見逃したけれど
小さく鳴る、スマホのアラームで目が覚めた。
3時。
隣のリビングに移動して、テレビをつけた。
前半、0-0。
日本の守りは素晴らしいな、と思った。
いいチームだということが伝わる。
チームの関係性をプレーで見せられるって、本当に惹きつけられる。
ハーフタイムをソファでぼーっとして過ごし、いよいよ後半が始まった。
隣の部屋で寝ている娘がゴソゴソ動いていると思ったら、起き出してきた。
「お水のみたい」
という娘に、キッチンでコップに水を汲み、渡して、テレビの前に戻ったら、日本に1点が入っていた。
見逃した!!
直後だったので、リプレイで、柴崎からのスルーパスと原口のシュートを見た。
しかしここで盛り上がると、娘が本格的に目覚めてしまう。
布団に連れ戻し、背中をぽんぽんとやさしく叩く。
そっとスマホのアプリを開き、試合速報をチェック。
『日本 2-0 ベルギー』
また見逃した!!
乾が今大会2点目、という文字を見ながら、娘が眠りに落ちるのをじりじりと待つ。
が、なかなか寝ない。
せっかく3時に起きたのに、隣の部屋にテレビがあるのに、アプリの文字を追うわたし。
ベルギーの1点目も、2点目も、「GOOOOOAL!」という文字で知った。
テレビの前に戻ったのは、後半30分。
本田が投入される。
川口の連続スーパーセーブ。
(どっちが先だったっけ?)
30分ぶりに見るチームも、やはり素敵だった。
今回の、この一体感のある日本代表チームがとても好きだ。
そしてそのときはやってくる。
アディショナルタイム、ベルギーがカウンターからあっという間に得点。
試合終了。
選手が感じた悔しさの1%にも満たないだろうけれど、わたしも悔しかった。
このチームをもっと観ていたかった。
そういうわけで、わたしがテレビでみた得点シーンは、日本の1点目のリプレイと、最後にベルギーに決められたものだけ。
なんだか不完全燃焼感がいっぱいに…
仕方がないので、いくつかの民放の朝の番組をハシゴし、ニュース映像でチェックしてから最後のひと眠りをした。
そんな見逃し過ぎなワールドカップ。
このチームいいなあ、という感覚が、今もまだ残っている。
チーム感が重なるのか、2011年にW杯優勝したときの なでしこジャパンのことを思い出したりもしている。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?