アイルランド、2019年4月

なぜアイルランドに行ったかというと・・・例の『バースディ・プロジェクト』の一環です(参照:2020年4月21日と25日付の投稿)。日にちは少しずれましたが、これはフライトの都合でした。

アイルランドはジェイムズ・ジョイス、オスカー・ワイルド、サミュエル・ベケットを生んだ土地です。ここを訪問することは文学(元)少女の私にとってマストでした。

それに、ワーグナー作曲≪トリスタンとイゾルデ≫も理由です。イゾルデはアイルランドの王女、第一幕はアイルランドからコーンウォールへの船中という設定になっているからです。

今日のアイルランドの首都ダブリンはブレグジット後、パリとフランクフルトと並んで金融ハブ候補として名前が挙がっていることは知っていました。「辺境(すみません)なのに、なぜ?」と思っていたのですが、行ってみるとびっくりするほど活気にあふれた町でした。ダブリン大学、トリニティ・カレッジがあるからか、若者たちが行き交っていました。

190424 ダブリン図書館

トリニティ・カレッジの有名な図書館の内部です。知の集積をつなぐ階段も素敵でした(2019年4月24日撮影)。


イゾルデが船中から見たわけではないと思いつつも、アイルランドの海岸に立ってみたい、その大気を吸いたいという思いにかられ、モハー断崖にも行ってみました(2019年4月25日撮影)。

190425 アイルランド、モハー断崖

私は知らなかったのですが、ここは≪ハリー・ポッター≫の撮影場所のひとつとして有名だそうです。


夜は『ザ・プッチーニ・スキャンダル』というオペラ・アリアつきの演劇を観ました。プッチーニが主人公となり、自分の作曲経緯を独白スタイルで進行していくというものでした。なかなかの評判らしく、私が観た夜はアイルランド大統領マイケル・ヒギンズも臨席していました(実は公演開始直前に「マイケルが今、入場します」というアナウンスがあり、隣の席の人に「マイケルって誰?」と訊いたら「大統領よ」と言われてわかりました)。


また名物のギネス・ビールも飲みました。ビールをあまり飲まないので、実はよくわからないのですが、コクのある黒ビールの味わいは奥深く、とても美味しく、馥郁たる香りに満ちていました。

Foto : ©Kishi

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