いいぞ、アフターコロナのPTA
令和2年の3月。生後7カ月のムスメを抱っこしながら、ワタシは地味に覚悟を決めました。
よっしゃ。PTA役員をやろうじゃないか。
長男の通う小学校では、6年間の中で必ず1回役員をやらなければなりません。
いつかやらなきゃいけないなら、育児休暇中の今でしょう。秋からは復帰予定だけど、まあ、それはどうにかするとして。
☆PTAって、いらないかも
とにかく世間で評判の悪いPTAですが、ムスコの入学前までは、「親が学校に協力するのは当たり前。ちょっと大変かもしれないけど、そこはがんばりどころでしょう」と、思っていました。
思っていたんですが、ね。
実際に活動を知るにつれ、「いらんな、PTA」と思うようになっていきました。
教室のカーテンを洗う、ベルマークの集計、バザーのお菓子の袋詰め、などなど。その仕事、保護者がやるべき? そもそも不要では?ということが多すぎる。
多すぎるというか、保護者全員に割り当てるために、わざわざ仕事を作ってるんじゃないかな、という印象でした。
その一方で、たとえばクラスでイジメなどのトラブルが起きたとき、学校や先生に何か問題があったとき、PTAが話し合いの仲介をすることはないらしい・・・だってそういう目的の組織じゃないから・・・だとすれば、もういらないんじゃないか。
運動会のお手伝い、横断歩道での見守りなど、どうしても必要なものだけは有志を募ればいい。あるいは予算を組んで、きっちり有償でやるべきだよね、と今は思っています。
とはいえ、「いらんな」と思ってはいても改革するパワーも気概もなく、無言で1年間やりすごそうという、ありきたりなスタンスです。
☆いいじゃんアフターコロナのPTA
で、かなり後ろ向きな姿勢で望んだPTA役員総会。
冒頭、部会長を決めるクジ引きで「1年生からひくか、6年生からひくか」が決まらず、「どーぞ、どーぞ」「いえいえ、そちらこそ」とモメるという展開となり、ドンヨリした気分・・・。
結局、4年生からひくことになりました。
なんじゃいそりゃ。
しかし。不満たっぷりの気分は、この後ガラリと変わります。
このコロナ禍の中、今年度のPTA役員にはほとんどお役目がないことがわかりました。
そもそも運動会や音楽会などの学校行事がないので、PTA活動もやりようがない。
カーテンの洗濯(学校の備品だけど・・・)も、衛生上の理由から各家庭で扱うことはやめます、と。
不要不急の集まりは御法度ということで、「議題がなくても月1回開催する」とウワサで聞いていた会議もなしでした。
なんて合理的なPTA。
コロナ禍はやっかいなことばかりですが、PTAに関しては良い効果を及ぼしてくれたようです。
☆本部からいただいた、長〜いお手紙
不要不急のお役目はすっきりスリム化
必要事項はLINEの連絡網でさくさく情報共有。
これぞ、アフターコロナのPTA。
めでたしめでたし、というところですが、ちょっとだけ後日談。
こりゃいいや、と思ったワタシは、アンケートに「スリム化いいっすね☆、来年度以降もゼヒゼヒこの感じで!」ということを、お上品な文章に認めて提出しました。
すると、1週間後。
ムスコくんが、担任の先生経由で封書を預かってきまして。
PTA会長名義のそのお手紙には、「業務のスリム化は重要な課題として認識しており云々、、、しかしながら云々、、、ご理解賜りますよう云々、、、」と、丁寧に書いてあったのでした。
なんだかねえ。
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