょう。

4.まとめ:スキルが習得できたら初めに取るべき行動

「十分な語学力」が身についた「自分でWEBサイトを作れるようになった」と感じたら、いきなりフリーランスで働こうとせずにまずは一旦「就職活動」をすることをオススメします。

これまでスポーツに専念してきたスポーツ選手は、まず基本的なビジネスマナーを学ぶことは重要です。

メールの書き方や打ち合わせの進め方など、会社という組織に入れば、社会人としてのマナーが体系的に学べます。

それが無駄に感じられることもあるかもしれませんが、こうした社会人としての素養はフリーランスになってからも驚くほど活用できます。

アスリートのセカンドキャリア構築は「支援」という観点で語られることが多いですが、「アスリート自身が自分の手で新たなキャリアを切り開いていくこと」が私の願いです。

私が書いた別記事の#4アスリートのセカンドキャリアにオススメしたい具体的な3つの職種と業界では、元アスリートの就活にオススメの業界・職種をそれぞれ具体的にご紹介しています。

これから、アスリート人生を終えて、新たな人生を歩む予定の元アスリートには、是非参考にしてみて欲しいです。

スポーツ選手引退後の人生に迷っている人、何を始めたらいいか分からない人、この記事がそんな皆さんの参考になれば幸いです。

アスリートのセカンドキャリアについては、こちらの記事でも具体的なオススメの職種や業界など詳しく紹介しています。

スポーツ選手で、自分のキャリア形成に悩んでいる人は是非こちらの記事も読んでみてください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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