ドイツ、ロックダウン解除がますます進む、コロナ検査不正スキャンダル

ドイツのロックダウンの解除がますます進んでいます。

ロバート・コッホ・インスティテュートが5月31日0時に発表したところによると、直近7日間の人口10万人あたりのコロナ新規感染者数が35,1まで下がりました。

ワクチン接種も進んでいます。
5月30日付で、最低1回の接種を終えた人は人口比43,6%、2回接種を完了した人は17,6%となっています。

これを受けて、レストランやカフェ、スポーツ施設、劇場やコンサートホールも次々に再開あるいは再開予告をしています。

ただ、まだ人数制限、マスク着用などの義務に加えて、

①2回のワクチン接種完了証明

②過去24時間以内の抗原検査陰性証明か48時間以内のPCR検査陰性証明

③罹患して全快した証明

上記のどれかが必要になっています。

実際、街に出てみると、大型商店は①②③の証明書が不必要なところもありました。
ですが商店により①②③を必要とするところもあります。

そのため、②の抗原検査を無料で提供するところがいたるところにあります。
たとえば、下は元々キオスクでしたが、今はコロナ検査センターとして受付などをしています。

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ただ、先週から検査センターのスキャンダルがトップ・ニュースになっています。検査拡充のため、急遽設立された検査センターの中に、実際の検査数よりも多く報告し、補助金を不正に獲得していた例が発覚したのです。

ちなみに検査1回につき18€を公が検査センターに負担することになっています。

なお、ワクチン接種については1回につき20€の補助が出ます。

さらに検査の精度について疑念を抱く意見もあり、そうなると、検査そのものが意味をなさなくなってしまい、今後の監視が重要になってくるでしょう。

さて、この春は雨が多く寒かったのですが、先週末から良い天候に恵まれ、人々が街に出ています。

カフェやレストランも戸外営業が認められています。
近くのレストランは道を隔てた公園の一角で営業できるようになっていました。
給仕の人たちは大変そうですが、「お客さんとこうして話ができ、仕事ができるのは嬉しい」と言っていました。

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長かったロックダウンの7カ月・・・・・あともう少しです。


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