九千尋

俳優、生き物。今駒ちひろだったことがある。任意団体ナインスハウス代表。

九千尋

俳優、生き物。今駒ちひろだったことがある。任意団体ナインスハウス代表。
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今にも壊れそうなものを好む人

おい、お前のことだよロリコン。 相手が成人していようが何歳だろうが、自分に比べて成熟していない、自分へまっすぐな目を向けてくれそうな純粋で今にも壊れそうな存在に心惹かれるなら、お前はロリコンだ。自制しろ。 グルーミングやめろ あのころのわたしは、美しくも何ともなくても、特別な輝きがあったと思う。 たぶん、特に10代の終わりごろから20代前半だったころのわたしの、毎日無理をして”命を削って”頑張っていたころ。 苦しくてもひたむきに、自己完結しながら、涙を堪えながらもがき、

九千尋

    • 【創作】ケンちゃん

      「寂しいとか、よくわかんねえんだよなぁ」 　ケンちゃんは未知の生命体だ。寂しがりのわたしと、孤独を愛するケンちゃんをつなぐもの、本と、旅と、映画、とりとめのない言葉遊びのような議論と、ストロングゼロ。 　わたしよりも白いケンちゃんのすべらかな肌。細い脚。猫のようにわたしの肩の上に頬を乗せて眠る。わたしの唇にはあかくのる、ぶどう色の口紅をつけてケンちゃんにキスをすると、うんと白い顔に紫がうつって冴え冴えと光る。彼は困ったように口を拭う。わたしは気にせず、なんども口紅をつける

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      • 壊れる前に止まらなきゃ

        死ぬ気でやると本当に死にかねない。 もちろん、自分の限界を超えて乗り越えることで成長するのは理想的かもしれない。筋トレのように。 けれどわたしは、例えるならば、怪我をするまで追い込まないと、追い込んだことに気付けない側の人間だ。 「何もしてないのに壊れた」 なんというか、正しい休み方をいまだに会得していない。 わたしが停止したときはいつもどこかが故障した時だ。 最近、ガタガタの身体で医者に駆け込み、「何もできていないのに体調が悪い」と訴えたわたしに、主治医が当惑した顔

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