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とある産業看護職の戯言~就職前から1年目に取った資格~

こんにちは。
私は、産業保健に携わっている産業看護職です。
地方の工場で一人職場で働いています。
職場に看護職は一人。
未経験で一人職場に就職しました。
教えてくれる人はおらず、自ら知識を習得していかなければいけません。
そんな中、就職前から1年目に取った資格について、少しお伝えを。
というのも、自分が
「みなさん、どんな知識を習得したり、資格を取っているのかな?」と思ったので、少しでもどなたかの参考になればと思い、書いてみました。

1.健康経営アドバイザー/エキスパートアドバイザー

健康経営アドバイザーは就職前に取りました。
やはり産業保健に携わるうえで、「健康経営」について学ばなければいけないだろうと思い、せっかく勉強するなら一緒に資格もということで取りました。健康経営に関する基礎的な知識を学ぶことができました。
専用のテキストで勉強をして、web受験。
テキストを読んでいれば合格できるような感じです。
特に受講資格などはありません。

そして、就職後にエキスパートアドバイザーも取得。
本社主導で健康経営を進めているのですが、その進め方に疑問を感じることがあり、より実践的な知識を得たいと思い受験を決意。
こちらは、受講資格があります。
まずはテキスト(アドバイザーと同様のテキスト)で勉強して、web受験。
知識確認テスト合格後にワークショップに参加。
ワークショップに参加後、「効果測定」を提出し、合否判定という流れ。
このワークショップが数名でのグループワーク。
かなり人見知りのため、とても緊張していたのですが、様々な職種の方と意見交換ができ、職種によって注目するポイントも違っていたりして、とても勉強になりました。
事後提出の「効果測定」はワークショップに参加していたら、記載できるような内容でした。

健康経営に関して本社から突然質問されること等もあり、基本的な知識や実務を行ううえで、取得していて良かったなと思う資格です。

2.メンタルヘルスマネジメント検定Ⅰ種・Ⅱ種・Ⅲ種

Ⅱ種・Ⅲ種は同日に受験、就職前に取得しました。
未経験ということでメンタルヘルスに関して、知識が浅く、自己学習で学べるものを探していてたどり着きました。
職場での役割とメンタルヘルスについての知識を体系的に学ぶことに役立ちました。
Ⅲ種はセルフケアについて、Ⅱ種はラインケアについてです。
メンタルヘルスに関する知識がほぼなかった私にとっては、大変勉強になりました。
Ⅲ種は公式テキストのみで勉強、Ⅱ種は公式テキストと問題集で勉強して試験に挑みました。
Ⅰ種は就職後に受験。
「Ⅱ種・Ⅲ種を取ったし、Ⅰ種も取ってみようかな」ということで受験。
Ⅰ種の勉強については、こちらをご覧ください。

いずれも、メンタルヘルスに関して学ぶことができたので、取得して良かったと思いました。
特にⅡ種は就職後すぐに復職支援を求められたので、知識があったのは大変良かったと思いました。
Ⅰ種はかなり合格率が厳しいですし、範囲も広いので、取得しなくてもよいかなと思います(苦笑)

3.心理相談員

就職してメンタルヘルス不調の方の対応をする中で、知識についての勉強はしているけれど、実践的な技法については学んだことがないと感じていたので、受講。
カウンセラーもありますが、費用面等々を考慮して、こちらを受講することにしました。
講義、実習があり、実際のケア技法や実際の活動についても学ぶことができ、グループワークを通して事例検討も行い、有意義な研修でした。
研修を修了すれば取得できる資格です。
ケア技法について学ぶことができたのは、本当に良かったと思うので、受講して良かったなと思った研修でした。
こちらでいただいた資料は今でも度々読み返したりして、活用しています。


4.熱中症対策アドバイザー

工場という暑熱職場ということで、熱中症対策に関する知識は必須となります。
資格までは取らなくていいかなとも思いましたが、勉強ついでにということで取得。
テキストで勉強して、web受験。
一般的な知識で十分合格可能です。
アドバイザーに登録すると、周知に関するツールなどが活用できるのがありがたいです。


