ライフストーリーインタビューとの出会い
専業主婦な私が再び仕事を始めるまでを丁寧に綴るつもりが、まったく綴れないままに、緩やかにはたらき始めております。去年の夏に、非営利型株式会社Polarisが開催する座談会に参加し、続けて「半分幸せの考察」という講座を受講。講座が終わっても学び続けたくて、同期の有志とゼミを続けていくうちに、Polarisの学びをつくる側になることができました。
今日はその「半分幸せの考察」での学びのお話です。
自分の経験+学問で視野が開けた
「半分幸せ」という言葉にひっかかりながら、はたらくことやそれにまつわることについて話す場がほしくて、講座に参加しました。平日の朝、なかなかそういうことを語れる場ってないものです。
この講座はPolarisファウンダーの市川望美さんの大学院時代の修士論文を下敷きにつくられた講座で、社会学というアカデミックな学びを得ることがとにかく楽しかった。いつの間にか視野が狭くなっていたことに気づき、目の前がパッと開けるようだった。私が感じる生きにくさのようなものは、社会にも原因があることがストンと腑に落ちて、がんばってきた自分をよしよししてあげたくなった。今までアカデミックな学びは縁遠く感じていたのですが、自分の経験を伴って聞くとこんなに救いになるものかと思いました。講座の参考図書で久しぶりに難しい本も読んでみたりもしました。
ライフストーリーインタビューとの出会い
この講座で最も大きな出会いだったのが「ライフストーリーインタビュー」。その人の人生を物語としてとらえる新しい知の在り方です。過去は変えることができないけれど、とらえなおすことはできる。過去をとらえなおすことで、人生の見方が変わり、未来に繋がるヒントをつかむことができるかもしれない。あるいは、過去の選択は本当に自分の選択だったのか。そこにたとえば社会やコミュニティのバイアスはなかったか。もしそれが選ばされたものだったとしたら、同じようにバイアスに生きにくさを感じている人がいるかもしれない。そこには語られてこなかった沈黙の物語があるのです。
人の生きてきた物語をインタビュイーとインタビュアーの共同作業で紐解き、新たな価値を見出していく作業は、自分の人生を見つめなおす時間になりました。ゼミでは一人の語りをみんなで分析するスタイルをとっていたのですが、ライフストーリーの分析発表の時間はみんなの心がほどけていくのが、オンラインであっても伝わってくるのでした。
もっともっとこの学びを深めていきたいと思っていたところ、Polarisの学び事業に参加させてもらえることになり、今に至っています。そして、5月1日より「オーセンティック・ライフキャリア講座ー自分に根差した価値観を取り戻す。」が開講することになりました。本講座ではライフストーリーインタビューは出てきませんが、同じように自分のオーセンティシティに触れる講座になっています。ぜひチェックしてみてください。
そしてこっちはPolarisの学び事業「はたらくをアートする自由七科」のイメージ動画。こちらもPolarisの仲間がプロデュース。多彩な才能が集まるPolaris、素敵だなー。
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