マイ・イベント中止になっちゃったな
初日に観に行こうとしていたマイ・イベントが中止になってしまって、むしろそのことが過去の公演を思い返すきっかけとなってしまって。
あの頃はまだ未成年で、瓶ビールが飲みたかったけど、いと真面目に生きてきていたから酒なんて飲んだことなんて無くて、全然瓶コーラを頼んだのだけど。ワンドリンク制、演劇、フルスケールの観劇で、ワンドリンク買って会場で蓋の空いた何かを飲むのは初めてで、というかVACANTに行くのも初めてで、ずっとずっと行きたかったVACANTが、本当の旅で初めて行くことが出来て大層良かった。前にも後にも先にもあの場に行ったのは、本当の旅だけ。VACANTは閉鎖した。
今と色んなことが違っている。時は土地も関係も自分も変化させる。でもあの日の帰り道のキャットストリートの、景色と呼吸と熱さと匂いは覚えている。映画的描写
隣の人とも、今じゃありえないくらい、肩と肩が触れ合うか否かくらいの近さだったな。向こう岸にも人がいて。対面舞台。そりゃマスクなんてしてない。瓶コーラは床に置いて、倒さないように、観劇。意識は作品の中へ、中へ。
あの窮屈さが、作品の内容とマッチしすぎてて、トラウマ的に観劇体験が体内に残っている。
観た時が高校生の時だったらまた違ってただろうな、大学1年でちょっと羽根を伸ばせるようになってたから、あの、他人との距離感とか、全然知らん土地に行くこと、というかクアラルンプールへの旅が身近に感じてしまった。最悪で最高だったな。
作品を主観的にしか語れない人だな私は。他人に興味があるようで無いのかも。というかそんな話だったっけな本当の旅。
下記は2019年8月16日22:13に書き終えてた観劇メモ原文ママ
想像していた以上にキテる
私もクアラルンプールにいたような
来ていたような
実感
いしくらりきさんの身体表現が
私の、空間の、人々の心を見事に表現していて
苦しかった
ライン大石さんの震え
正直インスタとかツイッターとかみてると吐き気がしてきたけど、
今やることっていったってそれくらいしか思いつかないんだもん、やること無いもん
今の時代みんな液晶画面に集中している
みんな片手に長方形の物質を持っている
みんな、本当に、みんな
それが今は当たり前になってるけど
当たり前なんかじゃない
人は1人じゃ生きられないなんて謳っている人いるけど
そんな人もその文字を打つために1人、物質に向かって思考を文字にしてる
人が個になっていって
本当のことはすべて
自分の中に蓄積されていく
あるいはこうして、架空の空間に文字として放出する
誰に届けるわけでもなく
自分の中で自己解決して
その解決した回答は本当に自分のものなのか
疑いをもってしまう
流されやすいから
流されやすい、というよりも
他人の顔色を気にしすぎてる、
という方が正しいのかもしれない
自分、をあまりにも、相手から見える自分、に演出しすぎて、自分、の本当の、自分、を出すのが怖くて、なんて思われるか怖くて、ここで嫌だなんて思われたら、もう、今まで作り上げて来た、相手から見える自分、がガタ崩れだし、不安で仕方がない。
彼らが実感した緊迫感を客にも与える
与えられすぎて気持ちが悪い
吐き気がする
友人との旅行を思い出した。
「楽しそう」である自分を演出するために
わざわざその瞬間だけでもテンションをあげる。
そのあとは、自分に帰還する。
相手はそこにいるのに、
そこにいる相手とは接さずに、
自分の端末に入り込んでいる
客観視された相手、
をみて、
我々は、
私は、
相手を楽しんでいる。
それが、本当のあなたなのか。
今この瞬間より<未来の感覚
のために生きている僕らは
一体どこにあるのだろう。
本当の僕らは
どこにいるのだろう。
他人とは、あまり自分に興味が無いものだ
自分に精一杯嘘をついている。
そんな嘘ついた自分が、
相手とのコミュニケーションツールになるから。
スピッツ。チェリー。
僕らが好きな歌。
僕は好きじゃない。
けど、
僕らが好きならば、
僕も好きなのだ。
僕らは絶対で、
僕らでいれば最強で、
僕らは僕らでしかない。
本当の僕は
僕らの中にある
と信じたい、けど。
楽しそうな自分が好きなら
別にそれでいいけど。
本当にそれ、今、楽しいの?
相手に気を遣いすぎて
楽しくなくても
面白くなくても
肯定する
本当にそれって正しいの?
正しさは人によって違うのはわかってる
けど、それでいいの?
日本人は弱い
生きづらさ
はここにあった
他人目線の自分目線
他人目線の他人目線
自分がどこにあるのか分からない
周りの人もそれを良しとしてしまっている
から
自分もそうあるべきなのかなぁ
なんて
思ってしまうから
生きづらいんだ。
無駄に
笑
とか使っちゃう感覚
すごくわかるから
心がしんどい
他人に自慢する
そっちがさき
あいめよりじまん
「あなたにオススメの」を大学の図書館で借りたので、読みます。卒制にむけて台本がたくさん借りられてて、私も借りようと思ったけど、野田さんの作品は一つも残っていなかった。