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Islaming graffiti からの、

「いいとこ見つけたから今度行こ」と誘った時、だいたい返事は「(一緒に)行こ行こ」か「わ〜連れてって〜」のどちらか。もちろんどちらのYESもうれしい。だけど、誘った後さらに「うん行こ〜!」って楽しくなる前者のほうが、よりうれしい。

ちょうど10年ほど前に、Islaming graffiti という写真展をした。タイトル通り、イスラムの国々の旅写真で構成した展示。ギャラリーは神戸モスクの並びにある Port Gallery 。窓枠上部の丸みもイエメンの建築によくあるそれっぽくて、できうる限りイスラムの要素を取り込んだ展示だった。

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そしてこの展示でなにより気に入っていたのはDM 。いまでも自分の写真展のDMでいちばんのお気に入り。

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で、

このDMを作ってくれたのが、25年来のマイメン・見元俊一郎くん。いまは代々木八幡に事務所を構え、DISPLAYというWeb制作会社を運営している。「小さな会社」と本人は言うけれど、とても良質なお仕事をしていて、いつもすごいなって思う。

そしてこのたび、ぱんぱかぱん!(急)

見元くんがわたしの2冊目となる旅本のブックデザインを担当してくれることになりまして。

ウェブと紙。「デザイン」と一括りにして当然のようにお願いするにはあまりに畑違いかもしれない。ヒトの髪を切っている人にいきなり「プードルの毛を整えて」とお願いしているような乱暴さがあるかも。

と、少し心配していたけれど、返事はやっぱり「うん、やるで。やろやろ!」だった。

そう、見元くんはわたしの誘いに対していつも「行こ行こ」「やろやろ」「食べよ食べよ」「見よ見よ」という返事をくれる。そしてほぼ即答なのに、ちっとも無責任じゃない。今回の旅本はイスラム旅をまとめた本になるので、ブックデザインは絶対に見元くんにお願いしたかった。うれしい。

そして、受けてくれた見元くんはもちろん、デザイナーをこちらが指定することにも寛容でいてくれた版元社長に感謝でございます。

友人として付き合いの長い見元くんと一緒に本づくりができることとなり、いろいろ思い返す。だけど、思い出があまりに多すぎて途中でやめた。振り返るより今から一緒に制作できるそのわくわくをうんと享受したい。

それでも。

東京へ来てからのわたし。上京したての時も、仕事がつらかった時も、恋人と別れてくよくよしていた時も、ただ退屈な時も、DYSPLAYの事務所で過ごしてる。自宅から事務所まで自転車で20分。もしこの場所がなかったら、わたしの東京生活はもっとつまらなかった。間違いなく。

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おやつは幡ヶ谷のSunday Bake Shopがよろし

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見元くんが撮ってくれた
「失恋からがんばって立ち直るわたし」
写真からがんばり伝わらないし
まだくよくよしてるけど
でもがんばってるからOK笑

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本の打ち合わせ。キリッ
写真:トナカイ(松本慎一)さん
サムネイルの写真もトナカイさん

どんな本が出来あがるのか、楽しみでしかたがない。制作が終わるころ、わたしの本を作るぞと覚悟を決めてくれた出版社についても記しておきたい。「これから」をわたしにくれた。すごいこと。

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いつかどこかで使いたいと思っていた
見元くんの写真。人間関係!
胸を張って届けられる本にしましょうな

そしてこのnoteを書きながら、書きたくてうずうずしていたことがある(いや、はじめっからオチはこれしかないと思っていた)。書く。太字で。

見元くん、50歳。

妖怪〜! めっちゃ妖怪〜!


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