5.禁煙サポーター

禁煙も産業保健に携わるうえで必要な知識ということで、禁煙について学ぼう、学ぶんだったらついでに資格もということで、取得。
禁煙についても、一般的な知識しかなかったので、テキスト「禁煙学」で得た知識は大変参考になりました。
学会に入会して、指定セミナーを受講して、申請すれば取得できる資格です。
学会から禁煙対策について、新しい情報が入ってくるので、参考にさせていただいています。

6.両立支援コーディネーター

こちらは就職前に取得。
企業で働くことを希望していたので、治療と仕事の両立を図る上ででの支援について学びたいと思い、受講。
こちらは基礎研修受講の申し込みが難関。毎回倍率がとても高いので、なかなか受講に至らず、ようやく受講することが叶いました。
コロナ禍ということでオンライン形式での研修だったので、地方在住者としては大変助かりました。
両立支援に携わるうえで、労務管理だったり、社会資源に関してだったり、様々な基本的知識を学ぶことができて、就職前だったため、大変勉強になりました。
また、「治療と仕事の両立支援コーディネーターマニュアル」「事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン」「企業・医療機関連携マニュアル」を配布していただいたのもありがたかったです。
やはり病気を抱えて働く方がいらっしゃるため、知識を学ぶことができ、受講していて良かったなと思う研修でした。


7.マスクフィットテスト実施者

こちらは就職後に取得。
特に私がとる必要はなかったのですが、どんなものかなという興味もあって、受講。
知識についての講義と実技。
フィットテストの実技は定性法・定量法の両方を実施。
実際にテストを実技で体験できたので、面白かったです。
仕事には、まだ活かす機会はないですが、知識として学ぶことができたので、受講して良かったです。
研修を受講すれば取得可能です。


8.ケアストレスカウンセラー/中間管理職ケアストレスカウンセラー

こちらは就職後に取得。
「心理学」について、大学のときに学んだけれど、知識は忘却の彼方・・・。どうにか、基礎知識について自己学習で学べないかなと思っていたときに受講したセミナーでこの資格があることを知り、学べる内容を見て受験することにしました。認定後に実技研修が開催されているのも魅力的でした。
テキストで勉強して、web受験。
学べる内容は「心理学の基礎知識」「精神医学の基礎知識」「コミュニケーションの基本知識」。
公式テキストで、心理学と精神医学について、ポイントをおさえて記載されていて、ほぼ知識がなかった状態だったので、かなり勉強になりました。
そして、基礎的なこころの部分を学習する「ケアストレスカウンセラー」から、その対象ごとに専門性を追求した「企業中間管理職ケアストレスカウンセラー」。
やはり働く人を対象としているので、こちらも気になる資格と思い受験してみました。
現代社会におけるストレスやストレスとの付き合い方、職場におけるメンタルヘルス対策についての知識が問われました。
こちらも公式テキストで勉強して、web受験でした。
「ケアストレスカウンセラー」のテキストからの問題が多かったように思いました。


9.人間ドックアドバイザー

この資格の目的は、以下です。

「特定保健指導」を行うにおいて、有効かつ適切な保健指導が行える知識・指導技術の修得とともに、特定保健指導を適切に企画、評価できる人材を養成することを目的とする。

日本人間ドック学会

特定保健指導には関わっていないのですが、従業員の方に受講していただくことを説明しなければならず、いまいち知識が不十分でうまく説明できないと思い、特定保健指導について学びたいと思い受講。
オンラインでの講義と演習という研修を受講して取得可能です。
食生活、身体活動、喫煙、飲酒に関する保健指導の講義は、普段の面談でも活用できる知識ですし、一人職場で周囲から学ぶことができない環境のため、ビデオにはなりますが面談の実際を演習で学ぶことはできたのは大変勉強になりました。
普段の面談にも活用できることも多く、受講して良かったと思った研修でした。


上記が未経験~1年目にかけて取得した資格です。
いずれも未経験、知識・技術不足を痛感して取得したものになります。
仕事をしながら、あくまで私が必要だと感じて取得したもので、みんなに共通するものではありません。
いずれも取ってよかったなとは思っています。
少しでも、ご参考になればと思います。

日々、知識・技術不足は感じているので、これからも自己研鑽に励んでいこうと思います。

2年目に取った資格等も書けたらいいなぁ・・・。


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