オーストラリアのゴールドコーストで見つけたモビリティー特集
モビリティ業界ではたらくUXリサーチャー野上です!目新しいモビリティを見つけるとテンション上がります。
突然ですが、みなさんが旅行に行くと無意識に目に留まるものってなんですか?
わたしは先日オーストラリアに行ってきました。ただの旅行ですが、はじめていく場所は、はじめて見るもの、触れるものばかりで、都度気分が高まりました。
今回は、ゴールドコーストのモビリティー特集ということで、自分が使った/見つけたモビリティをまとめようと思います!
トラム編
トラムは、街の中心を運行しています。名称は「G:Link」レクサスのサービスと同じだからすぐに覚えられました。主要エリアを運行していてトラムの各駅を起点に北方面、西方面、南方面にバスが運行しています。
このトラムが非常に便利!何度も乗車して、端から端まで移動しました。
トラムの駅は街にとけ込むような作りで、黄色と青のボディー。広告は車両によって異なります。どれも鮮やかだけどカラフルすぎず、使ってよい色が決められているようでした。
乗車の際は歩道からそのまま。パッとホームに入れます。
改札はなく、階段もない!これが、ラクチン!
日本でも一定の地域では路面電車があるようですが、東京で暮らしていると非日常です。
今回何度もトラムに乗車したのですが、何回乗ってもストレスを全く感じないないことに気付き、大きな要因は「混雑がないこと」と「改札がないこと」だと感じました。
日本は改札とホームが離れているケースが多いので、それにはなにか意味があるのでは?と感じ、調べてみました。ひとつあげられていたのは、人の渋滞を未然に防ぎ、人がスムーズに進むためなのだとか。日本は人口密度ランキング世界25位、オーストラリアは192位。乗車する人数がトラムの収容人数を超えた場合は、トラムは常に満員電車。人々のストレスは増えて、人の渋滞が街の大きな問題につながるな~と感じました。
トラムの標識はこちら。
乗り降りもラクチン。改札はないけど、日本のPASMOやSuicaのようにチャージができて、乗降時はホームに設置されてある機械にタッチするだけ。下車の際も駅のホームで再度タッチ!
車内からみると窓は透明ですが、外から見ると広告でした。
以前展示会で、このような仕様の展示を見た気がしたと思いパシャリ。
トラムは歩行者や車両の側を通りますし、高さがあるわけでもないのでトラムに乗りながら車の中の人と目が合うなんてこともありそうですが、見えない仕組みなので人の目線を気にせずにくつろぎながら移動を楽しめました。
街の中心をはしるので、移り行く景色も楽しめました。
トラムは10分~15分間隔で来るので、時間を気にしなくてもよく、まるで山手線。運行時間は、平日5時が始発で深夜12時までの運行。週末は24時間運行。運行間隔は、日中10分間隔で早朝と夜は15分間隔!便利すぎた。
車内はこんなかんじ。満員電車という概念なし!
ゴールドコーストを感じたのは、この標識。サーフボードを置けるスペースが確保されています。さすが、サーファーの聖地!サーファーにやさしい。
モビリティからもこの街のあるあるを感じることってできるんだなと思いました!
クルマ編
オーストラリアには、唯一の国産自動車メーカー「Holden(ホールデン)」がありましたが、2017年に生産終了したため、国産自動車メーカーは存在せず、走行しているほぼすべての自動車が輸入メーカーです。
街中では、トヨタ、マツダ、NISSAN、ホンだ、レクサス、BMW、ベンツ、フォルクスワーゲン、ヒュンダイ、など様々。
気になって調べてみると・・
日本車の販売シェアは50%超、トップシェアはトヨタなのだとか。
オーストラリア連邦自動車産業会議所(FCAI)の統計によると、2022年のオーストラリア新車市場の販売台数シェアは、1位トヨタ(21.4%)・2位マツダ(8.9%)・3位起亜(韓国/7.2%)と、トップ2位を日本車メーカーが獲得。
トヨタは市場の21.4%を占めていて2022年の新車車種別売上は、1位トヨタ「ハイラックス」(6万4391台)。
日本ではメジャーな存在ではないピックアップトラックをたくさん見かけました!大きな荷物を積み込みやすいかつ、普通乗用車のように移動しやすい点がたくさんの道具や機材を運ぶ職人や、マウンテンバイクやキャンプなどアウトドアを趣味とする人から人気なのだとか。
BYDがオーストラリアに進出しているを記事で読んだため見れるかも?と思っていたのですが、見つけられず…。テスラはいらほら。
日本と同じ右ハンドルのオーストラリアでは、長らく日本車が圧倒的なシェアを誇っているようですが、EV需要の高まりと共に変化するという予測もあるよう。
タクシーはプリウスやハイエースが多かったです。
人力タクシー編
人力タクシーを見かけることもありました。Greencabs社が運営しているサービスで、30分8,000円。レストランの提案なんかもしてもらえるそうです!
バス編
トラムからの乗り替え難易度も低く、乗り方も日本と変わらずなので分かりやすい。今回乗ったのはこの二階建てバス。
トラムと同様、乗車前にはピッ!
二階建てバスの二階最前席は大人気。
乗車したバスは、どのバスにも各座席の天井にUSBを差し込める!
シェアリング電動自転車編
Lime(マイクロモビリティ企業)の電動自転車を多く目にしました。地元のひと、観光客いろんな方に使われていそうでした。
かごには必ずヘルメットが入っていました。なかにはゴミが入っている自転車も…
コンビニ前で見かけたり
カレー屋さんの前で見かけたり
綺麗に使われているな~と思いきや…
こちらは、早朝4時の光景。なんか1台は倒れてる
近づいてみると…歩道のど真ん中!
倒れている自転車は、こんなかんじ…
こっちも!あっちも!
3台とも倒れて、ヘルメットがなぜか離れた位置に。なにがあったんだろう?(笑)
朝方は、荒れ果てているLimeの自転車も昼間になると街に整列していました。
おわりに
旅とモビリティには深~い関りがあると感じます。その国のモビリティをいかにはやく使いこなせるようになるか?で旅の充実度が変わるといっても過言ではないほど。もちろん、モビリティを活用しなくても充実させる方法は沢山。ただ、モビリティを活用したらもっと遠くに!もっとはやくいける。モビリティの価値そのものが、旅の充実度を高めると感じます。
モビリティ業界でのお仕事をスタートしてから2年半年が経ちました。いままでの海外旅行は、純粋に旅を楽しむプラス「食」と「体験」が自分のテーマでした。とくかく、その土地ならではの食べ物をローカルな場所で、ローカルな人に混ざって食べるとか、その国ながらではの「体験」にこだわるみたいな。
訪れる国によっても変わりそうですが、今回は「モビリティでの体験」という観点が自分に追加されたこと気づきました。いままで何気なく当たり前だと思って使っていたバスや電車でも、見方を変えると地域の特徴をモビリティから感じられたりと自分のわくわくが増し、より旅を楽しめると感じました。
きっと次の訪れる国でも同じことをやってそうです。もっと面白テーマが浮かんだらその時は、変えますが!
さいごまで読んでくれて、ありがとうございました!
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